サステナ実践層の51%が「情報疲れ」。実践者が求める“量より質”と“信頼できる情報源”
UPDATERを“選ぶ生活者”の最新サステナブル意識調査を公開
社会課題をオモシロく解決する株式会社UPDATER(本社:東京都世田谷区、代表取締役:大石英司)は、同社が運営するプラットフォーム(I’m UPDATER/みんなSX for Biz)会員を対象に実施した「“サステナを実践する生活者”の最新意識調査 2025」の結果を公表しました。
本調査は、再エネ電力小売サービス「みんな電力」など、サステナブルなサービスを積極的に選択する実践層に限定し、生活者のエシカル・サステナブルの現在地を探るために実施したものです。
調査の結果、日常的にサステナブルな行動を続けている層の51%が「サステナブル情報に疲れや飽きを感じる」と回答しました。また、信頼できる情報源として最も支持されたのはニュース(27%)や専門家(23%)であり、SNSやインフルエンサーは参考レベルにとどまることも分かりました。

トピック①:サステナ実践層の51%に「疲れ」「飽き」

本調査では、サステナブルな行動を日常的に実践している層であっても、51%が「疲れ」や「飽き」を感じていることが分かりました。その内訳は、「ときどき感じる」が43%、「よくある」が8%で、強い拒否よりも“軽度の疲れ”が広い層に生じている点が特徴です。
2023年にオルタナ総研とオズマピーアールが行った一般生活者への調査では、「企業のSDGs情報発信に飽きや疲れを感じる」生活者が約62%とされており、サステナブル実践者にも「疲れ」が広がってきたものと考えられます。
背景として、サステナ分野では同質的な情報やメッセージが多く、生活者にとって“量の多さ”や“繰り返される表現”が負担になりやすいことが考えられます。特に実践層は既に知識や関心が高いため、情報の質が伴わない場合に疲れが生じやすいことが示唆されます。
企業がSXな情報発信を行う際には、「量」よりも「質」を重視した、生活者の理解や行動に寄与する情報設計が求められています。
トピック②:信頼されるのはニュースや専門家

サステナ分野で信頼される情報源として最も多く挙げられたのはニュースメディア(27%)でした。次いで専門家(23%)が支持されており、生活者は“根拠のある説明”や“第三者性を担保した情報”を重視していることが分かります。
一方、SNS(12%)やインフルエンサー(5%)は相対的に低く、個人の意見に依拠した情報は参考レベルにとどまる傾向が示されました。今回の調査属性の年齢が高いことも影響していると見られますが、実践層の情報接触量が多いからこそ、客観性・透明性を備えた情報の価値を重視しているとも考えられます。
企業にとっては、広告的アプローチだけでなく、第三者からの信頼を構築する広報視点が不可欠です。
トピック③:“身近さ”と“成果の見える価値”が後押し

生活者がサステナブルな行動を「自分ごと化」する際、最も影響力が大きい要素は「身近さ」(34%)でした。遠い社会課題より、日常生活とのつながりが想像できる情報ほど行動につながりやすい傾向があります。
また「成果が見える」(25%)、「共感できる人の発信」(24%)も上位となり、具体的な効果や実践者の声が取り組みのイメージを作り、行動を後押しすることが分かりました。
企業がSX発信を行う際には、理念や抽象的メッセージだけでなく、生活者が理解しやすい“具体的な価値”を示すことが重要です。
UPDATERコメント
株式会社UPDATER みんなSX for Biz 谷内 卓也
今回の調査は、日頃からサステナブルな行動を実践する皆さまが“いま何を感じ、どこに課題を抱えているのか”を正しく理解するために実施しました。その結果、意欲の高い実践層でさえも、情報の多さや似通った発信により疲れを感じている実態が明らかになりました。一方で、生活者は環境配慮だけでなく、背景の透明性や成果の見える価値を重視しており、SX発信にはより丁寧で誠実なコミュニケーションが求められています。UPDATERとしても、生活者のリアルな声に基づいた“信頼できる情報づくり”を企業とともに進め、より良い選択と行動を後押しできる取り組みを広げていきたいと考えています。
調査概要
<調査名>
サステナを実践する生活者”の最新意識調査 2025
<実施主体>
株式会社UPDATER
<調査期間>
2025年11月19日〜2025年12月3日
<調査対象>
I’mUPDATER会員、みんなSX for Biz会員
<調査手法>
WEBアンケート
<有効回答数>
391名
<母集団>
約2万人
<精度>
信頼水準95%、許容誤差±5%
<特記事項>
サステナブルな行動を日常的に実践する層(再エネ電力ユーザー、社会課題への関心が高い層)に調査
<調査結果の詳細>
https://sx.updater.co.jp/library/39
「みんなSX for Biz」について

みんなSX for Biz は、企業が直面するESG領域の多様な課題解決を支援するため、サステナビリティ実務に必要な情報、事例、専門家ネットワーク、ソリューションを提供する法人向けサービスです。現在は約1,400社(2025年6月末時点)が登録し、ウェビナーやイベント、サステナビリティ情報の発信、企業の取り組み事例紹介など、実務に直結する学びと交流の機会を提供しています。
また、オンラインで自社のCO₂排出量(Scope1+2)を即時に算定できる「無料カンタンCO2算定」や、43項目で自社のサステナビリティ対応状況を可視化する診断ツール「SXコンパス」を提供し、課題把握から改善支援までを一貫してサポートしています。
みんなSX for Biz は、国内制度対応にとどまらず、欧州の先進事例や国際的ベストプラクティスも取り入れながら、企業が本質的な社会課題の解決に向けて中長期のSX戦略を描けるよう支援しています。
<サービスサイト>
株式会社UPDATERについて
2021年10月1日にみんな電力株式会社から社名変更。法人・個人向けにトレーサビリティや透明性を軸にしたサービスを提供し、社会課題解決に取り組む。世界で初めて電力トレーサビリティを商用化した脱炭素事業「みんな電力」、労働市場をウェルビーイングで変革する「みんなワークス」、ブランドのエシカル度を評価・公表する「Shift C」、商品の背景やストーリーをもとに購買できるEC「TADORi」、人・社会・環境に配慮した商品を扱う「みんな商店」、土壌再生に向けた社会全体の行動変容を促す「みんな大地」などを展開。第4回ジャパンSDGsアワード内閣総理大臣賞、日本で3社のみのCDP認定再エネプロバイダー、エナジープロバイダーとしてB Corp認証を受けるなど受賞・認証多数。
株式会社UPDATER会社概要
所在地: 東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22 サンタワーズセンタービル8F
代表取締役: 大石 英司
設立: 2011年5月25日
資本金: 1億円(資本準備金 1億4,391万4千円)※ 2025年8月31日現在
事業内容: 脱炭素事業「みんな電力」ほかウェルビーイング、生物多様性等のSXサービスを展開
コーポレートサイト:https://www.updater.co.jp/
■本件のお問い合わせ先
<報道関係>
株式会社UPDATER 戦略広報チーム 豊島・上田
TEL:03-6805-2228(受付時間 平日 11:00~15:00)
E-mail:pr@minden.co.jp
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