世界の働く意識調査「ワークモニター2025アジア太平洋版」を公開

日本は会社への信頼度やスキリング機会がAPAC各国比で低い課題が浮き彫りに

ランスタッド

総合人材サービスを提供するランスタッド株式会社(本社:東京都千代田区 代表取締役社長 猿谷哲)は、5月14日に「2025 ワークモニター アジア太平洋版」(日本語版)を公開いたします。本レポートは、ランスタッド・ワークモニター2025*¹をもとに、アジア太平洋地域(以下APAC)の働き手の仕事に対する意識や期待を明らかにするもので、企業が人材獲得と従業員エンゲージメントを成功させるための重要な洞察を提供しています。

仕事の目的に世代間ギャップ 日本の働き手は64%がお金に困らなくても仕事を続けるだろうと回答

仕事はもはや単に給料を得るだけのものではありません。人材は、雇用を通じて得られる利点を優先しており、自分の個人的な状況、目標、そして価値観に合った仕事を求めています。人々は依然として仕事に目的を見出しており、少なくともAPACでは回答者の50%がそのように回答しています。一方でZ世代は、上の世代と比較して仕事に目的意識を見出しにくい傾向があることが示されています。 Z世代の51%がお金に困らなければ働かないと答えており、団塊の世代(38%)に比して多い結果となっています。Z世代は、仕事を通じて社会に貢献したいという意欲が高く、従来の企業文化に魅力を感じにくい傾向が見られます。また、日本の回答者は、お金に困らなくても仕事を続ける可能性が高い(64%)という結果となっており、これは日本の働き手が、仕事の目的、安定性、役割への忠誠心といった本質的な要因を、より重視している可能性を示唆しています。

APAC全体で帰属意識を重視するなか、帰属意識と会社への信頼度が低く、仕事は仕事と割り切る日本

職場の人間関係やコミュニティ意識は、従業員の満足度や定着率に大きく影響します。APACの従業員は、帰属意識を感じられない場合、仕事を辞める可能性が世界平均より4ポイント高くなっています。また、APACの43%の労働者が「職場に良い友人がいれば収入が減っても構わない」と回答し、世界平均(36%)を上回っています。特に中国では64%がこの意見に同意しています。一方で日本の従業員は、職場のコミュニティ意識や帰属意識が低い傾向にあり、「仕事は仕事」と割り切る考え方が強いことが示唆されています。 前述の、職場の良い友人の存在が給与のトレードオフとなるという回答も日本は19%と著しく低い結果となっています。雇用主や上司への信頼度も、APACの中では低い水準にあります 。職場で自分自身をある程度隠していると答えた日本の回答者は63%にのぼり、世界平均(62%)よりも高くAPAC平均(69%)にも迫っています。それでも、職場に帰属意識を感じられなければ仕事を辞めると回答した日本の労働者は3割以上にのぼり、APAC(59%)と世界(55%)に比べれば低いものの、帰属意識が重要な退職理由の一つとなっています。

働き手は学習と能力開発の機会を強く望むなか、日本はスキリングの機会とAI学習の意識に後れ

APACの従業員は学習と能力開発(以下L&D)の機会を強く望んでおり、特に、AI関連のスキル習得に高い関心を示しています。そのようななか、日本はスキリングの機会とAI学習の意識に後れをとっているようです。職務においてAIを含む最新技術を使う準備が整っていると答えた日本の回答者は40%にとどまり(APAC73%、世界平均71%)、過半数の人がテクノロジーを活用できる段階に達していないと感じています。また、AIトレーニングはL&Dの需要が最も高いと回答した割合も16%と日本は低く(APAC27%、世界平均22%)とAI学習の意識にも遅れが見られます。過去6ヶ月間にL&Dの機会提供を受けた人の割合も、日本は13%(APAC41%、世界平均34%)と調査対象国の中で最も低い数値となっています。労働者のスキルが技術革新に後れを取らないようにする責任が雇用主にあると考える日本の回答者は35%と高く(APAC29%、世界平均27%)、雇用主は早急に環境を整備する必要があります。

