web3 領域で地域課題解決を目指す実証実験「Local web3 Lab.@渋谷」が本格始動

～第一弾「おさかなだお長崎」に 111 人参加、キックオフを渋谷・長崎中継で開催～

東急不動産

2024年2月16日 11時03分

　東急不動産ホールディングス株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：西川弘典）と株式会社 Unyte（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：上泉雄暉）、 MeTown 株式会社（本社：北海道札幌市、代表取締役：田中一弘）の３社は、渋谷を起点に地域課題解決を目指す実証実験プロジェクト「Local web3 Lab.@渋谷（ローカルウェブスリーラボアットマークシブヤ、以下、本ラボ）」を2024年2月に本格始動しましたのでお知らせいたします。

　本ラボはweb3 テクノロジーを活用した地域課題解決を目指し、地方自治体、地域事業者、地域住民、スタートアップ等が集まり、自律分散的な地域共創型オンラインコミュニティ（以下「Local DAO」）の構築を目指す実証実験（以下「本実証実験」）です。

　第一弾として、「長崎のうまいサカナの未来をつくる」Local DAOプロジェクトの「おさかなだお長崎」が111人のメンバーで本格始動しました。具体的にはインターネットを介して様々な人が集まり、漁師の高齢化や人口減などに悩む長崎の漁業をどう盛り上げるか、１年間に渡ってアイディア出しや渋谷でのオンラインイベントなどを展開します。

■募集想定を超える 111 人が参加

おさかなだお長崎は2023年12月から約一ヶ月間のオンライン上で事前登録を受け付けましたが、参加者の人気は予想以上に高く、当初想定の 100 名を超える応募者が集まり、2024 年2月1日より 111 名でスタートしました。参加者にはWeb3 領域に関わっている方など渋谷ならではの参加者や、長崎に縁があり恩返しをしたい、地方創生に貢献したいといった様々な思いを持ったメンバーが集まりました。

※おさかなだお長崎への参加募集は締め切っています。

■渋谷でオンボーディングイベントを開催

　初回のイベントとして２月１日、オンボーディングイベントを渋谷ソラスタ（東京都渋谷区道玄坂）、長崎のスタートアップ交流拠点 CO-DEJIMA（長崎県長崎市出島町）、全国各地のオンライン参加者を繋いで開催しました。

　プロジェクト発起メンバーの「FFF プロジェクト」（Find Fish’s Future Project、構成：株式会社ジョイフルサンアルファ、F.デザイン NAGASAKI 株式会社、伊藤忠インタラクティブ株式会社）及び協力組織「NAIGAICREW」（構成員：長崎県、長崎市、株式会社十八親和銀行、その他自治体、メディア、民間企業等。事務局：長崎都市経営戦略推進会議）、そして実際に漁業を行っている養殖事業者（昌陽水産、雄昇水産）のメンバー、事前に参加登録を行った DAO メンバーが一同に集まり、長崎の漁業の魅力や課題、本DAOが目指すゴールを共有しました。

■オンボーディングイベントの当日の流れ

①長崎の漁業環境の特徴や課題の共有

　豊かな漁業資源がありながらも赤潮による養殖事業への直接的な被害や漁師の高齢化や人口減少などの課題があることについて現地から紹介がありました。

②ブロックチェーン上でのコミュニティへの参加（DAO ツール「Unyte」を使用）

　おさかなだお長崎では、DAO ツール「Unyte」を活用し、地域共創コミュニティに関する遠隔参加、貢献証明、報酬設計、の３点の実験を行います。具体的には、従来はオンライン上では地域貢献に参加しにくかった地域共創プロジェクトを DAO ツールを活用しオンライン上で参加しやすい場を構築すること。また、貢献証明を NFT として発行することで地域貢献活動の証明を可能とすること。また、貢献に対してトークン報酬を獲得し、トークンをリワードと交換できる仕組みを実装し、持続的に参加したくなるインセンティブを実現することなどを進めています。当日はDAO ツール「Unyte」、DAO 参加用のアカウント(ウォレット)作成などを行いました。

③透明性の高い意思決定で会員証を決定

　従来の中央集権的な組織形態とは異なり参加者全員が意思決定に参加し、透明性や主体性を高めることが特徴の DAO を実践する本プロジェクトでは、DAO 運営ツール「Unyte」の投票機能を使い、おさかなだお長崎の旗印となるプロジェクト会員証 NFT の図柄投票をいました。３つの案から最も票を集めた案に決定し、これらすべての投票プロセスがブロックチェーン上に刻まれています。

決定した会員証の図柄。譲渡不可能なNFTとなっている。