グッドデザイン賞 12年連続 累計31作品 受賞!

阿佐ヶ谷アパートメント,ガーデンテラス千歳烏山,SENDAGAYA TERRACE,雨降///あふり「一升びん 」4作品

シマダグループ

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2025年度グッドデザイン賞」にて、シマダグループの不動産開発・分譲部門であるシマダアセットパートナーズ株式会社(東京都渋谷区、代表:佐藤悌章)が、『阿佐ヶ谷アパートメント』『ガーデンテラス千歳烏山』『SENDAGAYA TERRACE』の3作品で受賞、また、同グループの吉川醸造株式会社(神奈川県伊勢原市、代表取締役:合頭義理)が『雨降///あふり「一升びん」』で受賞。これにより、グループの受賞は12年連続、累計31作品となりました。

GOOD DESIGN AWARD 2025

阿佐ヶ谷アパートメント

多様な居場所・開放性を創出した集合住宅

概要

都心部に建つ、ワンルーム主体の集合住宅の計画。周囲は路地の多い密接した住宅街で、敷地内に路地を引き込み、街並みと調和するボリュームとした。さらに、建物を機能ごとに平面的・断面的にズラしながら分節配置し、屋根を節ごと異方向へ市松に連ねることで、ワンルームでも住戸毎に特有の開放性・居場所をもつ集合住宅を実現している。

デザインのポイント

1)建物を分節し、ズラすことで、敷地内通路にリズム・奥行きの街並性を付加し、住戸間のプライバシーを確保。

2)上下階の水廻りを纏め、立体的にズラすことで、居室の開放性・遮音性と全住戸へロフト・居場所を提供。

3)ボリュームの分節に合わせて屋根を異方向に市松に連ね、住戸毎特有の採光・通風、街並みとの調和を計画。

背景

コロナショックを経て、オンラインとオフラインを併用する生活が主流となった。それを受けて、ポストコロナ時代の賃貸住宅需要としてオンラインのための「居心地」とオフラインのための「利便性」の 2 点が大きく挙げられる。
都心のワンルーム主体の集合住宅は、同じモジュール・経済外装の繰り返しとなって、画一的な表情になり、法定限度まで入れ込んだ建物ボリュームに押し出され、地の空間が単調な「避難通路」になる状況に陥りがちである。
本計画では、「利便性」に優れた都心の 1R タイプ(1 室 15~20 ㎡程度)でありながら、「居心地」の良さを両立させた木造集合住宅の提案である。コンパクトな空間の中で、居住者が開放性・遮音性・多様な居場所を獲得して快適に過ごすことができ、また街とのつながりを感じることもできる。さらに、全体として街並み景観の向上にも寄与するような集合住宅の計画を試みた。

仕様
敷地面積:171.46㎡、建築面積:100.10㎡、延床面積:189.09㎡、建ぺい率:58.38%、容積率 99.97%、構造・規模:木造、地上2階

審査委員の評価コメント
それぞれの住戸を整形に整えつつ、外形は敷地に合わせながら小さいボリュームが集まったような形とすることで、周辺の街並みとスケール的な連続性を生みだしている。1階、2階ともロフトスペースをつくることで、1階は暗くなりがちな住居に広がりが生まれ、2階では屋根の高さの操作と重ね合わされて、内観外観とも変化が生まれている。大きな構成を持ちながらも、各部位にそれぞれに個性ある住戸が集まる建物となった。


ガーデンテラス千歳烏山

アーチで街とつながる介護施設

概要

世田谷区北烏山にある団地や住宅街の隣接地に、サービス付き高齢者向け住宅を計画した。この施設は、外観から内装までアーチを織り込んだデザインを採用し、高齢者施設に対する否定的なイメージの払拭を目指している。入居者がこの建物で快適な生活を送り、生きる喜びを感じてもらえるよう計画した。

デザインのポイント

1)あえて介護施設には見せない親しみが持てる連続アーチの空間デザイン

2)吹抜ラウンジや美容サロン、眺望の良いレストランなど、多様な居場所を備えたホテルのような住空間を提供

3)機能訓練も行えるデイサービスや趣味交流のラウンジを通じ、心身の健康を支援する充実した運営

背景

現在、介護業界では介護従事者の人手不足や建設費の高騰といった課題が事業者の負担を増加させている。その結果、施設は収支効率を優先し、住室が均質で無駄を省いた設計が多く採用されている。こうした施設は「家」よりも「病院」に近い印象を与え、温かみが感じられないことが課題である。このような環境での生活は、入居者の心身の健康面においても改善の余地が大きい。また、介護施設の性質から「安心安全」を重視して建材を選定するため、冷たくツルっとしたビニール系の素材が多く使用される傾向がある。確かにこれらの素材は管理や運営上のリスク軽減には効果的であるが、入居者の居住性を考慮すると課題が残る。施設設計では、収支効率や安全性だけでなく、入居者の生活の質を向上させる工夫が必要であると言える。

