KIDSNA STYLEが「家庭での性教育」の現状を調査。必要性を感じている保護者が半数超えの一方で、実施している家庭はわずか2割。
性教育を実施している家庭の約8割が「プライベートゾーン」について伝えていると回答
株式会社ネクストビート(本社:東京都渋谷区、代表取締役:三原誠司)が運営する、子育て情報メディア「KIDSNA STYLE(キズナスタイル)」は、2020年度に実施した子育て世帯の家庭での性教育に関するアンケートを再び実施し、「家庭での性教育」の現状や保護者がどう感じているかについてアンケート調査を実施しました。
<調査結果サマリ>
● 前回の調査と比較して、家庭での性教育を「実施している」との回答は7.9%増加したものの、25%に留まる。
●「必要性は感じているが実施していない」と回答した保護者が19%増加し、19.2%に。「実施していない」家庭が15%減少し、55.8%となった。
● 家庭での性教育を実施していない理由は「性教育を始めるタイミングがわからない」が最多。
● 性教育を「実施している」と回答した家庭では、3歳から性教育を開始している家庭が最も多く、次いで7歳以上、2歳と続いた。
● 家庭での性教育の方法として、約半数が「日々の会話の中で話題にしている」と回答し、次いで、「性教育に関する絵本や本を活用している」となった。
● 家庭での性教育を実施している約8割の家庭が「プライベートゾーン」について、すでに子どもに伝えていると回答した。
◆家庭で性教育の浸透に変化は?
今回の調査では、家庭での性教育を「実施している」が25%、「必要性は感じているが実施していない」と回答した保護者が19.2%で、「実施していない」家庭が55.8%という結果になりました。
2020年度の回答と比較してみると、「実施している」は7.9%増。「必要性は感じているが実施していない」と回答した保護者が19%増え、「実施していない」家庭が15%減少したことがわかります。
2020年よりは家庭での性教育に対する関心が高まりつつも、実施には今一歩及んでいない状況が浮き彫りとなりました。
◆性教育を実施していない理由
多くの保護者が性教育をはじめるタイミングや年齢がわからないと回答しているほか、前回の調査でも浮き彫りになった、性教育の方法について悩みを抱えている保護者が多いようです。
◆性教育に役立つ絵本やコンテンツ
こちらの絵本は、幼いころから自分の「からだ」を知ること、また「プライベートパーツ(口や胸、性器)」を理解するだけでなく、自分も他人も一人ひとりが大切な存在だということを、著者の遠見才希子医師が自身のお子さんとのエピソードを交えながら伝えてくれる絵本です。
一児の父でもあるイラストレーターの川原瑞丸さんによるかわいいイラストは、キャラクター設定やストーリーに適した構図、色使いでいちばん大切で基本的なことが小さい子どもでもわかりやすく書かれています。
◆性教育ですでに子どもに伝えていることとは?
「家庭での性教育を実施している」と回答した約8割の家庭がプライベートゾーンについて伝えていると回答し、次いで多様性や人種・人権について伝えているという結果になりました。
■元保健室の先生で性教育講師 にじいろさんコメント(KIDSNA記事より抜粋)
保健室の先生の経験から、性教育の発信を始め、今はおもに性にまつわる講演、執筆などを行っているにじいろさんは、「性教育のチャンスは何度でもある。完璧も目指さなくて大丈夫。」と話します。
イラスト:ツルリンゴスターさん
大人こそ、「性教育」の学び直しを【ツルリンゴスター×にじいろ】
https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-report-220916-00014176
現状では、小学校でも中学校でも、性教育を教える時間は限られています。だからこそ、家庭で、「性行為とはどんなものか」「妊娠すると生理が止まる」「小学生でも妊娠の可能性はある」といったことを教えてあげる機会が必要なのです。
性教育の絵本を読み聞かせしたり、もう少し大きければ年齢に合わせた本を置くのはどうでしょう。本を置いても読む子と読まない子がいますが、性に関する本が家にあることで「うちは性に関する話はオープンに話していいんだ」というメッセージになります。
大人が「教えなければ」ではなく、「大人も一緒に知識を身につけて変わろう」なんですよね。
■ツルリンゴスターさんとにじいろさんが注目するアンケート結果
今回のアンケート結果を受けて、KIDSNA記事で性教育対談をしていただいたツルリンゴスターさんとにじいろさんにコメントをいただきました。
<ツルリンゴスターさん>
「わたし自身も性教育を生活に落とし込むことを意識して子どもたちと関わってきました。
この数年、失敗しながらもくり返し、自分は大切な存在だということや多様性、そのうち訪れる二次性徴について、子どもたちと対話してきましたが、最近ようやく子どもそれぞれの中で土台になってきていることが話していてわかるようになりました。また、夫との関係もわたしがそういうことを大切にしていると表明し続けてきたことで変化してきたように思います。
それでもまだ伝えきれていないことがたくさんあります。性教育の土台である人権教育の部分がもっと浸透すると、赤ちゃんがいる生活の頃から自然に浸透するものだということが周知できるのかもしれませんね。」
<にじいろさん>
「私たち大人は、性教育をあまり受けずに大人になりましたし、「何をどう説明していいかわからない」のも当然のことです。性に関する言葉を発するだけでもためらう、という方も多いのではないでしょうか。
まずは、少しずつ慣れていくことが大切です。「実施していない」ことに負い目を感じなくても大丈夫です。もうこの記事を読んでいる時点で、スタートは切れていますから。
慣れていけば、「あ、今話せそう!」というタイミングが増えてきます。家庭だからこそチャンスは何度でもやってきますので、気楽に気長に取り組んでもらえたらと思います。」
今回の調査では、「性教育を始めた年齢」、「性教育を実施する理由」、「性教育の実施方法」、「性教育を子どもに伝える必要性を感じるとき」についても同時に調査いたしました。
本文はこちらから
【調査】家庭での性教育はどう変わった?必要性を感じている保護者が半数超え
https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-column-231220-71826022
■「育てるを考える」子育て情報メディア KIDSNA STYLE(キズナスタイル)
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
<調査概要>
調査対象:子育て情報メディア「KIDSNA STYLE」のKIDSNAアンバサダー
調査期間: 2023年9月〜2023年10月
調査方法:インターネット調査
有効回答数:104 名
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
■「KIDSNA STYLE」について
~育てるを考える子育て情報メディア~
教育・健康・性教育・LGBT・教養・法律などこれからの時代、子育てにおいても避けて通れないテーマを配信するwebメディア。専門家の意見や世界の事例を紹介しながら、子育て世帯に新たな気づきや価値の提供をします。
■株式会社ネクストビートについて
「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」という理念を掲げ、2013年に創業しました。人口減少に伴い多方面に広がる社会課題に対し、「テクノロジーの力」を駆使し、子育て支援分野を中心としたライフイベント領域・グローバル領域・地方創生領域という3本柱を軸に、専門職向けの人材紹介サービスや業務支援システム、メディア事業などを展開・拡張しています。
※「ネクストビート」、「KIDSNA STYLE」の名称は、株式会社ネクストビートの商標または登録商標です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像