1.6Tを実現する200G/Lane用60 GHz光サンプリングオシロスコープを発売開始
AIデータセンター向け光トランシーバの評価を4チャネルオシロスコープで効率化

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、AIの進化に伴うデータセンターの高速化に対応した光トランシーバの性能検証を可能にするため、BERTWAVE MP2110Aに搭載する200G/Lane対応の60 GHz光サンプリングオシロスコープの新オプション「MP2110A-080」を開発し、販売を開始しました。本オプションは、1.6Tや800Gなどの次世代高速光トランシーバの伝送品質を客観的に評価する PAM4 TDECQ測定において、高い測定確度と生産性を発揮し、大容量・高速通信インフラの品質保証を強力にサポートします。
本製品は、2025年9月10日に中国で開催された「China International Optoelectronic Exposition(CIOE 2025)」で参考出展されたほか、2025年9月28日から10月2日までデンマーク・コペンハーゲンで開催される、光通信分野において世界有数の国際学会「The European Conference on Optical Communication(ECOC 2025)」にも出展いたします。
開発の背景
AIデータセンターの拡大に伴い、光通信の速度は800Gから1.6Tへ、伝送速度は50 Gbaud(100G/Lane)から100 Gbaud(200G/Lane)へ移行しています。伝送速度の高速化に伴って、光トランシーバの品質評価には信号のより高い周波数成分に対応した広帯域のサンプリングオシロスコープが求められています。
製品の特長
MP2110Aは、光トランシーバの開発および製造用途向けに設計された、信号の物理層評価に必要な機能を統合したオールインワン・ソリューションです。今回追加された60 GHz帯域のオシロスコープオプションMP2110A-080は、200G/Laneの次世代高速通信規格の評価・解析を実現します。
■高確度PAM4 TDECQ測定
120 GbaudまでのPAM4信号に対応したリファレンスレシーバとしての性能を備え、既存機種で培われた高い測定確度により、信頼性の高いTDECQ評価を実現します。
■4チャネル同時測定による測定効率化
4チャネルの光信号を同時に測定できるため、測定時間の短縮と作業効率の向上を実現します。複数チャネルの評価を一括で行えることで、測定系や工程の簡素化と生産性の向上に貢献します。
■さらなる高速測定による生産性向上
サンプリング速度を従来モデルから4倍に向上させることで、さらなる測定時間の短縮が可能です。PC内蔵での安定した動作とともに開発・製造現場での生産性向上に貢献します。
■初期投資を抑えた4チャネルソフトアップグレードオプション
初期導入コストを抑えられる2チャネルオプションを用意しており、必要に応じて後から4チャネルモデルへソフトウェアアップグレードが可能です。これにより、予算や評価環境に応じた柔軟な導入ができ、将来的な拡張にも対応できます。
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