「遠隔医療におけるエッジコンピューティング技術を活用した情報処理の実現方式」に関する共同実験について
~エッジコンピューティング技術とAIを活用し、容体悪化の早期発見手法確立に取り組む~
株式会社T-ICU(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長/医師:中西 智之、以下、T-ICU)と、西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:小林 充佳、以下、NTT西日本)は、この度、「遠隔医療におけるエッジコンピューティング技術※1を活用した情報処理の実現方式」に関して共同実験を開始いたしました。この実験の成果を生かし、withコロナ/afterコロナ時代を見据えたリモートワールド(分散型社会)を実現し、地域医療の人材不足などの社会課題を解決することをめざします。
※1 IoTデバイスの近傍にサーバーやストレージなどを分散設置し計算処理を効率化することで、データ処理の低遅延化やパブリッククラウド等へのネットワーク帯域の削減が可能となる技術
※1 IoTデバイスの近傍にサーバーやストレージなどを分散設置し計算処理を効率化することで、データ処理の低遅延化やパブリッククラウド等へのネットワーク帯域の削減が可能となる技術
1.背景
T-ICUは2016年に創業し、「Anywhere we care.– すべての病院に集中治療医を」をミッションに、遠隔ICU※2におけるサポートサービスを手がけてきました。集中治療医・集中ケア認定看護師のチームを擁し、病院向けに専門性の高いサポートを提供する事業会社です。
T-ICUは、遠隔相談システムの「リリーヴ(別紙1)」により契約いただいている病院からの相談に対応する一方で、院内での遠隔モニタリング支援するシステム「クロスバイ(別紙2)」を提供し、導入病院内での効率的な医療提供に貢献してまいりました。
「クロスバイ」導入施設においては、重症患者への看護人員が不足するなか、医療従事者によるモニタリングが常時おこなわれており現場の大きな負担となっています。このような中、医療現場からT-ICUに対し、重症患者管理を専門とする集中治療医が不在となる夜間等の時間帯において、T-ICUが遠隔でモニタリングのうえ重症度に応じたアドバイスを提供してもらいたい、というご要望をいただいているところです。この要望を実現するためには、モニタリングの際に発生するデータを低遅延かつセキュアに処理することが必要不可欠です。
NTT西日本は、社会を取り巻く環境変化がもたらすさまざまな課題に対し、ICTを活用して解決する先駆者「ソーシャルICTパイオニア」として社会の発展に貢献し、地域から愛され、信頼される企業に変革し続けることをめざしています。その一環で、西日本エリアの各地に展開している通信ビルや通信設備を最大限活用した、よりセキュアで高品質のクラウドサービスを提供可能なエッジコンピューティング技術の検討を進めています。この技術の活用により、withコロナ/afterコロナ時代を見すえたリモートワールド(分散型社会)を実現することで、地域の人材不足などの社会課題の解決をめざしています。本共同実験に関しても、このエッジコンピューティング技術のユースケースのひとつになりうると考えています。
※2 遠隔 ICU は遠隔医療のひとつで、集中治療における診療支援システムである。すなわち、専門家同士で協力して重症患者における医療体制を提供する、ビデオ音声通話やコンピュューターシステムのネットワークである。
出典:日本集中治療医学会 ad hoc 遠隔 ICU 委員会.「遠隔ICU設置と運用に関する指針2021-4月」
〈https://www.jsicm.org/pdf/Guidelines%20of%20Tele-ICU.JSICM2021.pdf〉
2.実験の内容
本共同実験では、実証実験にご協力いただいている病院からNTT西日本の閉域ネットワークを介してサーバーが設置されているエッジコンピューティング拠点まで映像を転送します。T-ICUの技術でその情報処理を行い、モニタリングセンタからの医師・看護師等による遠隔モニタリングを実現します。共同実験では、遠隔モニタリングに用いる高品質な映像が病院からNTT西日本の閉域ネットワークへ転送できること、容体悪化の兆候に関してAIによる推論ができることを評価するとともに、エッジコンピューティング技術に必要とされる要件についても評価します。こうした取り組みを通じて、医療情報を電子的に管理する上で準拠すべきガイドラインを念頭に、今後遠隔医療を提供する際に必要となる要件や技術課題を把握することをめざしています。
■実験期間
2021年11月~2022年2月(予定)
■両社の役割
・T-ICU・・・遠隔ICU技術の提供、遠隔モニタリングに必要な情報処理技術の検討
・NTT西日本・・・エッジコンピューティング技術の提供、クラウド化に係る要件の検討
3.今後の展開
今回の実証実験では基本的な動作確認と要件確認を行います。この実験で得られた知見を活かし、新たな遠隔ICUサービスの実現について継続して検討してまいります。T-ICUとNTT西日本は、このサービスにより、地域の人材不足などの社会課題を解決することをめざします。
別紙1)遠隔相談システム「リリーヴ」
全国的に専門家が不足する重症患者診療の現場を、集中治療医・集中ケア認定看護師で構成されたメディカルチームが24時間365日サポート。命に関わる重症患者診療を担う医療スタッフの不安に寄り添い、呼吸・循環管理、鎮静・鎮痛、感染症治療などの全身管理を最新の知見と豊富な経験で支援する遠隔相談システムです。
