震災を乗り越えた福島の農地で!個人向けクラウド型太陽光発電「ピーパ」耕作放棄地で放牧牛を育てるソーラーシェアリング

2025年8月19日(火)から販売開始!

株式会社UPDATER

社会課題をオモシロく解決する企業、株式会社UPDATER(所在地:東京都世田谷区、代表取締役:大石英司)は、再生可能エネルギーのプラットフォーム「みんな電力」の「ピーパ(個人向けクラウド型ソーラー発電)」の第4弾として「耕作放棄地で放牧牛を育てるソーラーシェアリング(二本松ご当地エネルギーをみんなで考える株式会社)」の販売を2025年8月19日(火)より開始することをお知らせいたします。

「ピーパ」は、遠隔地の太陽光パネル区画を月額契約し、発電した電気をご自宅で使えるサブスク型サービスです。マンションなどソーラーパネルを設置できない方も、手軽に一歩進んだ再エネ生活を始められます。

■ピーパ第4弾の概要

<発電所名称>耕作放棄地で放牧牛を育てるソーラーシェアリング
<発電事業者>二本松ご当地エネルギーをみんなで考える株式会社
<場所>福島県福島市
<提供エリア>関東エリア(東京電力管内)
<発電形式>ソーラーシェアリング(太陽光)
<販売区画数>84区画
<電力出力>49.5kW
<月額料金>1,800円(税込)
<発売開始日>2025年8月19日(火)
<購入方法>https://minden.co.jp/personal/ppa/


■「耕作放棄地で放牧牛を育てるソーラーシェアリング」とは

「耕作放棄地で放牧牛を育てるソーラーシェアリング」は、福島県にあるもともと梨農園だった農地で、土地の所有者が農家を辞めたため管理が行き届かず利用されなくなった「耕作放棄地」を活用した取り組みです。この農地は果樹に適していましたが、人手の多くかかる単独での果樹栽培は難しく、畑作をしようにも石が多いためそれも困難な状況でした。そこで、「ソーラーと放牧を組み合わせることで荒廃を防ぎ、土地を有効活用できる」という提案を地元の農業委員の農家から受け、その農家の牧場の牛を預かる形でソーラーシェアリングと放牧を組み合わせた形で取り組みを始めました。

オーナーの近藤恵さんは、2006年から福島県二本松市で有機農業を開始し、専業農家として活動していましたが、福島原発事故の影響で一度廃業。その後「ふくしま未来農業協同組合」の臨時職員や、再生可能エネルギー事業に取り組む飯舘電力での経験を経て、2019年には地元の生協やISEPとともに「二本松営農ソーラー株式会社」を設立。社長として地権者14人から購入した約6ヘクタールの耕作放棄地にソーラーシェアリングを導入し、営農型太陽光発電を実現しました。原発事故で味わった大きな挫折を乗り越え、現在は農業を営むとともに、土地利用効率の向上や地域との調和を重視した自然エネルギー事業の普及・啓発にも取り組んでいます。

・農作物の栽培におけるソーラーパネルの役割

農作物の栽培において、ソーラーパネルは過度な直射日光から作物を守り、高温によるダメージを軽減します。特に夏の厳しい暑さの中で、作物は熱ストレスを受けやすく、葉が焼けたり果実が早く熟して品質が低下することがありますが、ソーラーパネルが日差しを遮ることで、これらの問題を防ぎます。これにより、作物は適切な温度環境で育成され、収穫時期の安定化や品質向上が実現します。
 また、ソーラーパネルの下ではエゴマの乾燥作業が行われており、適切な日陰を提供して作業者の安全に寄与します。エゴマは比較的日照が少ない環境下でもよく育ちます。ソーラーパネルを活用することで、太陽光発電の恩恵を受けながら、効率的な土地利用と国内自給率の低い食用油、特にエゴマ油は必須アミノ酸を含むので人気の高い商品を生み出しています。(グリーンコープで単品購入できる他、自社ネットショップでも購入可能)

・再生可能エネルギーと放牧牛の共生

耕作放棄地で放牧牛を育てるソーラーシェアリングでは、放牧地に不耕起で牧草を栽培し、ソーラーパネルの影を利用して3頭の牛が放牧されています。ソーラーパネルの下で育った草は、牛たちにとっての飼料となり、自然の中でエネルギーと食料が循環する仕組みが作られています。牛たちはソーラーパネルによる影響で直射日光を避けることができ、特に夏の暑い日でも快適に過ごせるため、熱中症やストレスを軽減できます。これにより、家畜の健康が守られ、成長や生産性が向上します。このように、再生可能エネルギーの発電と家畜の放牧が同時に行われることで、持続可能な農業の実現にも寄与しています。

耕作放棄地で放牧牛を育てるソーラーシェアリング
オーナーの二本松ご当地エネルギーをみんなで考える株式会社 代表取締役 近藤恵さま

いまや農業者の役割は、食糧生産だけではありません。エネルギー生産も大事な役割なのです。冬に里山から薪炭を切り出すだけでなく、田畑の上空にソーラーパネルを設置することでエネルギーを生み出すことが当たり前になってきました。私たち農業者自身も当初は先入観に囚われていて、「作物に日当たりはあればあるほどよい(から、パネルで覆うなどナンセンスだ)」と思っていましたが、先人達のチャレンジで共存の道がハッキリと見えてきました。実用レベルへの確信を表すものとして、昨年2024年には、ローマ教皇がバチカン市国のエネルギーをすべてソーラーシェアリングを賄うように指示したことが挙げられます。

