日本のスポーツを支える指導者の祭典『第6回ジャパンコーチズアワード』開催
~ 2018年度、史上初となる2度目の甲子園春夏連の偉業を達成した大阪桐蔭 西谷 浩一 監督が最優秀コーチ賞を受賞~http://www.japan-coaches-award.com/
▲左より代表理事 五明 公男、深澤 きよ美 様、中西 康己 様、森岡 正晃 様(橘田 恵 様代理)、理事 柳下容子
株式会社ドーム(本社:東京都江東区 代表取締役 CEO:安田 秀一)が特別協賛する一般財団法人ジャパンコーチズアソシエーションは、2019年2月3日(日)に『第6回ジャパンコーチズアワード』をマンダリン オリエンタル東京にて開催しました。
『ジャパンコーチズアワード』 は、日本のスポーツを支える指導者の祭典です。現在の日本において、スポーツ指導者が表彰される機会はそう多くありません。一方、欧米のスポーツ先進国には、指導者に焦点をあてたアワードが多数存在しています。本アワードは、「欧米のスポーツ先進国に匹敵する指導者の権威の確立」、「指導者啓発による質とモチベーションの向上」、「競技の枠を超えた横の繋がりを作ること」を目的として2014年より年1回開催されており、今年で第6回目を迎えました。
2016年2月に設立された一般財団法人ジャパンコーチズアソシエーションは、「指導者が変わり、社会が変わる」という理念のもと、プロ、アマ、国籍を問わず、日本のスポーツ指導に関与する人であれば参加できる会員(登録無料)組織として活動を行っており、今後も様々なイベントを通じて、日本のスポーツの振興と発展を図っていきます。
ジャパンコーチズアソシエーションの詳細および会員申込みはこちらから:https://www.coaches-association.jp/
『第6回 ジャパンコーチズアワード』受賞者一覧
<最優秀コーチ賞>
大阪桐蔭高等学校 硬式野球部 監督 西谷 浩一 様
<優秀コーチ賞>
筑波大学 女子バレーボール部 監督 中西 康己 様
履正社スポーツ専門学校/履正社高等学校 女子硬式野球部 監督 橘田 恵 様
<特別賞>
株式会社 HANAエンタープライズ 代表取締役 深澤 きよ美 様
<最優秀コーチ賞>
■大阪桐蔭高等学校 硬式野球部 監督 西谷 浩一 様
2018年の甲子園100回大会で優勝し、史上初となる2度目の甲子園春夏連を達成。春夏通算成績は55勝9敗で、歴代監督の中では、智弁和歌山高嶋仁監督、PL学園中村順二監督に並ぶ。プロ野球へも多くの選手を輩出しており、その数は球界でもトップクラスとなっている。
【受賞コメント】
このような大変光栄な賞をいただきながら、本日は学校の公務があり、どうしても出席することができずお詫び申し上げます。このような賞をいただきまして、本当に私でよいのかなという気持ちでおりますが、これも子どもたちの頑張りでいただいた賞であると、心新たに頑張っていきたい気持ちでおります。指導者としてこれからまだまだ力つけていかなければならないと思っておりますので、このようなトロフィーをいただきまして、もっと頑張りたいと思っております。本日はありがとうございました。
※西谷監督は来場が叶わなかったため、中継にてご挨拶をいただきました。
<優秀コーチ賞>
■筑波大学 女子バレーボール部 監督 中西 康己 様
極めて保守的な国立大学およびバレーボール界で様々な改革に着手。キャプテンの意志によるチームづくりを行い、春の東日本インカレ優勝に続き、秋の全日本インカレでも9年ぶりに全国制覇した。現在は大学として各スポーツ部(体育会)を一元的にマネジメントするアスレチックデパートメントの活動に積極的に参画し、大学スポーツ改革を担う牽引者として活動している。
【受賞コメント】
この度は、そうそうたる多くの指導者の皆様の中からこのような賞をいただき、身に余る光栄です。大体、監督の挨拶といえば、選手を褒めることが多いのですが、今日はたくさんの指導者の方に感謝したいと思います。恩師の先生、指導者の先輩方、仲間たち、選手、そしてなにより自分の家族に感謝したいと思います。筑波大学では先般アスレチックデパートメントを立ち上げ、女子バレーボール部も昨年10月から参画しました。これからやれること、やりたいこともたくさん出てきています。学生のために、我々も指導者として考えて、モデルケースになっていきたいと思っています。
■履正社スポーツ専門学校/履正社高等学校 女子硬式野球部 監督 橘田 恵 様