別紙2)遠隔モニタリングシステム「クロスバイ」
ベッドサイドに配置した高性能カメラにより、これまでにない患者観察が可能に。患者の表情や顔色、呼吸様式の観察までもが可能となり、人工呼吸器を含む各種医療機器と接続することで、多面的な患者情報を院内の離れた場所へ届けることが可能な遠隔モニタリングシステムです。COVID-19患者受け入れ病院での医療の提供と医療従事者への感染防止策としても、導入頂いております。
T-ICUは2016年に創業し、「Anywhere we care.– すべての病院に集中治療医を」をミッションに、遠隔ICU※2におけるサポートサービスを手がけてきました。集中治療医・集中ケア認定看護師のチームを擁し、病院向けに専門性の高いサポートを提供する事業会社です。
T-ICUは、遠隔相談システムの「リリーヴ(別紙1)」により契約いただいている病院からの相談に対応する一方で、院内での遠隔モニタリング支援するシステム「クロスバイ(別紙2)」を提供し、導入病院内での効率的な医療提供に貢献してまいりました。
「クロスバイ」導入施設においては、重症患者への看護人員が不足するなか、医療従事者によるモニタリングが常時おこなわれており現場の大きな負担となっています。このような中、医療現場からT-ICUに対し、重症患者管理を専門とする集中治療医が不在となる夜間等の時間帯において、T-ICUが遠隔でモニタリングのうえ重症度に応じたアドバイスを提供してもらいたい、というご要望をいただいているところです。この要望を実現するためには、モニタリングの際に発生するデータを低遅延かつセキュアに処理することが必要不可欠です。
NTT西日本は、社会を取り巻く環境変化がもたらすさまざまな課題に対し、ICTを活用して解決する先駆者「ソーシャルICTパイオニア」として社会の発展に貢献し、地域から愛され、信頼される企業に変革し続けることをめざしています。その一環で、西日本エリアの各地に展開している通信ビルや通信設備を最大限活用した、よりセキュアで高品質のクラウドサービスを提供可能なエッジコンピューティング技術の検討を進めています。この技術の活用により、withコロナ/afterコロナ時代を見すえたリモートワールド(分散型社会)を実現することで、地域の人材不足などの社会課題の解決をめざしています。本共同実験に関しても、このエッジコンピューティング技術のユースケースのひとつになりうると考えています。
※2 遠隔 ICU は遠隔医療のひとつで、集中治療における診療支援システムである。すなわち、専門家同士で協力して重症患者における医療体制を提供する、ビデオ音声通話やコンピュューターシステムのネットワークである。
出典:日本集中治療医学会 ad hoc 遠隔 ICU 委員会.「遠隔ICU設置と運用に関する指針2021-4月」
〈https://www.jsicm.org/pdf/Guidelines%20of%20Tele-ICU.JSICM2021.pdf〉
2.実験の内容
本共同実験では、実証実験にご協力いただいている病院からNTT西日本の閉域ネットワークを介してサーバーが設置されているエッジコンピューティング拠点まで映像を転送します。T-ICUの技術でその情報処理を行い、モニタリングセンタからの医師・看護師等による遠隔モニタリングを実現します。共同実験では、遠隔モニタリングに用いる高品質な映像が病院からNTT西日本の閉域ネットワークへ転送できること、容体悪化の兆候に関してAIによる推論ができることを評価するとともに、エッジコンピューティング技術に必要とされる要件についても評価します。こうした取り組みを通じて、医療情報を電子的に管理する上で準拠すべきガイドラインを念頭に、今後遠隔医療を提供する際に必要となる要件や技術課題を把握することをめざしています。
■実験期間
2021年11月~2022年2月(予定)
■両社の役割
・T-ICU・・・遠隔ICU技術の提供、遠隔モニタリングに必要な情報処理技術の検討
・NTT西日本・・・エッジコンピューティング技術の提供、クラウド化に係る要件の検討
3.今後の展開
今回の実証実験では基本的な動作確認と要件確認を行います。この実験で得られた知見を活かし、新たな遠隔ICUサービスの実現について継続して検討してまいります。T-ICUとNTT西日本は、このサービスにより、地域の人材不足などの社会課題を解決することをめざします。
別紙1)遠隔相談システム「リリーヴ」
全国的に専門家が不足する重症患者診療の現場を、集中治療医・集中ケア認定看護師で構成されたメディカルチームが24時間365日サポート。命に関わる重症患者診療を担う医療スタッフの不安に寄り添い、呼吸・循環管理、鎮静・鎮痛、感染症治療などの全身管理を最新の知見と豊富な経験で支援する遠隔相談システムです。
「リリーヴ」サービス紹介URL:https://www.t-icu.co.jp/service/relieve/
別紙2)遠隔モニタリングシステム「クロスバイ」
ベッドサイドに配置した高性能カメラにより、これまでにない患者観察が可能に。患者の表情や顔色、呼吸様式の観察までもが可能となり、人工呼吸器を含む各種医療機器と接続することで、多面的な患者情報を院内の離れた場所へ届けることが可能な遠隔モニタリングシステムです。COVID-19患者受け入れ病院での医療の提供と医療従事者への感染防止策としても、導入頂いております。
「クロスバイ」サービス紹介URL:https://www.t-icu.co.jp/service/closeby/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像