【6月M&Aレポート 】112件(23件増)、取引総額5兆3582億円で過去2番目の規模 豊田自動織機TOBが4兆6840億円を占める
件数も6月として最多

2025年6月のM&A件数(適時開示ベース)は112件と前年同月を23件上回り、6月としては過去最多となりました。取引総額は5兆3582億円と前年同月比で約7.5倍に増加し、集計を始めた2008年以来2番目の規模となりました。
上場企業に義務づけられた適時開示情報のうち経営権の移転を伴うM&A(グループ内再編は除く)について、M&A Onlineが集計しました。
豊田自動織機のTOBが取引総額の大部分を占める
6月の取引総額は、武田薬品工業がアイルランドのシャイアー買収を発表した2018年5月の取引総額7兆7313億円に次ぐ数字となりました。トヨタグループが、豊田自動織機をTOBで非公開化を目指す4兆6840億円の案件が金額を大幅に押し上げました。
トヨタグループでは2023年度からグループで相互に所有する株式を売却し、資本効率の向上に取り組んでいます。豊田自動織機はトヨタグループの源流ともいえる名門企業です。トヨタ不動産が設立する特別目的会社(SPC)がTOBを進める形となっています。
TOBが増加傾向、6月は特に多く
TOBは近年増加傾向にありますが、6月は特に多く、金額トップ10のうち9件をTOBが占めました。
6月の取引金額上位3社
豊田自動織機:トヨタグループが豊田自動織機をTOBで非公開化(4兆6840億円)
牧野フライス製作所:ニデックによる同意なきTOBを回避し、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズによるTOBを受け入れて株式を非公開化(2748億円)
トライト:医療・福祉分野の人材紹介・人材派遣サービスを手がける同社を、米投資ファンドのカーライル・グループが子会社化を目指す(874億円)
少子高齢化による医療福祉業界の人手不足が続く中、人材紹介・人材派遣市場は今後も拡大が見込まれるとの判断から、カーライル・グループはトライトの子会社化を目指しています。
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名 称:株式会社ストライク
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代表者:代表取締役社長 荒井 邦彦
設 立:1997年7月
事業内容:M&A仲介業
公式Webサイト:https://www.strike.co.jp

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