「静岡県の持続的なわさび産業振興」に関する連携協定の締結について
西日本電信電話株式会社 静岡支店(支店長:番匠 俊行、以下NTT西日本)は、株式会社田丸屋本店(代表取締役:望月 啓行、以下田丸屋本店)、株式会社鈴生(代表取締役:鈴木 貴博、以下鈴生)とわさび産業の顕在化している課題及び中長期的な課題に対して迅速に対応を図るため、2022年4月5日に連携協定を締結いたしました。
1.背景
静岡県では、古くからわさびの生産が盛んであり、その生産量は513.4t(令和2年特用林産物生産統計調査結果)と、全国的にも極めて高い水準を誇っております。また「静岡水わさびの伝統栽培」について、2017年3月に日本農業遺産、2018年3月に世界農業遺産に認定されるなど、文化的な価値が高まっており、伝統をいかに守り、次の世代へ継承していくかが課題となっております。しかしながら、高齢化による生産の担い手の減少、離農等により、静岡県のわさび生産量は年々減少しており、今後も減少傾向は続くと予想されます。また、わさびの生産においては、手作業や経験則に頼った手法が続けられており、生産性の低迷が続いております。特に畑わさびにおいては、その傾向が顕著であることから、早期に生産性の改善が必要と考えております。
そこで、畑わさびにおける栽培工程(播種・育苗・定植・施肥等)の効率化を通じた安定的な生産体制の確立、および持続的なわさび産業の振興をめざし、田丸屋本店、鈴生及びNTT西日本の3社は、今回の連携協定を締結することとなりました。
(参考)静岡県における畑わさび生産量の推移
2.連携協定の内容
田丸屋本店、鈴生及びNTT西日本は、わさび産業の顕在化している課題及び中長期的な課題の対応、わさび市場の開拓及び地域社会の活性化に関して連携することにより、静岡県の持続的なわさび産業の発展を推進します。まずは顕在化している課題に対する具体的な取組みとして、以下の2点を実施することで、畑わさびの栽培工程の効率化を図り、静岡県の畑わさびの収穫量拡大による、わさび市場の競争力の向上を実現します。具体的な実施方法やその詳細は、協議の上進めてまいります。
(1)ICTによる畑わさびの栽培環境のセンシング及びセンシングデータの分析に基づく栽培環境の最適化
(2)栽培環境センシングデータ及び営農データに基づくノウハウの蓄積と栽培工程の効率化
(参考)ICTによる畑わさび栽培環境のセンシング状況(気温、湿度、地温、土壌EC、PH等を測定)
3.各社の役割
4.今後の取組み
上記の取組みのみならず、静岡県のわさび産業の振興に関わる取組みを継続しつつ、さらには市場流通データの活用や需給コントロールによる流通の最適化といった取組みの拡大も視野に入れながら、静岡県の地域活性化に向けた仕組みづくりを進めてまいります。
※ ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。
静岡県では、古くからわさびの生産が盛んであり、その生産量は513.4t(令和2年特用林産物生産統計調査結果)と、全国的にも極めて高い水準を誇っております。また「静岡水わさびの伝統栽培」について、2017年3月に日本農業遺産、2018年3月に世界農業遺産に認定されるなど、文化的な価値が高まっており、伝統をいかに守り、次の世代へ継承していくかが課題となっております。しかしながら、高齢化による生産の担い手の減少、離農等により、静岡県のわさび生産量は年々減少しており、今後も減少傾向は続くと予想されます。また、わさびの生産においては、手作業や経験則に頼った手法が続けられており、生産性の低迷が続いております。特に畑わさびにおいては、その傾向が顕著であることから、早期に生産性の改善が必要と考えております。
そこで、畑わさびにおける栽培工程(播種・育苗・定植・施肥等)の効率化を通じた安定的な生産体制の確立、および持続的なわさび産業の振興をめざし、田丸屋本店、鈴生及びNTT西日本の3社は、今回の連携協定を締結することとなりました。
(参考)静岡県における畑わさび生産量の推移
(参考)畑わさび(上段)と水わさび(下段)
(参考)畑わさびの生産から販売までの工程
2.連携協定の内容
田丸屋本店、鈴生及びNTT西日本は、わさび産業の顕在化している課題及び中長期的な課題の対応、わさび市場の開拓及び地域社会の活性化に関して連携することにより、静岡県の持続的なわさび産業の発展を推進します。まずは顕在化している課題に対する具体的な取組みとして、以下の2点を実施することで、畑わさびの栽培工程の効率化を図り、静岡県の畑わさびの収穫量拡大による、わさび市場の競争力の向上を実現します。具体的な実施方法やその詳細は、協議の上進めてまいります。
(1)ICTによる畑わさびの栽培環境のセンシング及びセンシングデータの分析に基づく栽培環境の最適化
(2)栽培環境センシングデータ及び営農データに基づくノウハウの蓄積と栽培工程の効率化
(参考)ICTによる畑わさび栽培環境のセンシング状況(気温、湿度、地温、土壌EC、PH等を測定)
3.各社の役割
4.今後の取組み
上記の取組みのみならず、静岡県のわさび産業の振興に関わる取組みを継続しつつ、さらには市場流通データの活用や需給コントロールによる流通の最適化といった取組みの拡大も視野に入れながら、静岡県の地域活性化に向けた仕組みづくりを進めてまいります。
※ ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。
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