日本の医療技術でラオスの甲状腺治療改善へ「日本内分泌外科学会」とパートナーシップ協定締結式
日時: 2023年7月25日(火) 15時30分~16時30分
場所: 東京都台東区寿1丁目5-10 1510ビル3階 ジャパンハート東京事務局
出席者:日本内分泌外科学会 原尚人 理事長
(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート𠮷岡春菜 理事長
内容: 第1部:調印式
1.開会
2.臨席者紹介
3.協定書の締結(署名)
4.双方挨拶
5.閉会
第2部:意見交換※終了後取材対応
一般社団法人日本内分泌外科学会理事長 原尚人先生と、
特定非営利活動法人ジャパンハート 最高顧問の𠮷岡秀人による対談
ジャパンハートはこのたび、「日本内分泌外科学会」とパートナーシップ協定を締結し、ラオスやミャンマー、カンボジアといった東南アジアの国々で甲状腺疾患をはじめとする内分泌疾患の治療や現地医療者の育成を進めることになりました。中でも優先的に進めたいと考えているのが、ラオスでの活動です。ラオスは国連が定める世界最貧国のひとつで、医療環境も厳しい状況に置かれており、ジャパンハートは2017年から北部・ウドムサイ県において甲状腺疾患の治療と医療者の育成に取り組んできました。
背景にあるのは、ラオスにおける甲状腺疾患の深刻さです。甲状腺の異常はバセドウ病等の自己免疫疾患やさまざまな体の不調につながるものです。ヨード(ヨウ素)不足と関連があることが分かっていますが、国土の大半を山岳地帯が占めるラオスは、ヨードを多く含む海藻類が手に入りづらい環境にあり、患者数が多いと考えられています。こうした中でジャパンハートでは甲状腺疾患に特化した医療プロジェクトを立ち上げ、現地の県立病院と連携してこれまでに延べ644人の診療と70件の手術を実施してきました。
一方で、ラオスにおける甲状腺疾患の患者は長年にわたり適切な治療を受けられず、高度な治療が必要になっているケースも多く、どのようにして現地医療者により高度な手術を行う技術を習得してもらうかが課題となっていました。現時点で「日本内分泌外科学会」に所属する9名の医師がボランティアとしての活動参加に賛同してくださっており、今年11月以降、実際に現地医療者とともに手術活動なども実施する予定です。専門家の皆さまの知見と技術をもとに、東南アジアの医療環境の改善に向けて取り組んで参ります。
≪取材案内≫
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