WBSC Women’s Baseball World Cup 2018で優勝。日本女子初の「侍ジャパン」女性代表監督として日本女子野球をWBSCワールドカップ6連覇に導いた。WBSC以前は、埼玉県の花咲徳栄高校のコーチや南九州短期大学のコーチ・監督を務めつつ、鹿屋体育大学の大学院でコーチングを習得。現在の履正社医療スポーツ専門学校女子野球部(履正社RECTOVENUS)の監督に就任した再には、系列の履正社高校にも女子硬式野球部を設立し、全国制覇を果たした。
【受賞コメント】
本当にこのような素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。今後とも女子野球発展のために尽力していきたいと思います。本当に本日はありがとうございました。
※橘田監督は来場が叶わなかったため、代理の履正社医療スポーツ専門学校 森岡正晃 GM 兼 監督よりご挨拶がございました。
<特別賞>
■株式会社 HANAエンタープライズ 代表取締役 深澤 きよ美 様
ダンススタジオやサークルの運営を行う株式会社 HANAエンタープライズ(所在地:神奈川県藤沢市辻堂)の代表取締役。Hip Hopでは教え子の子供たちを世界大会にまで送り出す実力の指導者。1997年には教育・地域振興を掲げダンススクール「Studio HANA!」を設立した。HipHopのオリンピックとされる世界大会には14度日本代表として出場、連覇の実績も持ち合わせ、2018年には優勝を果たす。生涯学習ダンスを主軸とし、教育機関でダンスを取り入れた独自の育成・普及にも力を注いでいる。
【受賞コメント】
このような栄誉ある賞をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。日頃よりご教授いただいた周りの先輩方、指導者の皆様のおかげと、心に留めてこれからも精進していきたい所存です。私の指導者生活は実は35年ございます。その中で、こんなにうれしい賞をもらえるなんて、夢にも思っていませんでした。私をこのように導いてくださった、年下ではありますが、素晴らしい指導者である柳下容子理事に心より感謝申し上げます。
35年の中で、何度も挫折がありました。12年前に、余命3ヶ月という胃がんの宣告を受けました。7年前には、椎間板ヘルニアの大手術をし、車椅子生活も余儀なくされました。しかし、このように35年間、現場を通して青少年の育成にあたれる幸せな恩恵にあやかれているのは、幼少のころからスポーツを通じて培った、メンタリティとフィジカルのおかげであると、スポーツ自体に心から感謝しています。この特別賞に恥ないよう、これからも選手の育成、指導者の育成、そしてスポーツの世界におけるダンスの認知がもっと高められるように、これからも指導に専念していきたい所存です。
特別賞について
第6回コーチズアワードより、最優秀コーチ賞、優秀コーチ賞に加え、特別賞を設けています。独自のコーチング方法でチームや個人の育成、成果に貢献している人材や、業界、社会に貢献している人材を特別に表彰する賞です。
<イベント概要>
■名称 : 「第6回 ジャパンコーチズアワード」
■日程 : 2019年2月3日(日)
■会場 : マンダリン オリエンタル東京 グランドボールルーム(東京都中央区日本橋室町2丁目1-1)
■主催 : 一般財団法人ジャパンコーチズアソシエーション( https://www.coaches-association.jp/ )
■後援 : スポーツ庁
■プログラムおよび登壇者 :
・JCAアカデミー:
①「パフォーマンス向上、障害予防のための体系的ウォームアップ」 ドームアスリートハウス 友岡和彦 氏
②「フィットネスアポロが考える『スポーツイノベーション』」 フィットネスアポロ社 花生浩介 氏
③「スポーツにおけるデジタルマーケティングのススメ」 アドビ システムズ 株式会社 渡辺浩志 氏
・式典開会宣言:ジャパンコーチズアソシエーション 代表理事 五明公男
・基調講演:「Creating a Culture of Champion」セントジョーンズカレッジハイスクール フットボールヘッドコーチ Joe Casamento(ジョー・カサメント) 氏
・パネルディスカッション:「勝てる組織へと導く、チームビルディング」
帝京大学 ラグビー部 監督 岩出雅之 氏
筑波大学サッカー部 監督 小井土正亮 氏
慶應義塾大学 硬式野球部 監督 大久保 秀昭 氏
株式会社いわきスポーツクラブ 代表取締役 大倉 智 氏
・理事講演:日本体育大学 硬式野球部 監督 古城 隆利
・表彰式典(特別章、優秀コーチ賞、最優秀コーチ賞)
<当日の模様>
●JCAアカデミー開催!スポーツ界の最先端を走る3社が講演