私がピーパに魅力を感じた点は、「これは電気の産地直送システムだ!」と感じたことです。これまでのソーラーシェアリングの多くは電線に繋いで他の電気と混ざってしまっていましたが(それはそれで大事なことですが)、今回の取り組みでは混ざらずにしかもリアルタイムに届くのです。まるで農家が作る季節ごとのお野菜が、その時々の旬の味として宅配便でタイムリーに届くがごとく、今度は毎日毎日、電線を使って電気の旬がお届けできることは、ピーパの醍醐味といえるでしょう。旬を大事にするということは地球を大事にすること。この取り組みを通じて見えてくるものは大きいですね。牛たちも毎年メンバー入れ替えがありますので、彼らの命に触れるのも楽しみのひとつにしていただけるかと思います。近い日に、みなさんと農場でお会いできる日を牛たちと一緒に待っています!

■「ピーパ」クラウド型ソーラー発電とは

「ピーパ」は遠隔地の太陽光パネルを区画ごとに月額料金でご契約いただき、発電した電気をご自宅の電気として利用する個人向けのサービスです。マンションにお住まいなど、ご自宅にソーラーパネルを設置できない方も気軽に発電した電気を利用できる仕組みです。

今回のピーパは第1弾の静岡県伊豆の国市(関東エリア)、第2弾の静岡県浜松市(中部エリア)、第3弾の東京都世田谷区(関東エリア)に続く、ピーパ第4弾の取り組みとなります。

【特徴】

・初期費用・工事不要

・Webから数分で申込み完了

・マッチング分はほぼ無料で使用可能(※1)

・余剰電力は市場連動で買い取り(※2)

自分で発電した電気を使える

ピーパをご利用いただくと、30分毎に電気の使用量と発電量をマッチングし、マッチング分はほぼタダ(※1)で使用することが可能です。また、発電した電気がマッチングせず余剰した分はみんな電力が市場価格で買い取り(※2)、毎月の電気代から割引を行います(※3)。

 ※1 託送従量料金と再エネ賦課金が発生いたします。

※2 一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)が運営、公表するスポット市場における当該エリアの30分毎の価格。

※3 買取手数料が1円/kWhが発生いたします。

 誰でも始められる“わたしの発電”

ピーパは、発電所を一つ丸々契約するのではなく、必要な区画だけを分割して契約する仕組みです。Web上で映画館の座席を選ぶように、必要な区画だけを契約できます。ピーパは月額のサブスクリプションで、初期費用も必要ないため、誰でもどこに住んでいても気軽に利用できます。申し込みはみんな電力会員マイページから、たった2分で完了します。

サービス概念図

■ピーパの今後について

脱炭素の世界的潮流を受け、再生可能エネルギー発電所の数も、再生可能エネルギーを使いたいという方も増えてきている中、「誰が・どこで・どうやって発電した再生可能エネルギーなのか」を問う時代にシフトしてきています。それを実現する選択肢の1つは、自宅に再生可能エネルギー発電所を作り、その電気で生活をしていくことですが、費用や立地、居住している建物などの都合で、なかなか誰にでも簡単にできる選択肢ではありません。

ピーパは、サブスクリプションのような感覚で間接的に発電所を保有でき、その電気で生活できる社会を実現していくことで、誰もが気軽に本質的な再生可能エネルギーを使うことができる未来を創造していきます。また、その過程で生まれていく電気の生産者や地域とのつながりを重視し、作る人、使う人の間に新しい関係性を構築していきます。今後も、日本のどんな地域でもピーパを使うことができる環境を整えていくべく、引き続き邁進してまいります。

■株式会社UPDATERについて                                                  

2021年10月1日にみんな電力株式会社より社名変更。ソーシャル・アップデート・カンパニーとして、法人・個人向けに SXサービスを提供する。独自の特許ブロックチェーン技術を活用し、世界で初めて電力トレーサビリティを商用化した再エネ事業「みんな電力」は、国内トップクラスのプラットフォームとなっている。「顔の見えるライフスタイル」の実現のため、ウェルビーイング事業「みんなワークス」、エシカル調達事業「TADORi」などを展開。第4回ジャパンSDGsアワード内閣総理大臣賞、2021年度 NIKKEI 脱炭素アワードにおいてプロジェクト部門大賞など受賞歴多数。

株式会社UPDATER 会社概要
所在地: 東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22 サンタワーズセンタービル8F
代表取締役: 大石 英司
設立: 2011年5月25日
資本金: 14億497万8千円(資本準備金:21億4217万8千円) ※2025年3月31日現在
事業内容: 脱炭素事業「みんな電力」ほかウェルビーイング、生物多様性等のSXサービスを展開
コーポレートサイト: https://www.updater.co.jp/

本件に関するお問い合わせ
株式会社UPDATER 戦略広報チーム(上田・豊島)
TEL:03-6805-2228(平日11:00~15:00)
E-mail:pr@minden.co.jp

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会社概要

株式会社UPDATER

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URL
https://www.updater.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22 サンタワーズセンタービル8F
電話番号
03-6805-2228
代表者名
大石英司
上場
未上場
資本金
1億4497万円
設立
2011年05月