オンセミ、産業市場向けに業界をリードする性能を備えたIGBT FS7スイッチプラットフォームを開発
新製品の1200 Vデバイスは市場で最高の伝導性能とスイッチング性能を提供
インテリジェントなパワーおよびセンシング技術のリーディング・サプライヤであるオンセミ(onsemi、本社 米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq: ON)は、伝導損失とスイッチング損失において業界最高の性能レベルを達成した、新シリーズの超高効率1200 V絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を発表しました。この新しいデバイスは、高速スイッチングアプリケーションでの効率を向上させることを目的としており、主にソーラインバータ、無停電電源装置(UPS)、エネルギー貯蔵、EV充電電力変換などのエネルギーインフラアプリケーションで使用されます。
新製品の1200 VトレンチフィールドストップVII (FS7) IGBTは、高電圧への入力の昇圧(ブーストステージ)やスイッチング周波数が高いエネルギーインフラアプリケーションで、AC出力を供給するためのインバータに使用されます。FS7デバイスはスイッチング損失が低いため、スイッチング周波数を高くして、磁気部品のサイズを小型化できるため、電力密度が高くなりシステムコストを削減できます。高電力エネルギーインフラアプリケーションでは、FS7デバイスの温度係数が正なので並列動作が容易です。
オンセミのパワー・ソリューション・グループのアドバンストパワー・ディビジョンで、シニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャを務めるアシフ・ジャクワニ(Asif Jakwani)は、次のように述べています。「スイッチング周波数が高いエネルギーインフラアプリケーションでは、効率が非常に重要であるため、この新しいIGBTシリーズでは、ターンオフスイッチング損失の低減
と最高のスイッチング性能の実現に注力しました。この業界最高の性能により、設計者はきわめて要求の厳しい高電力エネルギーインフラアプリケーションにおいて、最も困難な効率要件を満たすことができます」
FS7デバイスには、高速(Sシリーズ)および中速(Rシリーズ)オプションがあります。すべてのデバイスは、低VFに最適化されたダイオード、調整済みスイッチングソフトネスを備えており、最大175℃の接合部温度(TJ)で動作可能です。FGY75T120SWDのようなSシリーズのデバイスは、現在市販されている1200 V IGBTの中で最も優れたスイッチング性能を提供します。この堅牢なIGBTプラットフォームは、定格値の7倍までの電流でテストされており、クラス最高のラッチアップ耐性も備えています。Rシリーズは、伝導損失が支配的な損失であるモータ制御やソリッドステートリレーなどの中速スイッチングアプリケーション向けに最適化されています。FGY100T120RWDは、100Aで1.45 Vという低いVCESATを達成していますが、これは前世代のデバイスに比べて0.4 V改善されています。
FS7デバイスは、TO247-3L、TO247-4L、Power TO247-3L、ベアダイなど、さまざまなパッケージスタイルで供給されており、設計に柔軟性とオプションを提供します。
オンセミ(onsemi)について
オンセミ(Nasdaq: ON)は、より良い未来を築くために、破壊的なイノベーションを推進しています。オンセミは、自動車と産業用エンドマーケットに注力し、自動車の電動化と安全性、持続可能なエネルギーグリッド、産業オートメーション、5Gおよびクラウドインフラなどのメガトレンドにおける変化を加速させています。オンセミは、高度に差別化された革新的な製品ポートフォリオにより、世界の最も複雑な課題を解決するインテリジェントなパワーおよびセンシングのテクノロジを創出し、より安全でクリーンでスマートな世界を実現する方法をリードしています。オンセミはフォーチュン500®企業であり、S&P 500®指数に含まれています。オンセミの詳細については、www.onsemi.jpをご覧ください。
オンセミおよびオンセミのロゴは、Semiconductor Components Industries, LLC.の登録商標です。 本ドキュメントに掲載されているその他のブランド名および製品名は、それぞれの所有者の登録商標または商標です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像