海外需要が後押し、中古車買取相場は年末も高水準/中古車買取相場推移レポート(2025年11月版)

株式会社ファブリカホールディングスの完全子会社、株式会社ファブリカコミュニケーションズ(本社:愛知県名古屋市中区、代表取締役社長CEO:谷口政人)が運営する中古車査定サイト「車選びドットコム買取(https://www.kurumaerabi.com/kaitori/)」より、10月の買取相場動向および過去2〜5年間の買取相場をもとに分析した11月以降の車買取相場推移の予測についてまとめたレポートをご案内いたします。

今回ご案内する2025年11月版の中古車買取相場レポートおよび過去のレポートについては、下記URLからご確認いただけます。

高止まりが続く買取相場、売却は年内がおすすめ

※過去5年の中古車オークション相場と「車選びドットコム」買取相場をもとに算出

今年の中古車買取相場は、例年同様に春先に一時的な落ち着きを見せたものの、その後は前年とほぼ同水準で推移し、8月以降は再び上昇傾向に転じました。結果として、現在の買取価格は過去5年間でもっとも高値を記録した昨年と比較しても、およそ10%前後高い水準となっています。

主な要因は、これまでのレポートでも指摘してきた円安の進行と、それに伴う中古車輸出需要の拡大です。政府統計ポータルサイト「e-Stat」によると、普通自動車(HV・EVを含む)と軽自動車を合わせた今年の中古車輸出台数は、1月を除き毎月約13万台前後で推移しています。1月から9月までの累計輸出台数は、前年同期比で約10%増の110万1,111台と堅調な動きが続いています。

特に、年式や走行距離に制限の少ない新興国市場での需要増加が顕著です。人気車種に限らず、国内では比較的需要が低いとされていた車種やこれまで海外市場で注目度が低かった軽自動車までが輸出対象となっており、こうした動きが買取価格の上昇を後押ししています。

現時点の市場状況から判断すると、中古車の買取価格は当面の間、高止まりもしくは緩やかな上昇基調が続くとみられます。一方で、為替市場ではドル円レートが再び上昇基調にあり、為替動向次第では1ドル=160円前後の水準に達するとの見方も広がっています。円安がさらに進行した場合、海外バイヤーにとって日本の中古車は割安感が強まり、輸出業者の買い付けが活発化することが予想されます。その結果、国内中古車オークションでは取引価格が上昇し、買取価格を押し上げる要因となる可能性があります。

特にトヨタやスズキといった海外でも人気の高い日本車ブランドは、海外バイヤーによる取引が活発化することで国内在庫が減少し、相場に上昇圧力がかかる展開も想定されます。

すでに一部の車種では、中古車としての価格優位性が薄れ、新車の方がコストパフォーマンスに優れるケースも見られます。こうした市場環境の中で、買い替えを前提に車を手放す場合には、次の車種選定を含めた計画的な判断が重要となりそうです。

中古車買取の動向

※過去2年の中古車オークション相場と「車選びドットコム」買取·下取り統計データをもとに算出

前月、車選びドットコムが過去5年間のデータを用いて行った分析の通り、9月から10月にかけて中古車の買取価格は最高値を更新しました。データ上では、買取平均価格が100万円を超え、110万円に迫る水準となっています。

今後の推移については、年末商戦の収束後に一時的な落ち着きが見込まれるものの、その下落幅は数万円程度にとどまり、高止まり傾向は年明け以降も続く見通しです。

特に海外需要が多い3〜5年落ちの車両は、コロナ禍や世界的な半導体不足の影響で中古車の絶対数が不足しており、来年以降も需要が供給を上回る状況が続くと予測されます。

ただし、中古車の主要輸出先における景気動向や法規制の変更次第では、輸出需要に変化が生じ、中古車買取価格に影響が及ぶ可能性があります。また国内でも、物価高や景気の不透明感が強まった場合、消費者の購買意欲が弱まり、市場が調整局面に入ることも想定されます。

現時点では、円安の継続に加え、中古車販売店の年末商戦に向けた買取強化が重なり、高値水準が維持されている状況です。買い替えを前提として車を手放す場合は、年式が変わる前のタイミングでの売却を検討することが有効といえます。

ボディタイプ別の中古車買取ランキング

車選びドットコムの最新のボディタイプ別中古車買取ランキングを紹介します。

※「車選びドットコム」のボディタイプ別買取ランキングは、オークション相場や自社統計データを基に算出した独自データとなっており、詳細数値は非公開としています。

国産車ボディタイプ別買取ランキング

順位

ボディタイプ

割合(%)

前月からの変動率

1位

軽自動車

27.4%

+0.8%

2位

ミニバン/ワンボックス

18.6%

+0.5%

3位

コンパクト/ハッチバック

17.1%

-0.1%

4位

SUV/クロカン

8.6%

-0.4%

5位

セダン/ハードトップ

6.7%

-0.9%

国産車ボディタイプ別買取ランキングは、1位の軽自動車から5位のセダン/ハードトップまで前月と同様。全体における各ボディタイプの割合も前月ほぼ変わらず、人気を反映したランキングとなっています。

輸入車ボディタイプ別買取ランキング

順位

ボディタイプ

割合(%)

前月からの変動率

1位

SUV/クロカン

26.8%

+0.9%

2位

セダン/ハードトップ

20.1%

+1.0%

3位

コンパクト/ハッチバック

19.9%

-2.9%

4位

トラック

11.1%

+4.3%

5位

クーペ

9.5%

+1.4%

輸入車ボディタイプ別買取ランキングでは、セダン/ハードトップが2位になりました。ただし全体の割り合いは前月とほぼ変わらずで、コンパクト/ハッチバックが減少したと見るのが正解です。ひさしぶりに4位となったトラックは、トヨタ ハイラックスが発売から7年目を迎えたこと、ライバルが発売されたことによるものと考えられます。

中古車の無料査定サイト「車選びドットコム買取」について

「車選びドットコム買取」のWebサイトでは、中古車の買取に関する情報を発信しており、車の買取相場や実際に査定を行ったユーザーの口コミなど、車を売却する際に参考となる情報をお届けしています。ユーザーが選ぶ買取業者おすすめランキング、車売却時の困りごとを解決するノウハウ記事も掲載中です。
サービスURL:https://www.kurumaerabi.com/kaitori/

会社概要

【株式会社ファブリカホールディングス】

代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人

本社所在地:東京都港区赤坂1−11-30 赤坂1丁目センタービル 9F

設立:1994年11月

上場:東証スタンダード市場(コード番号:4193)

コーポレートサイト:https://www.fabrica-hd.co.jp/

【株式会社ファブリカコミュニケーションズ】

代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人

本社所在地:愛知県名古屋市中区錦3-5-30 三晃錦ビル8F

事業内容:業務支援システム開発・販売事業、インターネットメディア事業、WEBマーケティング支援事業、自動車修理・レンタカー事業 

出資比率:株式会社ファブリカホールディングス100%

コーポレートサイト:https://www.fabrica-com.co.jp/

<本件のリリースに関するお問い合わせ先>

株式会社ファブリカコミュニケーションズ 広報担当

E-mail: press@fabrica-com.co.jp

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会社概要

URL
https://www.fabrica-hd.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂1丁目11-30 赤坂一丁目センタービル9F
電話番号
03-5544-9102
代表者名
谷口政人
上場
東証スタンダード
資本金
6億5700万円
設立
1994年11月