アカデミア・研究領域から生まれる事業創造の成果発表会で受賞者4名決定!ビジネス創出支援プログラム「SENDAI NEW PUBLIC」
仙台市(市長:郡 和子)と株式会社サムライインキュベート(本社:東京都港区、代表取締役:榊原 健太郎、以下 サムライインキュベート)は、研究成果やICTなど独自のテクノロジー・研究シーズを持ち、それらを社会に役立てていきたいという想いがある方を対象に事業創出を支援するプログラム「SENDAI NEW PUBLIC」のDEMO DAY(成果発表会)を2022年3月25日(金)に開催し、受賞者を4名決定したことをお知らせいたします。
近年ディープテックや研究開発の重要性が増す中で、「アカデミア」や、技術の検証フィールドとしてリスク管理を比較的行いやすい「地方」が重要だと考えています。本プログラムでは、技術シーズを持つ研究者やスタートアップの方々へ「事業計画のブラッシュアップ」や「事業コンセプトの創出」「ニーズ検証」を支援しています。今回のプログラムは2021年10月より募集を開始し、研究開発型事業案の7名を選出。採択者は、仙台市やサムライインキュベートの支援を受けながら、研究開発内容をもとにビジネス創出や具現化に取り組んできました。
今回のDEMO DAYでは、採択者による創出した事業案やニーズ検証、実証実験の成果を発表いたしました。当日は審査員4名によるそれぞれの観点で審査を実施し、各賞を決定いたしました。受賞者は以下の通りです。(敬称略)
- 【スマートイノベーションラボ仙台賞】
ゼロワ株式会社/東北大学 取締役CTO/東北大学データ科学・AI教育研究センター准教授 酒井 正夫 - 【リアルテックファンド賞】
横浜国立大学大学院環境情報研究院 准教授 伊藤 暁彦 - 【サムライインキュベート賞】
東北大学大学院 医学系研究科 看護アセスメント学分野准教授 菅野 恵美 - 【仙台市賞】
秋田県立大学 生物資源科学部 准教授 岡野 邦宏
※東北大学大学院農学研究科 助教 松尾 歩の共同研究者として代理登壇
■受賞者(敬称略)と主な評価ポイント
【スマートイノベーションラボ仙台賞】
ゼロワ株式会社/東北大学
取締役CTO/東北大学データ科学・AI教育研究センター准教授 酒井 正夫
今後のデータ活用に可能性を感じ、仙台の街に寄り添う地域密着の取組みであり、NTT社としても街づくりや地域課題解決に向けて日々活動している。NTT社のAIツールやICT技術等を掛け合わせ、仙台市の周遊など街づくりに繋げていける可能性がある。
【リアルテックファンド賞】
横浜国立大学大学院環境情報研究院 准教授 伊藤 暁彦
半導体製造の製造プロセス・技術にアタックするということが非常にチャレンジングであり、可能性を感じるテクノロジーである。リアルテック社として難しいと言われるディープテックほど支援したいというカルチャーを持っており、伊藤氏のテーマが実現していけば、半導体の世界が変わっていく可能性を感じた。
【サムライインキュベート賞】
東北大学大学院 医学系研究科 看護アセスメント学分野准教授 菅野 恵美
榊原自身が女性特有の課題はなくしたいという考えを持つ中で、「生理痛」という課題は女性が心身ともに辛いことやそれによる経済損失も起きており、まだまだ解決できない大きな課題感がある。また、前回の採択時から今回ステップも進められていて、実証実験の結果も出てきており、実現可能性が高くなってきているので継続応援したい。
【仙台市賞】
秋田県立大学 生物資源科学部 准教授 岡野 邦宏
※東北大学大学院農学研究科 助教 松尾 歩の共同研究者として代理登壇
東北は「食品」が切り離せないエリアで、特に農業という一次産業は強みである。また、加工品が全国で生まれる中で、食品のトレーサビリティは高付加価値化をする中で重要なキーになると考えている。今後この事業がエシカル商品のように優しい素敵な世界を実現できる可能性があり、消費者に選ばれる東北から生まれた商品となって全国に広がり、いずれは世界に届いて欲しいという応援の気持ちも込めて選定。
■採択者7名とテーマ
成果発表者 | 所属・肩書き | テーマ |
菅野 恵美 | 東北大学大学院 医学系研究科 看護アセスメント学分野准教授 |
ナノ型乳酸菌を用いた生理痛緩和製品の開発 |
酒井 正夫 | ゼロワ株式会社/東北大学 取締役CTO/東北大学データ科学・AI教育研究センター准教授 |
地域の「活性化」と「スマート化」のための市民アクティビティ「視える化」サービス |
関口 雄介 |
東北大学病院 理学療法士 | リハビリテーションの質向上を目指す歩行診断AI |
金子 萌 | 株式会社想ひ人(設立準備中) 代表取締役 | ケアラー負荷軽減サービス |
松尾 歩 | 東北大学大学院農学研究科 助教 | DNA解析を活用した食品のトレーサビリティシステムの構築 |
伊藤 暁彦 | 横浜国立大学大学院環境情報研究院 准教授 | レーザーCVD技術を活用した薄膜セラミックス単結晶成長 |
萩原 嘉廣 | 東北大学大学院 医学系研究科 スポーツ・運動機能再建医学寄附講座 准教授 |
カスタム型骨折用プレート製造 |
■審査員(敬称略)
・リアルテックホールディングス株式会社 グロース・マネージャー 山家 創
・仙台市経済局産業振興課スタートアップ支援担当主任 白川 裕也
・株式会社サムライインキュベート 代表取締役 榊原 健太郎
■「SENDAI NEW PUBLIC」概要
名称:SENDAI NEW PUBLIC
特設サイト:https://event.samurai-incubate.asia/sendai-new-public/
DEMO DAY開催日:2022年3月25日(金)
■本プログラム実施の背景
仙台市は、2011年に発生した東日本大震災以降、女性の起業や社会起業が活発化し、「女性活躍・社会起業のための改革拠点」として国家戦略特区として位置付けられています。新たな雇用を生み出し、多様な働き方や生き方ができる起業を重要に捉え、”起業家を生み育てるエコシステム構築”に取り組んできました。
そして本プログラムでは、「高齢化の進展」「過疎化の進展」「働き方・ライフスタイルの変化」「経済構造の変化」などをさらに深掘りしたSDGsの達成につながる行政課題・地域課題を設定し、これまでの活動によるネットワークを活かしながら大学等の研究成果やICTを活用した課題解決事業アイデアを公民連携でブラッシュアップして、実用化につながる支援を強化したいと考えています。
■サムライインキュベートについて
社名:株式会社サムライインキュベート
住所:東京都港区六本木1-3-50
設立:2008年3月14日
代表:代表取締役 榊原 健太郎
URL:https://www.samurai-incubate.asia/
以上
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