4割が “暗号資産を保有”、市場の最大の課題は「税制」、離脱理由のトップで価格変動リスクを上回る
【オカネコ 暗号資産に関する調査】

家計診断・相談サービス『オカネコ』を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、本社:東京都中央区、代表取締役社長CEO:中村 仁、以下「当社」)は、全国の『オカネコ』ユーザー894人を対象に「オカネコ 暗号資産に関する調査」を実施しました。
2024年の米国ビットコイン現物ETF承認や、新NISA制度開始などによる国内の資産形成への機運の高まりを受けて、暗号資産は投機の対象から、ポートフォリオの一部を担う新たな資産クラスとして認識されつつあります。本調査は、こうした状況下での投資家のスタンス、リスク許容度、そして依然として存在する課題を明らかにすることを目的とします。
「オカネコ 暗号資産に関する調査」結果サマリー
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堅実投資層の「スパイス」化、4割が暗号資産を保有
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市場の最大の課題は「税制の複雑さ」離脱理由のトップで価格変動を上回る
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目的は「長期的な資産形成」が最多、意識は「投機」から「投資」へ
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投資スタンスは「中立派」7割で多数 、今後リスクを取る意向の「積極派予備軍」は4割
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情報源はSNSと専門メディアが拮抗し、情報リテラシーの二極化を示唆
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堅実投資層の「スパイス」化、4割が暗号資産を保有
NISAまたはiDeCoを「利用している」層は88.4%(NISAとiDeCoの両方:36.0% 、NISAのみ:50.0%、iDeCoのみ:2.4% )に上る中、暗号資産を「現在保有している」層は40.8%に達しました。これは、「守りの資産形成」を担うNISA、iDeCo利用層が、同時にハイリスクアセットである暗号資産を組み込む「分散バランス型」の投資スタイルが定着しているといえます。


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市場の最大の課題は「税制の複雑さ」離脱理由のトップで価格変動を上回る
暗号資産投資における最大の不安要素は、「価格の乱高下」(61.4% )がトップであるものの、「税制が複雑なこと」(60.0% )が僅差で続くほぼ同率のトップ2となりました。

さらに、暗号資産の保有をやめた過去保有者(離脱組)に理由を尋ねたところ、「税制(確定申告など)が複雑で手続きが面倒だったため」が22.2% で最も多く、「価格の暴落や乱高下に耐えられなかったため」(19.4% )を上回りました。この結果は、市場の課題が価格変動という市場リスクよりも、制度的な未整備が理由の離脱者が多く、これが投資家層の継続的な参入を妨げる最大の障壁となっている実態を明確に示す結果となりました。

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投資目的は「長期的な資産形成」が最多、意識は「投機」から「投資」へ
暗号資産を保有する主な目的として、「長期的な資産形成の手段にしたい」が62.7% で最も多く、次点の「短期的な値上がり益を追求したい」15.1%と大きく差をつける結果となりました。これは、暗号資産を長期的なアセットクラスと捉える意識が、大多数の投資家間で浸透していることを示す結果となりました。

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投資スタンスは「中立派」7割で多数 、今後リスクを取る意向の「積極派予備軍」は4割
投資スタンスは、「中立派」(リスクとリターンのバランスを重視)が70.6% と大多数を占めました。その中で、今後1年間で「よりリスクを取る方向へ変える意向がある」層(非常に強く意向がある、やや意向がある)は、合計40.0%に上り、現在の安定志向を保ちつつも、市場の上昇期待を背景にリスクを取り始める「積極派予備軍」が潜在的に4割存在していることが分かりました。

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情報源はSNSと専門メディアが拮抗し、情報リテラシーの二極化を示唆
暗号資産に関する信頼している情報源は「専門メディア/公式レポートやニュース」63.0%が1位である一方、「SNS (X、YouTube、インフルエンサーなど)」も58.9%と高い信頼を得ており、情報源が拮抗している実態が明らかになりました。

今回の調査で、日本の投資家が暗号資産を「長期的な資産形成の手段」として捉え、ポートフォリオに組み込む高度な運用スタイルが定着していることが浮き彫りになりました。一方で、「税制の複雑さ」が参入や継続を妨げる最大の課題となっている実態も浮き彫りになっています。また、情報源がSNSと専門メディアに二極化する中で、自己判断の難しさや、専門的な知識の必要性が高まっています。
このような高度化・複雑化する資産形成の課題に対し、ユーザーが「自分自身でどう対処すれば良いのか」という疑問を抱くのは自然なことです。
当社では、暗号資産の税制やリスクといった専門的なお悩みから、日々の生活に潜むお金の疑問や不安について、FP(ファイナンシャルプランナー)やIFA(金融商品仲介業者)などのお金のプロに気軽に相談できる環境を提供しています。複雑な金融商品の取扱いを含め、多様なライフスタイルに合わせた個別相談を通じて、ユーザーの皆様の「お金の不安」解消に貢献してまいります。
調査概要
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調査名:オカネコ 暗号資産に関する調査
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調査方法:WEBアンケート
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調査期間:2025年11月11日(火)~2025年11月12日(水)
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回答者:全国の『オカネコ』ユーザー894人
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回答者の年齢:30代以下42.6%、40代28.3%、50代22.5%、60代以上6.6%
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回答者の世帯年収:400万円未満15.9%、400万円以上600万円未満23.3%、600万円以上800万円未満19.8%、800万円以上1,000万円未満15.1%、1,000万円以上1,200万円未満11.0%、1,200万円以上10.7%、わからない4.2%
※調査結果データの引用、転載に際しては必ず「オカネコ 暗号資産に関する調査」または「家計診断・相談サービス『オカネコ』調べ」と記載してください。
『オカネコ』について

スマホから居住地や年齢、年収、家族構成などの約20問の質問に答えるだけで、同エリア・同年代・同世帯構成の人と比較したユーザーの家計状況を診断。さらに、診断結果から推定した簡易ライフプランやFP(ファイナンシャルプランナー)や公的保険アドバイザー等の資格を持つお金のプロから個別アドバイスコメントが届き、ユーザーはチャットや面談で個別相談もすることができます。匿名・無料で気軽に利用できるオンラインサービスです。
会社概要
"お金の問題を出会いで解決する"ことを理念に2017年11月に設立。自社でお金のプロ(FP・公的保険アドバイザー等)を抱え、オンライン上で直接ユーザーに金融商品や転職、不動産を仲介するオカネコ事業(ToC)と、金融機関や金融サービスプロバイダーに対してユーザーとのコミュニケーション最適化を支援するオカネコ Partners事業(ToB)、日本の個人金融資産にアプローチするFinTechスタートアップです。どんな立場の人にも有効な「お金の問題解決」の機会を提供し続けます。

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会社名:株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)
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本社:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町9-1 兜町第2平和ビル FinGATE BLOOM 4F
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設立: 2017年11月1日
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代表者:代表取締役社長CEO 中村 仁
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事業内容 :『オカネコ』の運営、金融オンライン・アドバイザー事業(金融サービス仲介+保険代理店事業)、金融機関向け顧客接点最適化サービス『オカネコPartners』の運営、オウンドメディア『オカネコマガジン』の運営、転職サービス『オカネコ転職』の運営、保険比較サイト『オカネコ保険比較』の運営、金融教育サービス『OKANE-KOllege』の運営
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