豊島とJEPLANが「BRING Material™」の糸販売に関するオフィシャルパートナーシップを締結
この締結により、豊島はオフィシャルパートナーとして「BRING Material™」を使用した糸の在庫・販売を開始します。
豊島株式会社は、世界各地から原料・糸・生地の買い付けおよび販売や、最終製品の企画から生産まで一連のプロセスを手掛け、ファッション産業のあらゆる過程において総合的に事業を展開しています。また、5GやICTが普及しSociety5.0が推進される世の中において、当社が社会へ貢献できることを模索し、2017年よりCVCファンドから最新テクノロジーを保有するベンチャー企業へ出資を行っています。
JEPLANは「あらゆるものを循環させる」をビジョンに掲げ、広くサプライチェーンに携わりながら、独自のPETケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」を用いたものづくりや、事業開発や技術ライセンスの展開を推進することで、限りある資源の循環を実現し、CO₂の排出量削減に寄与しています。独自のケミカルリサイクル技術と資源循環の仕組みづくりにより、不要な衣類を回収し「服から服をつくる」サーキュラーエコノミーを社会に実装するブランド「BRING」の運営や、自治体や企業と連携をしてペットボトルを何度でも繰り返しリサイクルを実現する資源循環の事業に取り組んでいます。
豊島株式会社は2017年末にCVCを通して資本業務提携を行って以降、衣類のリサイクルの仕組み作りや再生ポリエステルを用いた素材作りの部分で連携してまいりました。
昨今、世界のファッション産業における衣類の大量廃棄が問題となっていますが、廃棄される衣類の中でもポリエステル由来の製品は繊維生産量の約6割※を占めています。このような現状の下、JEPLANは、独自のPETケミカルリサイクル技術と衣類回収の仕組みにより、100%繊維由来のサステナブルな再生ポリエステル樹脂「BRING Material™」を製造・販売しています。これまで「BRING Material™」は、アパレル製品などの原料である再生ポリエステル「樹脂」として販売がされてきましたが、今回の豊島とのパートナーシップによりアパレル製品の素材である「糸」による供給体制が構築されます。これにより、これまでアパレルメーカーなどが抱えていた樹脂から糸を製造する工程の削減や、糸の製造ロットを抱える負担のハードルが下げられ、「BRING Material™」を製品に採用しやすくなることが見込まれます。これは、多くの消費者がサーキュラーエコノミーを体現する製品に触れていただける機会にもつながると考えています。
※出所:「内外の科学繊維生産動向 -2016年-」日本化学繊維協会
https://www.jcfa.gr.jp/mg/wp-content/uploads/2018/12/9e6834e57ec8551f676fa74770bf2906.pdf
■オフィシャルパートナーシップに基づく豊島の糸販売について
豊島は、「BRING Material™ Authorized Yarn Distributer」として6種類の糸の在庫・販売を開始します。ポリエステルの特性を生かしてスポーツ・アウトドア、カジュアル、ユニフォームなどの幅広い製品を対象としています。今後、展示会への出展や営業などを通じて販売拡大を行い、取り扱う糸の種類も増やしていく計画を立てています。
■BRING Material™とは
“ポリエステルをサステナブルに”をキーワードにするBRING Material™は、不要になった衣類やアパレル製品をつくる際に発生する繊維くずを原料に、独自のPETケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」を用いて再⽣・製造された100%繊維由来の再⽣ポリエステル原料です。
JEPLANが運営するBRINGは、様々なアパレルブランド等と協⼒して不要な衣類の回収をおこなっています。BRINGで回収された衣類は、素材ごとにリユースまたはリサイクルされます。そのうちポリエステル繊維100%の衣類については化学的にリサイクルされ、再⽣ポリエステル樹脂BRING Material™にリサイクルされ、新たな服等の原料に⽣まれ変わります。
※BRING Materialのオフィシャルサイトを7月初旬に公開予定
■ 株式会社JEPLAN
代表者:代表取締役 執行役員社長 髙尾 正樹
設立:2007年1月
主な事業内容:PETケミカルリサイクル技術関連事業(対象:PETボトル・ポリエステル)など
ライフスタイル提案商社
■豊島株式会社
1841年創業。180年を超える実績を礎として、時代の変化に応じて事業領域を拡大。グローバルな原料手配から最終製品の企画・生産管理・納品まで、ファッション産業のサプライチェーンを総合的に担います。また持続可能なライフスタイルを提案する企業として、Society5.0の社会に向かってサステナブル素材や機能的な商品の開発を進めるとともに、テックベンチャーへの投資や提携を通じてインフォメーション・テクノロジーを活用したサービスの提供を進めて参ります。
2019年より「MY WILL(マイ・ウィル)」をステートメントとし、当社の姿勢を打ち出しています。
https://www.toyoshima.co.jp/
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