アルサーガパートナーズ、丸亀製麺を運営するトリドールHDの従業員の幸福度を5分で可視化する国内初*AI音声システム「ハピネススコアインタビュー」を共同開発
〜生成AIと音声対話で従業員の本音を可視化、人的資本経営を深化させた新たな経営思想「心的資本経営」を推進〜
企業のDXを促進するアルサーガパートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役会長兼CTO:小俣泰明、代表取締役CEO:渡邉純平、以下「アルサーガパートナーズ」)は、株式会社トリドールホールディングス(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:粟田 貴也、以下「トリドールHD」)の主力業態である「丸亀製麺」の全店舗の従業員約3万人を対象とした、店舗で働く従業員の心の幸福度をリアルタイムに可視化する「ハピネススコアインタビュー」を、自社サービスであるAI面談をもとに共同開発しました。
本システムは、丸亀製麺で展開している、丸亀うどーなつのキャラクター「るんもっち」による音声対話と最新の生成AI技術により従業員の「本音」を深く掘り下げ、スコア化します。主観的意見ではなく客観的な行動データから情報を読み取る革新的なアプローチで、トリドールHDが掲げる「心的資本経営」をデータドリブンに推進します。
*アルサーガパートナーズ調べ(2025年9月現在)。国内の主要な従業員エンゲージメント測定サービス8社を徹底比較。

◾開発背景
外食産業では、2030年に向けて労働人口の減少が予測され、従業員の定着率向上が経営の最重要課題となっています。こうした中、トリドールHDは、「従業員の“心”の幸せ」と「お客様の“心”の感動」を共に重要な資本と捉える「心的資本経営」を推進しています。この経営思想は、2024年年6月から心的資本経営の社内浸透を進め、昨年対比で従業員の離職率が約12.9%低下(*2)、お客様からのお褒めの言葉が約24.5%増加(*3)するなど、すでにポジティブな効果を生み出しています。
トリドールHDは省人化や機械化が進む業界環境において、「人」が持つ無限の可能性に着目。創業以来の価値観である「人の力」を最大限に引き出すべく、“幸福実感”=ハピネスを正確に把握する新たなソリューションの必要性を感じていました。画一的な評価基準では企業独自の価値観を測れないという課題に直面していたため、この“幸福実感”=ハピネスを「ハピネススコア」として企業独自の価値観に基づいて測定し、経営に活かすべく、本システムの開発に至りました。
(*2)トリドールグループ従業員の離職率を2023年度と2024年度で比較。
(*3)トリドールグループに寄せられたお褒めの言葉の件数を2023年度と2024年度で比較。
関連URL:
・トリドールHD、省人化の潮流に逆行する経営改革を始動 人的資本経営を深化させた「心的資本経営」で従業員の内発的動機による唯一無二の感動創造に挑戦
◾ハピネススコアインタビューの特長
「ハピネススコアインタビュー」は、「一人ひとりの声を大切にし、共に成長する」というサービス理念のもと、従業員との対話を通じて真の状態を可視化する、これまでにない革新的なソリューションです。丸亀うどーなつのキャラクター「るんもっち」による音声対話と最新の生成AI技術を組み合わせることで、従業員の幸福度を深く掘り下げスコア化します。

本システムは以下の4つの特長で、従来の診断ツールにはない深い洞察を提供します。
1. 親しみやすいキャラクター「るんもっち」による国内初*AI音声対話型インタビュー
PoC段階で使用率向上とAI感の軽減を目的に擬人化キャラクター「るんもっち」を導入。インタビュアーとしての役割設定により、自然な対話体験を実現しています。日本のアニメ文化におけるロボットとの対話の親和性を活用し、キャラクターに声を付与することで、音声を通じたユーザー体験の向上を図っています。
また、わずか5分、16問の対話で診断が完了する音声対話システムにより、従業員は「話しかけるだけ」で回答が可能です。
▼ハピネススコアインタビュー使用イメージ

