開催報告|国際ICTガールズ・デーイベント2025 ゲストに高山一実さんが登壇し、妹世代の学生にエール『ICTを味方につけて、私の未来をひらく』
プログラミング必修化前最後の世代である女子学生に向けて、「プログラミング・コンプレックス」を払拭し、自分の好きなことに挑戦できる環境を後押し
国際NGOプラン・インターナショナル(所在地:東京都世田谷区 理事長:池上清子 以下、プラン)は、2025年4月24日(木)の国際ICTガールズ・デーに、「ICTを味方につけて、私の未来をひらく」と題したイベントを開催しました。デジタル分野や理工系進路に対する無意識のバイアスを軽減し、自らの可能性を広げることを目的に開催された本イベントには、女子学生をはじめ多くのステークホルダーが参加しました。

パートナー企業トークセッション「仕事と人生の可能性をひらくICT」
2017年の新学習指導要領により、小学校では2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育が必修化。さらに、2025年度からは大学入学共通テストに「情報I」が加わるなど、プログラミング的思考やITスキルの向上を目的とした施策が、国主導のもと進められています。今回参加した学生たちは、こうした教育課程の変化の狭間にいる“過渡期の世代”にあたります。イベントでは、就活市況に詳しい「株式会社マイナビ(以下マイナビ)」、日本初のマンツーマン型プログラミングスクールを運営する「株式会社SAMURAI(以下SAMURAI)」の2社からゲストを招き、「仕事と人生の可能性をひらくICT」というテーマで学生とともに考えるセッションを行いました。
トークセッションでは、プランが実施した調査結果をもとに、教育課程の変化に直面している学生の中には「プログラミング・コンプレックス」を抱えている人が多いことが紹介されました。一方で、ICTは専門職に限らず文系の仕事にも活用の幅が広がっており、ICTに対する理解があることでキャリアの選択肢が広がる可能性があることも語られました。
マイナビの北村氏からは、文系出身ながら雇用保険を活用してICT専門学校に入学し、その後はWEB制作会社でディレクター職を務めたこと、第2子の育休中には統計調査士資格に挑戦したことなど、自身のキャリア経験が紹介されました。「私自身も文系出身で、25歳からICTを身に付けはじめて、少しずつスキルを身に付けて今のお仕事をしています。プログラミング経験がないからと諦めずに、文系でチャレンジできる求人=自分がチャレンジできることと自分事化してぜひ挑戦してみてほしい」と語り、文系出身でICT企業へ就職した先輩社会人の事例も交えながら、キャリアの可能性について参加者と共有しました。
また、ICT領域への挑戦を後押ししているSAMURAIの下瀬氏から、ICTリテラシーを高めるために今から始められる簡単なステップや具体的な学習方法として「まずは当たり前に身近にあるアプリやスマホからでも、ICTに気づく・触れてみる・学んでみるの3ステップで慣れてみること」などが紹介され、参加者の関心を集めました。


高山一実さんが登壇し、妹世代の学生たちにエール
スペシャルゲストには、タレントの高山一実さんをお迎えし、仕事や人生の可能性を広げるICTの魅力についてご自身の挑戦ストーリーやICT体験を交えながら語っていただきました。アイドル活動を経て、現在は執筆業など多方面で活躍する高山さんには、「人生折れ線グラフ」をご紹介いただきました。最もチャレンジしたこととして「アイドル時代に挑戦した小説」が挙げられると、会場からは驚きの声が上がる場面もありました。「自分自身も未経験の領域だったし、女性アイドルがまだ踏み込んでいない分野でもあったけれど、新しい強みをつくるために挑戦しました」と、当時を振り返って語りました。
また、高山さんが自身のICT体験として、未経験から「ノーコードでHP制作」に思い立ってチャレンジした経験を語っていただきました。未経験から未学習のITスキルにチャレンジした結果、キャリアやプライベートに活かされているという話に、多くの学生が真剣に耳を傾けていました。
最後には、妹世代となる学生たちに向けて「私も実は小説にチャレンジしたきっかけはワークショップでした。当時を振り返ると苦手意識はあったけど、書いてよかったと本当に思っています。あの時チャレンジしたことは、本当に今のいい未来に繋がっていると感じます。今日という経験が皆さんの未来が明るくなる一助になることを願っています。」というメッセージが贈られ、自分の好きなことに挑戦することの大切さについて、改めて考えるきっかけとなりました。


実際にチャレンジ!プログラミングワークショップ
2つのトークセッションの後には、実際に小中学生が必修科目として学んでいるプログラミングに触れる機会として、「プログラミングワークショップ」を実施しました。学習塾や教育コンテンツを展開する株式会社スプリックスの協力のもと、初心者でも取り組みやすいように生成AIなども活用しながらおみくじWebアプリの開発にチャレンジしてもらいました。ワークショップに参加した学生たちは、慣れない作業ながらも楽しみながら取り組む様子が見られました。
さらに、プログラミングで開けるキャリアについても事例が紹介され、ICTスキルを学ぶことが将来のキャリアにどのように繋がるのか、多くの参加学生が理解を深めました。近年はプログラミングを学べるサービスも増えており、学ぶための環境は整いつつあります。プランでは今後も、ITスキルの未学習が進路の可能性を狭めるものではないことを伝えていくとともに、ICTに触れ、学び、身につけることで、仕事や人生の選択肢が広がることを提言していきます。


【国際ICTガールズ・デーとは】
国連が定める国際デーのひとつで、女の子や女性が情報通信技術(ICT)分野での研究やキャリアを検討し、奨励することを目的とした世界的な取り組みです。国際連合の専門機関である国際電気通信連合(ITU)は、毎年4月の第4木曜日を「国際ICTガールズ・デー」と定めています。
【PLAN MOVEMENTとは】

ジェンダー平等な社会の実現を目指し、当事者である女の子はもちろん、性別や年齢にかかわらず多くの人たちに気付きをもたらすための新しい形の参加型イベントを、プランがパートナー企業PLAN MOVEMENT PARTNERとともに展開する取り組みです。
https://www.plan-international.jp/planmovement/
・国際ICTガールズ・デー2025協賛企業

【国際NGOプラン・インターナショナルとは】
プラン・インターナショナルは、誰もが平等で公正な世界を実現するために、子どもや若者、さまざまなステークホルダーとともに世界80カ国以上で活動する国際NGO。子どもや女の子たちが直面している不平等を生む原因を明らかにし、その解決にむけ取り組んでいます。子どもたちが生まれてから大人になるまで寄り添い、自らの力で困難や逆境を乗り越えることができるよう支援します。
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