複雑化するシステム運用を可視化することで、日本企業におけるSREの実践を支援するソリューションを提供
株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:山本 二雄/以下、日立ソリューションズ)は、企業が運用するシステムおよびその運用を可視化し、運用業務の改善を支援する「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」を、3月18日から提供開始します。SRE*1は、システムの信頼性を保ちながら、可視化された数値に基づいて、システムの運用コスト削減と迅速化を最適化する手法です。従来難しいとされてきた日本企業におけるSREの実践を、オブザーバビリティ導入を切り口に支援します。
本ソリューションは、New Relic社のオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」や、企業ですでに利用しているオブザーバビリティツールを活用して、インフラやアプリケーション、ブラウザなどのシステム全体の監視に加え、運用にかかわる情報も合わせて収集します。システムパフォーマンスや稼働状況だけでなく、インシデント対応やリクエストのあったインフラやサービスの提供などの運用業務を数値化して、日立ソリューションズのエンジニアがお客さまとともに運用改善の優先順位付けを行い、最適な自動化ツールの導入を支援します。
企業は、複雑化するシステム運用の分析と、自動化ツールを活用した運用改善のサイクルを繰り返すことで、システム運用管理の最適化を加速できます。また、小規模なシステムから導入し、日立ソリューションズが適切な方法で自動化を進めていくため、企業の負荷も抑えられます。
日立ソリューションズは、今後も、企業のシステム運用の最適化を支援することで、企業のサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)に貢献していきます。
*1 Site Reliability Engineering、サイト信頼性エンジニアリング

■ 背景
クラウドサービスの普及に伴い、システムの大規模化、高度化が進むとともに、その運用業務も複雑化しています。また、高品質なサービスを安定して顧客に届けるために、システムの改善が継続的かつ頻繁に実施されるようになっており、それを支えるシステムの運用業務はより一層重要になってきています。このような状況の中、クラウドが普及し、DevOpsが浸透している海外では、システム運用の効率化を実現する手法としてSREが浸透しています。SREはシステムの信頼性を守りつつ、今のITに求められる変化スピードに追従するための手法として、米国のIT企業を中心に広く採用されています。
一方で、日本企業ではSREがいまだ十分に普及していません。その要因は、社内エンジニアの不足や内製化の困難さ、急激な運用変更への抵抗感などにあると考えられます。
日立ソリューションズはこれまで、日立製作所の統合システム運用管理製品「JP1」シリーズをはじめとして、クラウドインフラストラクチャの自動化と管理を支援するIaCツールや、高品質なサービスの運用を実現するITSMツールなど、運用の効率化・自動化を支援するツールを活用して、多くのお客さまの運用改善を支援してまいりました。また、従来の自動化ツールだけでは対応が難しかった運用業務について、生成AIを活用した運用効率化にも取り組んでいます。これらの経験を活かして、日本企業であっても、無理なくSREを実践できるよう、運用管理の豊富な実績に裏付けされたナレッジとツールを活用した「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」を提供することにいたしました。
■「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」の特長
1.「New Relic」などオブザーバビリティプラットフォームを活用して、システムの運用実態を数値化することで、効果的な改善を実現
ブラウザやスマートフォンからの操作、ネットワーク、インフラ、アプリケーションなどシステムにかかわるすべての情報に加えて、運用の実態を可視化することで、オブザーバビリティによるシステムの障害分析だけでなく、運用の効果的な分析と改善を実現します。
2. 日立ソリューションズが、お客さまとともに運用改善の優先順位付けを行い、最適な自動化ツールを導入
統合システム運用管理製品や、クラウドインフラストラクチャの自動化ソフトウェアなどで培われたシステム運用に関する豊富な知見をもとに、お客さまの課題や予算に応じた最適なツールを選定し、システム運用の段階的な自動化を実現します。
3. 日立ソリューションズのエンジニアが伴走し、SREの手法を用いた運用改善プロセスを推進
オブザーバビリティツールを活用し、システムパフォーマンスだけでなく、運用の実体やその改善効果を分かりやすく監視できるダッシュボードや、日立ソリューションズのエンジニアによる定期的なレポートも提供します。エンジニアが長期的に伴走してSREのプロセスを導入し、社内への浸透を支援します。
■ メニュー構成
本ソリューションは、下記3つのメニューにより構成されています。
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導入コンサルテーション
ソリューションの前提となるオブザーバビリティツールを、現在のお客さまのシステム環境や運用状況を踏まえて、どの範囲に適用するかをコンサルテーションします。 -
導入支援
オブザーバビリティ製品の導入が必要な場合に、導入に関する設計や作業を支援します。
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運用改善・自動化支援
導入したオブザーバビリティツールを使用して、数値に基づいた運用の分析および自動化による運用改善の提案を支援いたします。また、改善を実施する際には、必要なツールの提案や導入支援、運用設計を支援します。
■ 提供価格
個別見積
■ 提供開始日
2025年3月18日
■「サイト信頼性エンジニアリング支援ソリューション」のホームページ
URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/sitereliabilityengineering-solution/
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