▼ハピネススコアインタビュー説明動画
https://youtube.com/shorts/D9MDO7c7EkU
2. 生成AIによる客観的な分析
GPT-4レベルの生成AIが文脈を深く理解し、日本人に特有の「まあまあです」といった曖昧な表現の裏にある感情を正確に数値化します。主観的意見ではなく客観的な行動データから情報を読み取る仕組みにより、実数値での測定・分析を重視した信頼性の高いシステムを実現し、感覚に頼らず、客観的なデータで従業員の心理状態を把握できます。
3. 企業独自の評価基準構築
企業独自の価値観である「安心感」「つながり感」「貢献実感」「誇り」という4つの指標を設定。画一的な評価ではなく、企業文化に深く根ざした分析を実現し、より効果的な施策立案を可能にします。
4. 多言語対応
グローバルな人材が活躍する現代の企業ニーズに応え、日本語、英語、ベトナム語、ミャンマー語などの8か国語に対応。言葉の壁なく、外国人スタッフの声も正確に把握できるよう構築しました。この取り組みにより、外国人スタッフの定着率が向上。一人ひとりが安心して働ける環境づくりをテクノロジーで実現しています。
◾PoCによる共同開発プロセス
本システムは、トリドールHDとの3回にわたるPoC(概念実証)を通じて、600人以上の従業員の声を基に共同で開発されました。
第1回PoC:従業員エンゲージメントを測るための基本的な評価軸を構築
第2回PoC:AIの精度の向上、日本語特有の文脈理解を最適化
第3回PoC:より正確な診断結果を得るための外れ値調整と多言語対応を実装
◾経営層からのコメント

トリドールホールディングス
執行役員 CMO 兼 丸亀製麺 常務取締役
南雲 克明氏
「人」の内発的動機を最重要視する当社の思想において、従業員の幸福度を可視化することは不可欠でした。ハピネススコアは、単なるアンケートツールではなく、従業員との対話を通じて真の状態や課題を引き出す画期的なシステムです。これにより、個々の従業員の心に寄り添った施策を実行し、お客様に最高の感動をお届けする「ハピカン繁盛サイクル」を加速させていきます。

アルサーガパートナーズ
代表取締役会長兼CTO
小俣 泰明
トリドールHD様との今回の共創は、AIが企業の組織課題を解決する可能性を証明するものです。人手不足が深刻化する外食産業において、テクノロジーは「省人化」だけでなく、働く人の幸福度を高めることも貢献できると信じています。今後もトリドール様とのパートナーシップを深め、働く人々のウェルビーイング向上に貢献してまいります。
◾今後の展望
丸亀製麺は、「ハピネススコア」を通じて得られたデータを活用し、従業員一人ひとりの「ハピネス」を最大化するアクションを強化し、従業員の内発的動機を高め、さらなる感動創造に挑戦していきます。また、トリドールホールディングスが展開する他のブランドへの導入も視野に入れ、グループ全体で「心的資本経営」を推進し、スローガン「食の感動で、この星を満たせ。」の実現を目指します。
今回の共創を通じて、アルサーガパートナーズはAIとテクノロジーが組織の課題を解決する可能性を確信しました。今後もこの知見を活かし、働く人々の幸福度と生産性を高めるソリューション開発に邁進するとともに、AIエージェントとの連携による更なる機能拡張も視野に入れ、働きがいのある社会の実現に貢献していきます。
■トリドールホールディングスについて
「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げ、さまざまな業態の飲食チェーンを展開し、味覚だけでなく五感が揺さぶられる、本能が歓ぶほどの感動を探求し続けています。
トリドールグループは「心的資本経営」を原動力に、従業員の“心の幸せ”とお客さまの“心の感動”を生み出し、持続的な事業成長を目指しています。
今後も「食の感動体験」をどこまでも追求し、世界中で唯一無二の日本発グローバルフードカンパニーを目指して、予測不能な進化を遂げるため、国内のみならず海外での展開を積極的に推進してまいります。

アルサーガパートナーズ株式会社
アルサーガパートナーズは、成長し続ける流行の発信地“渋谷”に拠点を置く総合ファームです。「日本のDXを世界で誇れる産業へ」をビジョンに掲げ、DXサービスをワンストップで提供するため、コンサルティングからシステム開発、保守・運用までの体制を整えています。「最高品質を最速で」をスローガンに掲げ、お客さまに寄り添いながらビジネスの成功をより確実なものへと導きます。
本社 :東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー18階
熊本支社
新市街オフィス:熊本県熊本市中央区新市街8番7 TERRACE87ビル2F
平成オフィス :熊本県熊本市南区江越2丁目24-1
福岡支社 :福岡県福岡市中央区天神一丁目10番20号 天神ビジネスセンター7階
代表者 :代表取締役会長兼CTO 小俣泰明、代表取締役CEO 渡邉純平
設立日 :2016年1月
資本金 :14億3,470万円(資本準備金等を含む)
従業員数 :420名(2025年8月末時点)
事業内容 :ワンストップDXソリューション事業
Web :https://www.arsaga.jp/
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