仕様

敷地面積:1174.49㎡、建築面積:694.49㎡、延床面積:2504.35㎡、構造・規模:RC造、地上5階建、サービス付き高齢者向け住宅(57室、定員59人)、デイサービス(機能訓練室)併設

審査委員の評価コメント

周囲に優しい印象を与えているかのようなサ高住だ。アーチ形状やバルコニー出隅の曲線が目を引くが、他にも様々な工夫が凝らされている。バルコニーの手すりにも妥協のないこだわりが感じられ、内部においても壁面やサインのデザインにもそれが反映されている。特にバルコニー先端に配された縦樋の素材感や細さは、全体をさらに優美に見せているまさしく名脇役だ。

SENDAGAYA TERRACE

地中のような建築/風景にならない建築

photo ©株式会社西川公朗写真事務所

概要

住宅が密集し、大きな高低差のある北側は擁壁で囲まれ、地中のようにも感じられる環境のなか、難しい工事条件と空間の最大化をクリアするため、コンクリートに打ち込まれたものや型枠で多様な表情をつくり、ささやかに差し込む光や影など季節のうつろいに応じて変化する明るく風通しの良いテナントオフィスと長屋住戸の計画。

デザインのポイント

1)クレバスのように切り開いたアプローチや外部階段には、人の営みが連続して表出するテラスや土間が面する

2)コンクリートに転写された凹凸により、ささやかな光や影が時間や季節のうつろいに応じて変化し表情を与える

3)水廻りやシャフトをコンパクトにまとめ、光や風が通り抜ける開放的なワンルーム空間

背景

敷地は団地と住宅街の境界に位置する。団地と同様の巨大な建物では近隣の住宅街に圧迫感を与え、景観にもそぐわないと考えた。本計画ではサービス付き高齢者向け住宅として必要な容積を確保しながらも、周辺環境に調和する形態を目指しました。街との接点となる外壁のアーチにより、水平基調で単調になりがちな建物デザインに動きを与えている。アーチの造作はエントランスから吹抜けのラウンジへと連続し、さらに外部の団地の緑へとつながっていく、開放的で連続性のある建築を目指した。

仕様

敷地面積:187.70㎡、建築面積:125.61㎡、延床面積:310.02㎡、建ぺい率:66.93%(許容:70%)、容積率:159.62%(許容160%)、構造・規模:壁式RC造、地上3階

審査委員の評価コメント

四方を建物や擁壁に囲まれた厳しい敷地条件に対し、周辺建物の隙間を緻密に読み取り、開口部を周到に計画することで、閉塞感を感じさせない豊かな空間を実現している。資材搬入にも制約がある接道条件のもと、構造体や型枠を仕上げとして活かし、仕上げを最小限に抑えることで空間のゆとりを確保している点も高く評価した。また、渓谷のような隙間を動線空間とし、そのイメージと荒々しいコンクリートの表情が響き合うことで、力強い建築の魅力を生み出している。都心に少なくない同様の敷地条件に対し、新しい可能性を切り拓く好例である。


雨降///あふり「一升びん」

冷蔵庫のドアポケットに収まるデザイン。アフターユースも

概要

コロナ禍以降、家飲み需要の拡大など日本酒の楽しみ方が多様化し、コストパフォーマンスに優れた一升びんへの関心が高まっている。しかし、従来のJIS規格の一升びんは家庭用冷蔵庫への収納が難しく、購入のハードルとなっていた。本製品はこの課題を解決するため、現代の家庭環境にフィットするようデザインした新しい「一升びん」である。

