アンリツ、5G無線機器の安全性・適合性確保でEU市場展開を支援
〜ETSI EN 301 908-25対応により、EU法規制準拠を実現〜

アンリツ株式会社(社長 濱田 宏一)は、5G無線機器の適合試験に対応するため、New Radio RFコンフォーマンステストシステム ME7873NRの機能を強化し、欧州無線機器指令RED(Radio Equipment Directive)に基づく無線規格ETSI[※1] EN 301 908-25への対応を実現しました。
これにより、EU市場で販売される5G無線機器の法規制準拠を証明でき、製品の品質・信頼性を確保できます。アンリツは、EU市場における製品の円滑な市場投入を支援します。
REDは、EUが定める法的枠組みであり、EU市場で販売される無線機器の安全性、電磁両立性(EMC)、無線周波数の効率的利用、およびサイバーセキュリティに関する要件を規定しています。近年、EU市場では5Gなどの新しい無線技術の普及に伴い、国際標準化団体3GPPが策定した5G仕様のリリース15に基づく5G NR機器向けの規格「ETSI EN 301 908-25」が制定され、EU市場で販売される無線機器はこの規格への適合が求められるようになりました。
アンリツは、今回の対応を踏まえて今後も5G商用サービスにおける重要な役割を担い、5Gを活用した社会の実現に貢献していきます。
製品概要
New Radio RF コンフォーマンステストシステム ME7873NRは、3GPP規格に準拠し、GCF[※2]とPTCRB[※3]の認証を取得した5G対応テストプラットフォームです。
FR1[※4](Sub-6 GHz帯)に加え、OTA(CATR)チャンバ[※5]と組み合わせることで、FR2[※6](ミリ波帯)にも対応。柔軟な構成でカスタマイズ可能で、既存のME7873LAからのアップグレードにも対応し、最小の設備投資で5Gに対応することができます。
用語解説
[※1] ETSI
European Telecommunications Standards Instituteの略称。情報通信技術分野における国際的な標準化を推進する欧州の非営利団体。
[※2] GCF
Global Certification Forumの略称。携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。GCFにより認証された測定システム、測定項目はそのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。
[※3] PTCRB
PCS Type Certification Review Boardの略称。北米のセルラーネットワークに対応するワイヤレスデバイスの認証制度を提供する組織 。携帯端末のグローバルな相互接続性を保証するため、ネットワークでの運用基準や携帯端末の認証試験基準を定めている団体。GCFにより認証された測定システム、測定項目はそのテスト性能(測定手順、測定確度)が、携帯端末用認証試験で要求される条件に適合するものとして保証される。
[※4] FR1
Frequency Range 1の略称。3GPPが定義する5G NRの周波数帯域のうち、410 MHz~7125 MHzのSub-6 GHz帯を示す。
[※5]OTA(CATR)チャンバ
Compact Antenna Test Rangeの略称。空間を介して電波の送受信を行い、無線機の性能を測定するため、外来の電波を遮断し、内部では電波の反射を防ぐ構造の暗箱。3GPPで規定されるCATRに対応している。
[※6] FR2
Frequency Range 2の略称。3GPPが定義する5G NRの周波数帯域のうち、24.25 GHz~52.6 GHzのミリ波帯を示す。
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