業界初 アンリツ、自動車緊急通報システム「Hybrid eCall」評価ソリューションの提供を開始
〜4Gから2G/3Gまで、どこでも確実な緊急通報の実現に貢献〜

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、自動車向け緊急通報システム「Hybrid eCall」に対応した評価ソリューションを業界で初めて*1提供開始しました。Hybrid eCallは、4G(LTE)による高速通信と、従来通信方式である2G(GSM/GPRS)/3G(W-CDMA)などの低速通信を組み合わせ、どの地域でも途切れずに緊急通報を行える技術です。本ソリューションにより、自動車メーカーは、Hybrid eCall対応車両の開発を効率的かつ確実に進めることができます。
*1:「Hybrid eCall」に対応した緊急通報センターを模擬するPSAPシミュレータにおいて(2025年9月 アンリツ調べ)
Hybrid eCallが必要な理由
eCallは、自動車の衝突など緊急時に、車両から自動で救助を要請するシステムです。車載センサが事故を検知すると、車載システム(IVS)は位置情報や車両情報を緊急通報センター(PSAP: Public Safety Answering Point)に送信し、オペレーターが受信情報をもとに迅速な救助活動を展開します。
従来のeCallは2G/3Gを利用していましたが、近年は4Gを活用したNG eCall(Next Generation eCall)が普及しつつあります。NG eCallは従来よりも高速で安定した通信が可能で、事故現場の映像送信などの高度な機能にも対応可能です。EUでは2026年1月1日からNG eCallの義務化が予定されており、自動車メーカーは対応が急務となっています。
しかし、4G網が整備されていない地域では従来型eCallが依然として必要です。このため、NG eCallと従来型eCallを状況に応じて切り替えるHybrid eCall技術が注目されています。Hybrid eCallに対応することで、どの地域でも確実に緊急通報サービスを提供できるため、自動車メーカーの対応が必要になっています。
製品概要
アンリツの評価ソリューションは、Hybrid eCall対応車載システム(IVS)の開発に必要なPSAPシミュレータです。
Hybrid eCall評価ソリューションの構成は以下の通りです:
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シグナリングテスタ MD8475B
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eCallソフトウェア
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NG eCallソフトウェアオプション
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Hybrid eCallソフトウェアオプション
詳細については、弊社までお問合せください。
主な特長:
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MD8475B 1台で評価が可能
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Hybrid eCallソフトウェアは、複数ソフトウェアを使い分ける必要が無く、Hybrid eCallをスムーズに評価可能
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SRVCC(Single Radio Voice Call Continuity)に対応、LTEネットワーク上で提供されるVoLTE (Voice over LTE) 通話を、2Gや3Gネットワークにシームレスに切替が可能
アンリツは、自動車メーカー各社によるHybrid eCall対応デバイスの開発を力強く支援し、安全・安心なモビリティ社会の実現に貢献してまいります。
eCall/NG eCallに関するアンリツの取り組みの詳細はこちら
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