高校生が探究×対話で未来の生き方を考える。2050年の社会と自分自身を一枚絵で表現。
~キッザニアとアントレプレナーシップ教育の専門家によるプログラム「Future Life Design Lab」STEP 2 実施報告レポート~
こどもの職業・社会体験施設「キッザニア」の企画・運営を行うKCJ GROUP 株式会社(以下 KCJ GROUP)は、探究×対話型ワークショップシリーズ「コスモポリタンキャンパス」の一環として、高校生を対象にしたプログラム「Future Life Design Lab」(以下 プログラム)を2024年11月23日(土)から2025年2月8日(土)までの期間で全8日間、「未来の生き方を考える」をテーマに開催しました。本プログラムは、アントレプレナーシップ教育の専門家である東京大学および大阪公立大学の教員と協創するもので、「STEP 1:未来の自分像を創る」「STEP 2:社会と自分の未来を描く」の2段階で構成されており、本レポートでは2025年1月26日~2月8日に実施した「STEP 2」(以下 ワークショップ)の様子と、ワークショップ終了後に寄せられた受講生の声を紹介します。


本ワークショップでは約40名の高校生が、STEP 1で描いた個人の未来像をもとに、社会の未来像について「Learning」「Experience」「Creation」「Sharing」の4つのステップで考え、グラフィックレコード(※1)の形で表現しました。受講生達は大学教員や学生、パートナー企業社員や起業家など、さまざまな立場の大人と対話することで、視野を広げるきっかけとなり、参加者アンケートでは、未来に対する解像度についてワークショップ参加前後で明らかに変化が見られました(※4)。
なお、本プログラムは一般財団法人 三菱みらい育成財団(所在地:東京都千代田区、理事長:宮永俊一、以下 財団)(※2)の2024年度助成事業に採択されており、同財団が設定した5カテゴリーのうち「カテゴリー2」(※3)にて助成を受けるものです。KCJ GROUPは今後も、企業や自治体、教育機関と連携し、未来を担うこども達の活発な交流による「課題発見力」「自己表現力」が育まれるよう、さまざまな趣向を凝らした活動を実施してまいります。
※1:大きく複雑なコンセプトをイラストを組み合わせながら1枚の絵で表現する手法
※2:一般財団法人 三菱みらい育成財団は、三菱グループ創業150周年にあたり22世紀を創る人材育成を目的に、2019年に設立。10年間、助成先である教育関係者が自ら開発した教育プログラムを継続的に実施。たえず改善することで、次世代の教育プログラムとして定着させていく活動をサポートしています。https://www.mmfe.or.jp/
※3:教育事業者等が行うより先進的、特徴的、効果的な「心のエンジンを駆動させるプログラム」
※4:参加者を対象としたアンケートを実施。「未来の社会に対する見通しはどの程度あるか」という設問に対し、「とてもある」を10、「まったくない」を1としたとき、ワークショップ参加前は平均5.4だったのに対し、参加後は平均7.5と1.9ポイント増加した。参加前アンケートは33名が、参加後アンケートは22名がそれぞれ回答。
■STEP 2実施概要
タイトル 「Future Life Design Lab」~未来の生き方を考えるプログラム~
メイン講師 ※所属はいずれも当時
松井 克文 特任研究員(東京大学産学協創推進本部)
杉山 昂平 特任研究員(東京大学大学院情報学環)
山田 裕美 特任講師(大阪公立大学国際基幹教育機構)
ワークショップ内容
【DAY 1:Learning】 1月26日(日) @東京大学
社会の仕組みへの理解を深めることを目的に、5種類(機械、消費財、人材、食品、介護)の業界についてチームごとに、ビジネスモデルの作成に挑戦しました。受講生達はデスクトップリサーチを行ったほか、参考書を参照し、チームメンバーと協力しながらステークホルダーの関係をビジネスモデルとして図示。発表を行い、フィードバックを受けた後は、疑問点などをDAY 2で聞けるようシートに書き留めました。

【DAY 2:Experience】 1月27日(月) @KDDI DIGITAL GATE
業界ごとのビジネスモデルや社会の仕組みについての理解をさらに深めるために、受講生達は11名の社会人と交流し、未来のビジネスや社会について対話しました。初めに自己紹介・事業紹介を聞いた後、約2時間のインタビュータイムで、受講生達は業界に関する疑問や、最先端の技術について積極的に質問しており、新たな視点を得て、DAY 1での学びを一層発展させていました。


【DAY 3:Creation】 2月1日(土) @東京大学
グラフィックレコードの専門家である仲沢実桜氏をゲスト講師に迎え、DAY 1で調べた各業界のビジネスの仕組みや、DAY 2の社会人交流でインタビューした各業界の未来観を元に、9チームそれぞれが2050年の未来社会をグラフィックレコードに描きました。グラフィックレコードを完成させた後はチームごとに発表を行い、講師陣からフィードバックを受けました。


【DAY 4:Sharing】 2月8日(土) @東京大学
DAY 3で各チームが描いたグラフィックレコードのパーツを切り取り、1枚の大きなグラレコに張り替えながらまとめ、参加者全員で2050年の社会を表現しました。その後、表現した未来社会の中で自分がどこに位置づくかを考え、将来の自分の姿と実現したいことをイラストにしてグラフィックレコードに貼り付けました。最後に完成した作品をみんなで鑑賞しながら、一人一人の未来像について発表しました。


<受講生から寄せられた感想>
・今まで興味関心がなかった分野や触れたことのなかったテーマのお話も聞くことで、自分の興味ある分野についてもさまざまな角度から見ることができるようになったと思います。
・地域の違う高校生との関わり、普段なかなかお話を聞けない方との交流など、どれも日常にはない刺激になり最終日まで勉強になることが多くありました。
・特に印象に残ったことは、40人全員で社会像を1枚絵として完成させたことです。今までグループごとにやっていたことをみんなでまとめ、繋げて考えていくことが難しく、それがまた面白いと感じました。
・人と話し合って、0から1を生み出すこと、掛け合わせて新しいものを作ることがこんなにも楽しいと気付きました。これからはアイデアを「選ぶ」のではなく「掛け合わせる」という点を大切にしたいです。
※10月17日発表内容:
https://www.kidzania.jp/corporate/common/pdf/241017_FutureLifeDesignLab.pdf
※「Future Life Design Lab」STEP 1実施報告レポート:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000227.000078157.html
※対話×探究型ワークショップ「コスモポリタンキャンパス」の様子は、下記からもご覧いただけます。
・キッザニアSDGsサイト : https://www.kidzania.jp/sdgs/report/020/
・キッザニア【公式】YouTubeチャンネル :https://youtu.be/rFOpqFUgcF8
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