第6回ジャパンコーチズアワードは、「JCAアカデミー」と称した、それぞれのジャンルでスポーツ界の最先端を走る3社によるセミナーを開催。ドームアスリートハウス 友岡和彦様からは、体系的なウォームアップをテーマに、ウォームアップの意味・目的にはじまり、腹式呼吸をベースとした体幹と関節の考え方、ストレッチの種類・順番について動画を交えながらセミナーが行われました。
フィットネスアポロの花生浩介様からは、「スポーツイノベーション」をテーマに、ウェイトプレートだけではなく、空気圧を利用した世界初のトレーニングマシン「カイザー」や、世界ではスタンダードになりつつあるスポーツ分析ツール「Hudl」が紹介されました。それぞれの最新導入事例とともに、こうした技術革新に対して積極的な投資を可能にするスポンサーシップとブランディングの考え方についても提起されました。
アドビ システムズ 株式会社の渡辺浩志様からは、同社が近年注力している「デジタルマーケティング」をテーマに、スポーツチームのファンエンゲージメントにおけるデジタルの重要性について語られました。情報がありふれた世の中において、個々人にとって適切なタイミングで適切な内容をパーソナライズして届けることが重要であり、その効果的な事例として、世界中にファンを抱えるチェルシーFCや、MLBの球場での活用例も紹介されました。
●基調講演 セントジョーンズカレッジハイスクール Joe Casamento HC
基調講演には、アメリカ・ワシントンD.C.にあるセントジョーンズカレッジハイスクールでフットボールヘッドコーチを務めるJoe Casamento(ジョー・カサメント) 様(通称:コーチカズ)が登壇。自身が携わってきた「コーチ」という仕事を、「子ども達の人格や個性の形成、将来に影響を与えるような、素晴らしく、また同時に信じられないほど責任重大な仕事」として、自身の経験や失敗談を交えながら、情熱的なスピーチを繰り広げてくださいました。「勝ち負けよりももっと重要なビジョンを持つこと」(例えば、学校が掲げる「どういう人間でありたいか・あるべきか」というビジョン・教え)、「ビジョンを価値観へと落とし込み、文化にしていくこと」(規律、尊敬、愛情、コミットメント、説明責任、信頼など)、「勝利はあくまでのその結果の一つの形であること」ということが語られ、最後には「コーチはコーチたれ」(ピッチ上でも、教壇でも、プライベートでも、いつでもコーチでいること)というメッセージが告げられると、会場内にはコーチカズの話に大きくうなずく指導者の姿がたくさん見受けられました。
●パネルディスカッション「勝てる組織へと導く、チームビルディング」
帝京大学 ラグビー部の岩出監督、筑波大学 サッカー部の小井土監督、慶應義塾大学 硬式野球部の大久保監督という現役監督3名を迎え、株式会社いわきスポーツクラブ大倉代表取締役がファシリテーターを務めパネルディスカッションが行われました。コーチカズの講演にも繋がる内容として、3監督からは「勝利至上主義ではなく、人の育成に注力することが大事」という点が共通して挙げられ、「200名いる部員の中から30名のベンチ入りメンバーの育成に力を入れた方が勝利に近そうだが、結果200名全体の底上げを行った方が、早く結果にも繋がった」という声も聞かれました。また、ユニークなチームビルディング手法で知られる帝京大の岩出監督は、筑波大の小井土監督の取り組みに注目しているといい、「(サッカーの試合の)90分のうち、実際にボールが動いているのは55分であることから、55分間だけに絞って本気で練習する」、「地域の企業に対しスポンサー獲得活動を行う」、「選手自身がゲーム分析を行う」、「サッカー以外の競技にも取り組む」など、新しい視点での取り組みが紹介されました。
最後には、「指導者が変わり、社会が変わる」というテーマについて、指導者が子どもに与える影響の大きさや、変わりゆく社会の中にあるスポーツや指導者も変わっていく必要があること、学生の可能性を伸ばしていくために指導者も変わり続ける覚悟を持つことなど、数多くの示唆に富んだ、有意義なディスカッションが繰り広げられました。
■一般財団法人ジャパンコーチズアソシエーション
2016年2月設立。
スポーツ指導者が抱えるさまざまな問題をともに解決し、スポーツの健全な発展とよりより社会づくりに寄与することを目的として日本のスポーツ指導者の地位向上を目指している。
https://www.coaches-association.jp/
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