吹田徳洲会病院がBizRobo!活用で医事課業務の自動化、繁忙期の定時退社を実現

～IT未経験の現場スタッフが導入1年で25体のロボットを開発～

オープン株式会社

2023年12月20日 10時00分

　RPAホールディングス株式会社（本社：東京都港区、代表取締役：高橋知道）の子会社で、RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）/Digital Labor（仮想知的労働者）のベーステクノロジーを提供するRPAテクノロジーズ株式会社（本社：東京都港区、代表取締役執行役員社長：大角暢之、以下「RPAテクノロジーズ」）は、医療法人徳洲会吹田徳洲会病院（所在地：大阪府吹田市、病院長：高橋俊樹、以下「吹田徳洲会病院」）がRPAツール「BizRobo!」の活用により、医事課業務の時間削減を行い、繁忙期の定時退社を実現したことをお知らせいたします。

■BizRobo!導入に至った経緯

　吹田徳州会病院の医事課では、経理への報告の期日が近づくと、スタッフが通常業務の後に3～4時間の残業を行って書類を完成させるという対応を毎月行っていました。この残業時間を減らすための方法を模索していたところ、グループ病院におけるRPA導入の成果報告で「医療事務の工数を大幅に削減できた」との発表を聞き、RPA活用が課題解決につながるのではと考え、導入プロジェクトが立ち上がりました。

　様々なツールの情報収集・検討を経て、吹田徳州会病院はRPAテクノロジーズが提供するサーバ型製品「BizRobo! Lite」の採用を決定しました。導入の決め手となったのは、①一般社団法人メディカルRPA協会を通じて全国の病院と知見が共有できる、②実際に同じ電子カルテを導入している病院で大きな成果が出ている、③パートナー企業によるサポートが充実しているという3点でした。

■「未収金の入金確認」をロボットが代行し、残業時間を削減

　吹田徳州会病院ではITの専門部署ではなく、課題を抱える医事課の職員自らがロボット開発に取り組む「現場開発型」で業務自動化を推進しました。パートナー企業のサポートを得ながら試行錯誤を繰り返し、課題解決の過程が次のロボットのアイデアとなったり、作成したステップが別のロボットにも流用できたりしたことによって開発生産性が向上した結果、導入後約1年で25体のロボットを開発・運用しています。

　中でも残業時間の削減に最も効果を発揮したのが、「未収金の入金確認ロボット」です。毎月期限が決まっている未収金の入金確認・報告業務について、RPAにより業務量を1時間以下に短縮することができ、スタッフの定時退社が可能になりました。

　他にも「レセプト返戻の報告ロボット」等の活用により、医事課全体の業務量削減はもちろん、人的ミスの削減といった効果も現れています。

Excelの未収金リストとアプリの入金状況を突合するロボット

吹田徳洲会病院／BizRobo!導入事例記事：https://tinyurl.com/k9t4w26x

■院内でのRPA活用を拡大したい

　ロボット開発を外部にアウトソーシングせず、医事課の職員が対応している吹田徳州会病院では、この先医事課内で開発メンバーを増やすことはもちろん、コメディカルや放射線技師など、他部署のスタッフにもRPA活用の幅を広げていきたいと考えています。

　RPAに触れていない部署に対して、ロボットに業務を任せられると伝えても、イメージが湧きづらいのが現状ですが、院内での情報発信を増やしたり、他部署に対して自動化できそうな業務のヒアリングを行うなど、積極的に働きかけながら組織全体の業務負荷軽減につなげていきたいと展望を抱いています。

　RPAテクノロジーズは医療業界をはじめとする各業界・地域に強みを持つBizRobo!パートナーとともに、ユーザーの組織体制や課題にあわせたRPA活用方法を検討しながら伴走支援しております。本件のように現場開発型でRPAを導入している組織では、自己学習できるe-ラーニングやユーザーコミュニティの活用割合が高いことから、業務の棚卸等の導入前工程だけでなく、導入後においても手厚くサポートできますよう体制やコンテンツの拡充を継続してまいります。

■「BizRobo!」について