小児がん治療プロジェクトinラオス 始動へ ~九州大学小児外科などの医療チーム本格始動前に現地視察~
【概要】
ラオスは東南アジアの中で最も5歳未満の子どもの死亡率が高い国です。国際機関の尽力などを背景に、ラオスの子どもたちを取り巻く医療環境は少しずつ改善されつつありますが、小児がん治療などの高度医療を担う医療者の育成は依然として大きな課題となっています。
そうした中でジャパンハートは、ラオスの現地医療者の育成強化に乗り出します。今回の新プロジェクトでは、九州大学小児外科医を中心とする医療チームのご協力をいただき、首都ビエンチャンのこども病院において小児がん治療と医療者育成の取り組みを行います。具体的には、肝臓がんをはじめとする小児の「固形がん」の治療に焦点をあて、現地での手術活動(年2回を予定)やオンライン指導(月1回を予定)を通して、現地の医療者に最先端の技術や知識を伝えることを目的としています。
来年初旬のプロジェクトの本格始動を前に、今月、医療チームに関わってくださる田口智章・学校法人福岡学園 福岡医療短期大学学長と猪股裕紀洋・独立行政法人労働者健康安全機構 熊本労災病院院長が現地を視察に訪れました。両医師は2日日間の滞在中、手術活動のほか、病棟やPICUなどの医療設備の確認や現地医療者との意見交換を行いました。ジャパンハートは今回の視察結果も踏まえ、新プロジェクトを通してラオスの小児医療を支えていけるよう、準備を進めてまいります。
【特定非営利活動法人ジャパンハート(国際医療 NGO)】https://www.japanheart.org/
「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に、国内外で無償の医療活動を行う認定 NPO。
1995 年に小児外科医・𠮷岡秀人が単身ミャンマーで活動を開始して以来、現在はカンボジアやラオスなど東南アジア諸国で、小児がん手術などの高度医療を含む治療を年間約 30,000 件実施しています。HIV 孤児など恵まれない子どもたちに、教育機会を提供する児童養育施設も運営。国内では、小児がん患者家族の外出に医療者が同行するプロジェクトや、離島・僻地への医療者派遣、災害被災地への緊急救援事業を行っています。新型コロナウイルス感染症対策として、2022 年 10 月時点で全国 200 カ所以上のクラスター現場に医療チームのべ約 480 名を派遣したほか、全国 700 以上の医療・福祉機関へ 200 万枚のマスク等物資寄付、全国 600 以上の福祉施設への感染予防指導等を継続しています。国際連合UNIATF Award 2020を日本から唯一受賞。第 5 回ジャパン SDGs アワードで SDGs 推進副本部長(外務大臣)賞受賞。𠮷岡秀人は第 69 回菊池寛賞受賞。
≪取材案内≫
ラオスにおける小児がん治療の新プロジェクトや今回の視察について、取材を受付中です。ご不明な点などございましたら下記の担当までお気軽にお問い合わせください。
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