“育児を支える”アイデアを学生が提案
~学生が企業・団体と共同して社会課題解決の糸口を探る~
11月から開始の当授業では、医療及び育児の第一線で活躍している一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクトによるPatient Empowerment Program(以下、PEP)と有限会社モーハウスにご協力をいただき、各企業が提示する課題に沿いながら、育児の理解促進や、あらゆる人が育児を自分事として捉えるようになるためのアイデアを学生が提案します。
PEPが設けた課題は、子どもが病気になった際、または育児中に親自身が病気になった際に、親が医療従事者より身近に相談できる場所や仕組みをつくること。
一方、有限会社モーハウスの課題は、当社で制作している育児の手助けグッズをさらに多くの人に使ってもらうことです。
12月までの計7回の授業において、学生たちは各企業の課題解決にふさわしく、かつ今までにないPR 方法やイベント等の企画をグループにて立案し、最後の授業で発表します。優勝したグループには、それぞれの企業・団体より副賞として、各企業・団体のWEBサイトでの紹介、アイデアの起用などの特典が用意される予定で、大学と実社会を行き来する先進的な取り組みとなっています。
【本件のポイント】
社会課題に対して当事者意識を持ち、その解決に自らの学びを結びつけるPBL(Project-Based Learning)での取り組みです
企業・団体と共同して取り組むことで、大学の枠を超えた新しい学修区分での実践となります
学生一人一人が分析・立案した企画を社会に向けて発表する場の提供は自己肯定感の創出になり得ます
〈協力企業・団体〉
■一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト
http://www.oncology-education.or.jp/servise/index.html
がん医療に携わる医療者の育成支援として、患者とその家族および一般生活者に対するがん医療の啓発と情報提供、新しいがん治療法の臨床研究の支援などの諸活動をおこなっています。がん医療の推進に貢献することを目的に、がん患者がチーム医療の真の主役となり、がんであることがハンデとならない社会の実現を目指しています。その一つとして、「患者力※」をがん患者から医療者が引き出せるようになるための様々な活動Patient Empowerment Program (PEP)もおこなっています。
PEPの公式HP:https://www.pep-med.org/
※患者力…自分の病気を医療者任せにせず、自分事として受け止め、色々な知識を習得し、医療者と十分なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、人生を前向きに生きようとする患者の姿勢のこと
■有限会社モーハウス
https://mo-house.net/corporate-2/
女性がいつまでも輝けるお手伝いをモットーに、授乳用ブラや授乳服の企画・販売を行う他、授乳服を着用したママと赤ちゃんがステージの上で授乳しながらトークするイベントを全国で開催するなど、授乳中も、子育て中も、女性が自分らしいライフスタイルを楽しんでもらうことをめざしています。
◆表現学部表現文化学科アート&エンターテインメントワークコース
本コースでは、チームの一員として何が必要とされ、どう行動すべきかを考え、さらに知的財産権、マーケティング、広報などの知識を学び、業界の枠を超えて広く社会で活躍する能力を養います。隠れたコンテンツを発掘し、世の中が求める新たな価値を創造していくプロデュース能力を磨きます。
※当コースは、2024年度入学の方より「表現学部メディア表現学科アート&エンターテインメントワークコース」となります。
https://www.tais.ac.jp/faculty/department/art_entertainment/
◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学の推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。
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