ひかり味噌󠄀、森づくり協定を締結した「アファンの森」で社員による森の再生活動を実施
~自社が保有する森を生物多様性豊かな森に再生、環境保全に貢献~
◆記念すべき第1回森づくり体験セミナー
昨年11月に同財団と締結した森づくり協定により、当社はアファンの森南エリアの一部約1.7ヘクタール(サッカーフィールド約2面分)を『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』と名づけました。
第1回となった今回の森づくり体験セミナーは、その森に生物多様性をもたらし再生させることを目的として開催。林代表取締役社長を含む計17名の社員が参加し、生物多様性豊かな森を目指して同財団と共同活動いたしました。
◆特別講義と散策を通して森づくりを学ぶ
セミナーは、C.W.ニコル・アファンの森財団の専務理事 野口理佐子氏による特別講義からスタート。森の再生に必要な生物多様性について学ぶことで、ひとりひとりが自然保護の正しい知識を習得し、環境について考える機会となりました。
その後、アファンの森の中でも既に生物多様性が回復し様々な生き物が暮らす北エリアを、同財団ガイドの案内で散策しました。C.W.ニコル氏が植えたブナの木や、再生活動により戻ってきた絶滅危惧種の植物、中に生育中の雛がみられるフクロウの巣箱など、日常生活ではなかなか触れることのできない自然との触れ合いの時間を満喫しました。
散策後には、長野県産の旬の食材をふんだんに使用したマクロビオティック弁当と、当社が販売する即席みそ汁「味噌󠄀屋のまかないみそ汁」をピクニック形式でいただきました。
◆『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』の再生を目指して社員自らが手入れ
午後は森づくり体験セミナーのメインイベントである、森の手入れを実施。『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』は、未だ手入れが及んでおらず、今後、生物多様性の回復が必要な南エリアに位置します。道なき道を進み、小川を超えた先に辿り着いたその場所は、うっそうと木々が生い茂っており、午前中に見た生物多様性が回復した北エリアの森とは全く異なる景色でした。
ガイドの指示の元、決められた範囲内の指定の植物を社員自らの手で伐採する作業に従事し、汗を流しました。森にみるみる光が入り、作業前との明らかな違いを目の当たりにした社員は、午前中の講義の内容を身をもって理解し感嘆の声をあげました。終了後、社員からは「時間が短すぎる。もっとやりたかった。」という声が多くあがるなど、有意義で気持ちの良い時間を過ごしました。
◆C.W.ニコル・アファンの森財団 専務理事 野口 理佐子氏のコメント
アファンの森財団の南エリアで、企業の森づくり協定第一号となっていただきましたことに改めて感謝申し上げます。そして記念すべき社員の皆さんによる『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』第1回体験セミナーで、森づくりの一歩が始まりましたことを嬉しく思います。同じ長野県の企業であり、味噌󠄀という日本のソウルフードを育んでいらっしゃる皆さんだからこそ、自然に対する理解や里山再生への愛情をお持ちでいらっしゃると強く感じました。皆さんと荒れている南エリアの森をご一緒に甦えらせることができますことを、光栄に思います。生物多様性の回復を目指して、森の作業だけでなく生物調査等も含め、今できることを共に少しずつ確実に進めていけたらと願っています。
◆森づくり体験セミナー参加社員のコメント
・「森の再生について学ぶだけでなく、実際に体験する機会をいただけたことで、当社が行っている活動の意味を深く理解することができた。」
・「もっと時間をかけて手入れをしたかった。今回来られなかった社員にも勧めたい。」
・「ひかり味噌としてできることはオーガニック味噌をもっと世の中に広めていくことなのではないか、と改めて強く思った。」
・「社員ひとりひとりのSDGsリテラシーが高められたと感じた。12年後、当社が100周年を迎えたときに、この森がどうなっているのかを見ることが楽しみなので、生物多様性が回復した豊かな森になるよう継続的な活動にしていきたい。」
・「人間は自然を手入れするべきではないのではないかと考えていたが、今回の経験を経て、正しく手入れすることの必要性を学ぶことができた。」
◆アファンの森とは
アファンの森は、作家であり環境保護活動家のC.W.ニコル氏が、日本本来の美しい自然環境を取り戻したいという思いから荒れ果てていた森を自ら購入し、1986年より再生活動をはじめた、長野県信濃町にある森です。60年以上も前、C.W.ニコル氏が初めて来日したころの日本には美しい自然と、自然と共に生きる人々の暮らしがありました。里地里山の自然の恵みを慈しみ、燃料や食料は賢く利用する。その暮らしぶりは、里山の生物多様性をも高めていました。しかしながら、高度経済成長と共に日本の素晴らしい自然が失われていったのです。C.W.ニコル・アファンの森財団の活動により、アファンの森は生態系が甦りつつあり、様々な動植物が森に還りました。
◆アファンの森づくり企業タイアップ第一号 『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』
昨年12月に開催された生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)において、2020年以降の生物多様性に関する世界目標となる「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。同枠組では、生物多様性の観点から2030年までに陸と海の30%以上を保全する「30by30目標」が主要な目標の一つとして定められ、生物多様性の損失を止め、反転させ回復軌道に乗せるための緊急な行動をとる必要があることが明記されました。
生物多様性の回復を38年かけて実践しているC.W.ニコル・アファンの森財団が所有する、まだ手入れが及んでいない南エリアの森の多様性回復を加速させるために、同財団が企業との森づくりタイアップを呼びかけました。そのタイアップ第一号として『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』がこの度、誕生しました。今後、当社社員の現地での活動参画などによって、共に生物多様性の回復を目指してまいります。
◆『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』 について
・黄色枠:
北エリアは、1986年から放置され荒廃していた森を同財団が買取り、森の整備が進められました。今までに絶滅が危惧される動植物約65種以上が確認されるなど生物多様性の回復がみられます。
・赤色枠:
南エリアは、多様性豊かな森を広げるために手入れが必要な森を、同財団が2009年からトラスト(買取)をおこない、一部の整備を進めている生物多様性の回復が必要なエリアです。
白いエリアを『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso』として共同で森づくりを推進してまいります。
■名称:『Afan Heulwen Woodland by Hikari Miso (アファン、それは陽光の森-ひかり味噌󠄀共創)』
■広さ:17,415平米
■植生:落葉広葉樹林 コナラーミズナラ群落 一部カラマツ植林
■現況:2009年にC.W.ニコル・アファンの森財団が購入しました。それ以前は薪炭林として利用されてきましたが、その後薪炭林として価値がなくなり放置されたと推定できます。現在優占しているササやヤブを刈り払い間伐を進め、林床に光を入れることにより埋土種子などから希少な植物が回復する可能性があります。 生物調査による丁寧なモニタリングを行い、地域本来の生物多様性の回復を目指し里山的な森の恵みを保全していきます。整備作業やモニタリングには当社の社員も参加して推進してまいります。
<お客様お問い合わせ先>
ひかり味噌󠄀株式会社 お客様相談室 TEL:03-5940-8850
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