デザインのポイント

1)家庭用冷蔵庫のポケットに入るよう、高さを四合瓶と等しくし、平面形状を楕円型とした。

2)美しい直線と光が出せるガラスの特性を生かした多面体形状とし、横置きしても転がらないように工夫した。

3)高透明ガラスを採用し、日本酒の本来の色をじっくり見て味わえる。アフターユースも考えた瓶デザイン。

背景

2023年頃、新型コロナウイルスの影響で飲食店における日本酒需要が激減した。一升びん生産量の約4割を占めたメーカーの製造中止や瓶回収業者の相次ぐ廃業が追い打ちをかけ、全国の酒蔵で一升びん争奪戦が勃発した。特に小規模酒蔵では入手が極めて困難となり、代替瓶の開発が喫緊の課題となった。 一方で、「一升びんは割安だけど、家の冷蔵庫に入らない」という個人のお客様の声も重要な気づきとなった。慣習的に一升びん(JIS規格、1800ml)は四合びん(720ml)の2.5倍量で倍価格という価格的メリットは大きいものの、家庭での使い勝手には課題があったのである。 こうした供給と需要の両側面における課題、そして「家飲み需要」の浸透という市場の変化を見据え、飲食店だけでなく個人消費者双方のニーズに応える新しい一升びんの開発に着手した。

審査委員の評価コメント

すでに世の中で一般的で変えようもないと認識されていそうなプロダクトを、現代の家庭に合わせて使いやすい形状に、同時に美しいビジュアルに昇華させた。デザインによる、見事な問題解決と言える。これまでの一升瓶のようにガラス素材を使用していることも、汎用性のあるプロダクトとして、また、普段の暮らしに、ある面での豊かさを提供することを伺わせる。趣の感じられるネーミングもこの商品の世界観を広げることに一役買っているだろう。


シマダアセットパートナーズ株式会社について

シマダアセットパートナーズ株式会社は、1963年設立のシマダハウス株式会社より2007年に不動産開発・分譲部門が分離・独立して誕生しました。戸建て・共同住宅などの居住用建物からホテル、介護施設、保育園など幅広い建築をおこなっている総合不動産ディベロッパーです。

土地の仕入れから設計・建築を担い、その建物の運営は同じシマダグループが担当します。大切にしているのは、住む人にとっても、利用する人にとっても、「いい時間(とき)」が流れること。そのために私たちは、建てて終わりではなく、土地の仕入れから建築設計そして運営まで。その土地に「いい時間」が息づくまでをデザインします。

会社名:シマダアセットパートナーズ株式会社
設 立:2007年11月
資本金:1億円
売上高:83億(2023年10月実績)
従業員数:グループ連結962名・単体27名
事 業:不動産開発事業

シマダアセットパートナーズ株式会社 WEBサイト:https://shimada-sap.co.jp
不動産小口化商品「ジャストフィット」ホームページ:https://justfit-shimada.jp/

■グッドデザイン受賞作品■ 12年連続30作品受賞(2025年10月現在)

SHINJUKU NEW VILLA
ROPPONGI TERRACE
葉山うみのホテル

吉川醸造株式会社について

大正元年(1912年)創業、古くは雨降山(あふりやま)と呼ばれた丹沢大山麓にある日本酒蔵。故杉山晋朔博士の理念に基づいた丁寧で繊細な醸造技術には定評があり、神奈川県下では「菊勇(きくゆう)」の銘柄で知られてきました。

コロナ禍等により事業継続の危機を迎えましたが、2020年10月にシマダグループの一員となり、新たな体制のもと再出発を図っています。

2021年「雨降///あふり」銘柄発表。伝統と革新の融合で、既存の枠にとらわれないお酒づくりに挑んでいます。「一升びん」で「がらすびんアワード2025」最優秀賞受賞。

吉川醸造株式会社:https://kikkawa-jozo.com/

Instagram:https://www.instagram.com/kikkawa_sake/




シマダグループについて

シマダグループは1952年、世田谷区にある一軒の精米店から始まりました。
建売・賃貸管理事業といった不動産・建築事業から、介護施設の展開・ホテル事業・保育事業・旅行事業・酒造事業など、社会のニーズにあわせて事業を展開しています。

<本件に関するメディアからのお問い合わせ先>

シマダグループ株式会社

ビジョナリー企画部 広報担当:瀧口(たきぐち)

〒151-0053

渋谷区代々木3-22-7新宿文化クイントビル14階

メール press@sh-holdings.co.jp

電話  03ー6275ー2224

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会社概要

シマダグループ株式会社

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URL
http://shimadahouse.co.jp
業種
不動産業
本社所在地
東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル14階
電話番号
03-6275-2224
代表者名
島田成年
上場
未上場
資本金
-
設立
2007年06月