【西表島ホテル】島の環境保護と地域経済の振興を目指す「ナイトタイムエコノミー」を推進します
~夜のジャングルを体験するナイトタイムコンテンツも今夏、開始~
*1 日没から日の出までの間に行われる、観光や娯楽などの経済活動のこと
背景
サンゴ礁の海に囲まれ、90%をジャングルに覆われた⻄表島では、豊かな自然を生かした観光産業が盛んです。しかし、人気エリアに観光客が集中し、自然環境が損なわれるオーバーツーリズムが問題になっています。また、西表島は石垣島からの日帰り旅行者が多く、2015年時点で宿泊率は約22%(*2)。この問題はコロナ禍前から顕在化していたため、アフターコロナの旅行需要増により、さらに加速する可能性があります。今年3月に策定された「⻄表島観光管理計画」では、年間入域観光客数の総数の基準値が上限33万人、1日当たりの受入容量の基準値が上限1200人に設定されました(*3)。日帰り旅行の場合、人気エリアに観光客が集中しますが、宿泊率が伸びると訪問時間と場所を分散でき、さらに地域経済への波及効果が期待できることから(*4)、⻄表島ホテルでは、夜間や早朝の魅力を提案する「ナイトタイムエコノミー」に着目しました。今年4月に開始した連泊推進に加え「ナイトタイムエコノミー」の考えに基づいたコンテンツを提供することで、島のエコツーリズムサイクルの確立を目指します。
*2 2022年12月 竹富町西表島エコツーリズム推進協議会「西表島エコツーリズム推進全体構想」資料
*3 2023年3月 奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産地域連絡会議 西表島部会「西表島観光管理計画」資料
*4 観光消費額は宿泊の旅行者では約23,013 円、日帰り旅行者では約1,733 円であり、宿泊客の方が大きい(「西表島観光管理計画」より)
西表島ホテルが提案する「ナイトタイムエコノミー」の特徴
西表島で持続可能な観光の仕組みを構築するために、日帰り観光を宿泊へ、宿泊を連泊へと促すことが必要であると考えています。西表島ホテルでは、今年4月に2泊以上の予約に限定したことに加え、ナイトタイムコンテンツを拡充し宿泊率を高めることで、島の自然を保護しながら、地域経済の活性化を目指します。
特徴1 利用するフィールドを分散させ、環境負荷の増大を防ぐ
西表島では、豊かな自然を利用した自然体験型観光が盛んです。日帰り旅行者にも人気の観光エリアへの立ち入り集中による、自然環境への影響が懸念されています。一方で、夜間はジャングルの奥地へ向かうトレッキングは行われないため、ナイトタイムのコンテンツは、日中とは異なるフィールドを利用します。「ナイトタイムエコノミー」のコンテンツを拡充し、観光場所の分散を図ることで、自然環境への負荷増大を防ぎながら、宿泊率を高めることができます。
特徴2 地域経済への貢献
西表島に宿泊することで、アクティビティへの参加や、島内の飲食店を利用する機会が増え、地域にも広く経済効果の波及が期待できます。その効果をさらに高めるため、当ホテルでは、アクティビティは島内のネイチャーガイドと連携をとり、ツアーを委託。また、ホテル内にあるレストランは宿泊者全体の60%のみが利用する想定で設計し、島内の飲食店の利用を積極的に勧めています。観光旅行者がナイトタイムコンテンツを楽しむことが、地域の経済効果を高めることにつながります。
特徴3 顧客満足度の向上
豊かな自然に恵まれた西表島では、日帰りでは体験しきれない、豊富なバリエーションのアクティビティがあります。また夜や早朝には、昼間とは異なる島の雰囲気を楽しむことができ、夜行性の生物とも出会える可能性も高いです。宿泊するからこそ、地域との接点が増え、西表島の生活や文化に深く触れることができ、より充実した旅を楽しむことができます。西表島ホテルの顧客満足度データ(*5)によると、2泊以上の滞在は、1泊よりも満足度が高く、島での滞在泊数が伸びるほど顧客満足度が高くなることが分かりました。島での滞在時間が伸び、体験の幅が広がることで、島の奥深い魅力を知ることができ、満足度の高い滞在を楽しめます。
*5 2023年1月~3月の宿泊者を対象とした調査結果
西表島ホテルのナイトタイムコンテンツ
西表島ホテルでは、日没から日の出までに楽しめるコンテンツを提供しています。さらに今年の7月から新しいアクティビティ「夜の動物散策!ジャングルナイトツアー」を開始しました。ホテル敷地内や周辺のフィールドを活用し、昼間とは雰囲気が異なる夜のジャングルを散策するツアーです。その他にも、年間を通して楽しめるナイトタイムコンテンツを用意しています。
日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指す西表島ホテルの取り組み
当ホテルは、島の自然環境を保護し、持続可能な観光の仕組みを作るため、日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指しています。その一環として、2021 年春から、「エコロジカルなホテル運営」「島の魅力と価値を感じるネイチャーツアー」「イリオモテヤマネコの保護活動」の3つの取り組みをスタート。これまで星野リゾートが行ってきた環境経営の知見を活かして、世界自然遺産に登録された西表島で持続可能な観光の仕組みを構築していくため、取り組みを進めています。滞在型観光を通じて、より西表島の魅力をじっくりと感じられる滞在提案を行っていきます。
SDGsへの貢献について
西表島ホテルを運営する星野リゾートでは、経済価値と社会価値を両立するCSV経営(*6)が重要だと考えています。SDGs(*7)をCSV経営を促進するためのフレームワークとして捉え、各施設でさまざまな取り組みを推進しています。当ホテルでの本取り組みは、目標8「働きがいも 経済成長も」、目標11「住み続けられる まちづくりを」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」に寄与することを目指しています。
*6 共通価値の創造。事業を通じて社会課題の解決を目指す考え方。
*7 持続可能な開発目標
星野リゾート 西表島ホテル
西表島ホテルは日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指し、マイボトルの貸し出しやロードキル防止活動など環境に配慮しながら、世界遺産に選ばれた島の魅力と価値を感じるネイチャーツアーを、一年を通して提案します。
所在地 :〒907-1541 沖縄県八重山郡竹富町上原2-2
電話 :050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
客室数 :139室・チェックイン:15:00/チェックアウト:11:00
料金 :2泊 28,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、朝食付)
アクセス:石垣港離島ターミナルより西表島上原港行きフェリーにて約45分、上原港から車で10分
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/iriomote/
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