小学生5割・中高生8割が資格保有、人気は英検・漢検 中高生の36%「コロナが影響」、受験回数が減少
小中高生の資格・検定取得に関する調査
株式会社栄光(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:下田勝昭)が運営する進学塾・栄光ゼミナールは、2020年12月9日(水)~12月23日(水)に、小中高生の資格・検定取得に関する調査を実施し、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者753人の有効回答が得られました。同調査は、2019年に続き、2回目の実施です。
- 資格・検定を「持っている」 小学生の54.1%、中高生の85.2%
- 取得している資格・検定 小学生は「漢検」、中高生は「英検」が最多
- 資格・検定取得の目的 小学生は「身に付けた知識やスキルの定着度合いを測るため」中高生は「入試に役立てるため」
- 中高生の4割弱 資格・検定取得に「新型コロナの影響があった」
子どもは、現在取得している検定や資格はありますか。(n=753(うち小学生388、中高生365)、単一回答方式)
保護者に、子どもが現在取得している資格・検定があるかを聞いたところ、小学生保護者の54.1%、中高生保護者の85.2%が「ある」と回答した。
また、前回調査(2019年)と比べると、資格・検定があると回答した割合は、小学生保護者が0.3ポイント、中高生保護者は4.8ポイント増加していた。
子どもが取得している資格・検定の種類を教えてください。(n=521(うち小学生210、中高生311)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
子どもが取得している資格・検定があると回答した保護者を対象に、子どもが取得している資格・検定の種類を聞いたところ、小学生が最も多く取得している資格は「日本漢字能力検定(漢検)」、次いで「日本英語検定(英検、英検Jr.)」だった。中高生では、「日本英語検定(英検、英検Jr.)」が多く、資格・検定を取得している中高生のうち、実に85.2%が英検を取得していることが明らかとなった。
子どもが資格・検定を取得する目的を教えてください。(n=521(うち小学生210、中高生311)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
子どもが取得している資格・検定があると回答した保護者を対象に、資格・検定を取得する目的を聞いたところ、小学生保護者の63.8%が「学習や習い事で身につけた知識やスキルの定着度合いを測るため」と回答した。中高生保護者では、「入試に役立てるため」が最も多く、60.5%にのぼった。
高校入試や大学入試では、検定や資格を活用した入試も広がっているため、進学を目的とした資格取得が多いと考えられる。
子どもが資格・検定を取得していない理由を押してください。(n=232(うち小学生178、中高生54)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
子どもが資格・検定を取得していない保護者に、その理由を聞いたところ、小学生保護者では「資格・検定の勉強よりも、学校での学習や受験勉強を優先しているから」が最も多かった。中高生では、「資格・検定取得に対する子どもの興味・関心があまりないから」「部活や習い事で忙しく、資格・検定を取得する余裕がないから」という理由も多かった。
子どもの資格・検定取得について、新型コロナウイルスの影響はありましたか。(n=752(うち小学生387、中高生365)、単一回答方式)
子どもの資格・検定の取得について、新型コロナウイルスの影響の有無を保護者に聞いた。
「影響があった」と回答したのは、小学生保護者の21.7%、中高生保護者の36.2%だった。
また、「検定・資格を取得予定だったが、影響はなかった」と回答したのは、小学生保護者の21.4%、中高生保護者の36.2%で、影響の有無については小学生、中高生それぞれにおいてほぼ同割合であることが分かった。
新型コロナウイルスにより、どのような影響がありましたか。(n=216(うち小学生84、中高生132)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
子どもの資格・検定の取得について、新型コロナウイルスの影響があったと回答した保護者を対象に、どのような影響があったかを聞いた。小学生では、「一度も受けられていない」「複数受験する予定が、回数が減ってしまった」「受験を取りやめた」がそれぞれ3割程度だったが、中高生では半数以上が「複数受験する予定が、回数が減ってしまった」と回答した。
