断熱紙カップの製造時の余分な紙を同じ製品に“水平リサイクル”することを目指す実証実験を開始

大日本印刷株式会社(DNP)は、「DNP断熱紙カップ HI-CUP®」*1の製造工程で発生する余白等の製品にならなかった部分の紙(工場損紙)を使い、グループの工場で製品化する“資源循環システム”の構築に向けた実証実験を開始しました。今回、これまで産業廃棄物処理していた横浜工場(神奈川県)の断熱紙カップの工場損紙をすべて活用し、2層構造である同製品の外装紙(古紙)として再度製品化(水平リサイクル)することを目指します。
DNPは2016年に、“資源循環システム”の運用の第一弾として、包装材を製造する田辺工場(京都府)にて、DNPの国内各拠点の応接室等で使う「コースター」を、工場損紙を使って製品化*2しており、今回はその第二弾の取り組みとなります。

*1 「DNP断熱紙カップ HI-CUP」について : https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/1188759_1567.html
*2 2016年9月16日リリース「製品製造時に排出される紙を活用し、再製品化する資源循環システムを構築」: https://www.dnp.co.jp/news/detail/1188143_1587.html

【“資源循環システム”構築の背景と今回の取り組みについて】
近年、人々の暮らしや経済活動等で消費されるエネルギーが増大し、天然資源の枯渇や資源採取による自然破壊等が加速するなか、CO2排出量の削減や自然資源の保全が世界的な緊急課題となっています。こうした課題に対して、日用品・食品メーカー等やDNPでは、木材の乱伐による森林破壊を防止するため、森林認証紙(適切に管理された森林の木材を使用した紙)や再生紙等を積極的に採用し、環境に配慮した持続可能な紙の利用を進めています。
DNPはまた、1998年以来、断熱性を高めることで温かい食品をそのまま喫食できる「断熱紙カップ」を開発・提供しています。この製品は、ポリエチレン層がある内側の紙カップと外装紙で構成しており、従来はこの両方を同時にリサイクルできる製紙会社がないため、工場損紙は産業廃棄物として焼却していました。今回、この課題の解決に向けた“資源循環システム”の構築を目指し、「DNP断熱紙カップ HI-CUP」の工場損紙を資源として再利用していく実証実験を開始しました。
この“資源循環システム”は、製紙会社と連携し、断熱紙カップの工場損紙を再び同製品の外装紙のパルプ原料の一部として使用するものです。紙のリサイクルでは、古紙が再利用される度に徐々に製品の品質が劣化するという課題がありますが、余分ではあるものの未使用の紙を含んだ工場損紙を使う本システムの構築によって、品質の劣化防止につなげていきます。

■資源循環システムの流れ


①DNPの工場にて、断熱紙カップの工場損紙を収集

②製紙メーカーにて、①の工場損紙をパルプ化

③製紙メーカーにて、②のパルプを原材料の一部として、白板紙を製造

④DNPの工場にて、③の白板紙を断熱紙カップの外装紙として再製品化

■資源循環システムを用いた断熱紙カップ再製品化の特長
  • 従来は産業廃棄物として扱っていた断熱紙カップの工場損紙のリサイクルが可能
  • 食品や日用品等の内容物を直接包装する「一次包材」への再製品化を実現
  • リサイクルにおける「古紙の品質劣化」といった業界の課題解決に貢献

【今後の展開】
DNPは実証実験を進めて本“資源循環システム”を確立し、グループの各工場への展開を図っていきます。また、事業拡大と地球環境保全の両立を常に心がけ、多様なステークホルダーとの連携を強化することで、持続可能な社会の実現に向けた取り組みをさらに推進していきます。

なおDNPは、2022年10月12日(水)~14日(金)に東京ビッグサイトで開催される「TOKYO PACK 2022(2022東京国際包装展)」に出展し、本サービスを紹介します。

*TOKYO PACK 2022の公式サイトはこちら : https://www.tokyo-pack.jp/

*DNPのTOKYOPACK 2022の出展概要はこちら : https://www.dnp.co.jp/biz/eventseminar/event/10162951_1594.html


■関連リリース
○断熱紙カップについて ○リサイクルに関する取り組みについて ※記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。今後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
 
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