■ランスタッド・2025ワークモニターアジア太平洋版

調査対象:アジア太平洋地域の18歳~67歳の労働者5,759人

調査期間:2024年10月7日~2024年11月6日

調査方法:オンライン調査

調査国:オーストラリア 中国 香港特別行政区 インド 日本 マレーシア ニュージーランド シンガポール

*下記から無料でダウンロードできます

https://services.randstad.co.jp/download/form/2025-workmonitor-asia-pacific-edition

*¹ ランスタッドワークモニター2025 https://services.randstad.co.jp/download/form/workmonitor2025

■ ランスタッドの会社概要

[社  名] ランスタッド・エヌ・ヴィー

[設  立] 1960年10月

[代  表] サンダー・ヴァント・ノールデンデ、ホルヘ・バスケス

[所 在 地] オランダ

[従業員数] 41,400人

[売  上] 3兆9,782億円(241億2,200万ユーロ) 2024年度実績(12月決算)

(人材サービス業として世界最大*²)

[資 本 金]  6,816億1,436万円(41億3,300万ユーロ) 2024年12月末時点

[事 業 所] 世界39の国と地域

[事業内容] 総合人材サービス

[URL] https://www.randstad.com/

(1ユーロ164.92円換算/ 2024年12月末時点)

*² Staffing Industry Analysts 2023、人材サービス企業売上ランキングより

■ ランスタッドについて

ランスタッドは、世界で最も公平で専門性を備えた人材サービス会社になるというビジョンを掲げる人材業界のグローバルリーダーです。人材不足の世の中にあっても、人材に寄り添う真のパートナー(Partner for talent)として、4つの専門分野(オペレーショナル/ プロフェッショナル/ デジタル/ エンタープライズ)を通じクライアント企業が成功するために必要な、高品質で多様性に富んだ柔軟な労働力の実現を支援します。また人々が有意義な仕事につき、それぞれが適切なスキルを身につけ、職場に目的と居場所を見出す手助けをします。ランスタッドが創造する価値を通じて、誰もにとってより良い、より持続可能な未来の実現に貢献します。

オランダに本社を置くランスタッドは、39の国と地域(市場)で事業を展開しており、約40,000人の社員が働いています。2024年には、170万人の人々の就職を支援し、241億ユーロの収益を上げています。ランスタッドN.V.はユーロネクスト・アムステルダムに上場しています。詳細は、ウェブサイトをご参照ください。 www.randstad.com

■ Award/表彰ほか

・LGBTQ+に関する取組み評価指数「PRIDE指標」の最高位「ゴールド」を4年連続受賞

・ランスタッドNVとしてダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI)

 プロフェッショナルサービス部門 10年連続選出(人材サービス企業として唯一)

・「がんアライアワード2024」でブロンズを初受賞 (2024年12月)

・「D&Iアワード2024」より最高評価のベストワークプレイスに3年連続認定 (2024年12月)

■ ランスタッドのホワイトペーパーとコンテンツ

・ランスタッド・エンプロイヤーブランドリサーチ2024(下記のリンクよりダウンロードいただけます)

https://services.randstad.co.jp/download/form/ebr_globalreport2024

・ランスタッドワークモニターレポート2025(下記のリンクよりダウンロードいただけます)

https://services.randstad.co.jp/download/form/workmonitor2025

・ランスタッド法人向けブログ「WorkforceBiz」 https://services.randstad.co.jp/blog

・ランスタッド個人向けコンテンツサイト「キャリアHUB」 https://www.randstad.co.jp/careerhub/

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会社概要

ランスタッド株式会社

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URL
https://www.randstad.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区紀尾井町4-1 ニューオータニガーデンコート21F
電話番号
-
代表者名
猿谷 哲
上場
海外市場
資本金
1億円
設立
1980年08月