また、その他では、「いつもより勉強時間を多く確保できた」という前向きな意見もあった。
今後、子どもが小学生~高校生の間に取得してほしい資格・検定の種類を教えてください。(n=735(うち小学生378、中高生357)、複数回答方式(あてはまるものすべて))
今後、子どもが小・中・高生の間に取得してほしい資格・検定の種類を聞いたところ、小学生・中高生ともに「日本英語検定(英検、英検Jr.)」が最も多い結果となった。
前回調査(2019年)と比べると、英検と回答した割合は、小学生保護者が4.0ポイント、中高生保護者が8.5ポイント増加しており、子どもに英検を取得してほしいと考えている保護者が多いことが分かった。
子どもが資格・検定を取得する際に、保護者がサポートしたエピソードなどがあれば教えてください。(自由回答方式)
・娘は英検、私はTOEICを同時期に受検し、励まし合いながら勉強しました。過去問やテキストだけでなく、英語の歌を歌ったり、英語のアニメを見たり、オンライン英会話を受けてみたり、いろいろなアプローチをしました。(小4保護者)
・子どものやる気を高めるために、漢検を一緒に受検しました。小学生ばかりの教室に大人は私一人で少し恥ずかしかったけれど、子どもは楽しめたようです。(小5保護者)
・子どもが算数検定の受検を控えている時期に、親は漢検の勉強をしました。あえて違う分野の勉強をすることで、自分の学習に集中できると考えました。(小5保護者)
・新型コロナウイルスによる一斉休校中の時間を利用して、漢字検定の勉強をした。保護者も漢字検定合格に向け、日々声掛けやサポートをした。(小5保護者)
・日常会話にクイズとして盛り込み、家族で楽しみながら勉強を行った。(中2保護者)
・英検の二次試験対策で親が面接官役になり、シミュレーションした。(中2保護者)
・オンラインで勉強できる環境を整えた。(高1保護者)
保護者自身が、資格や検定を取得した際のエピソード、資格取得をして役立っている経験などがあれば教えてください。(自由回答方式)
・衛生工学衛生管理者資格を泊まり込みで取得。コロナ禍で急遽役立つことになるとは思わなかった。(小5保護者)
・育休中に勉強して保育士の資格を取った。仕事には繋がっていないが、子育てにとても役立っている。(小5保護者)
・育休中に簿記検定を通信で勉強し取得した。限られた時間を利用して学習できることを実感した。(中1保護者)
・今も資格試験を取り続けている。何かしら役に立っていると思うし、ずっと勉強する姿勢を子どもに見せられる機会になっていると思う。(中2保護者)
・子どもの時に取り残した珠算検定が諦められず、専門学校に通い1級を取ることができ満足している。(高1保護者)
・英検やTOEICは今でも仕事を探す際に役立っています。副業で英語の家庭教師もやれています。(高2保護者)
・数年前、一念発起して「弁理士」の資格を取りました。合格までの道のりは決して楽なものではありませんでしたが、子どもたちにも、「頑張れば夢は叶う」というのが少しは伝わっていたらいいなと思っています。(高2保護者)
◆調査概要
調査対象:小学1年生~高校3年生の子どもを持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・大学受験ナビオに通塾する保護者)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年12月9日(水)~12月23日(水)
回答者数:753名(うち、小学生:388名(51.5%) 中高生:365名(48.5%))
◆株式会社栄光 会社概要
中学受験、高校受験対策の進学塾「栄光ゼミナール」や個別指導で目標達成へ導く学習塾「栄光の個別ビザビ」、高校生対象の大学受験対策塾「大学受験ナビオ」等、首都圏を中心に全国約600教室を展開しています。生徒の学ぶ意欲を引出し、自ら学ぶ姿勢を育てることはもちろん、豊富なデータや経験を活かして効果的に指導を行い、中学受験・高校受験・大学受験合格へ導きます。
本社:東京都千代田区富士見二丁目11番11号
代表:代表取締役社長 下田勝昭
設立:1980年7月
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社Z会ホールディングス広報 大久保・渡辺
電話:03-5275-1685
Fax :03-5275-1679
メールアドレス:proffice@zkai-hd.co.jp
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