【12/14 開催レポート】「政策懸賞論文」最終プレゼン・表彰式を開催。大賞は「縮小社会における生存戦略としての半透膜モデル」を提唱した梅本氏が受賞
安宅和人氏ら審査員3名が「1万人未来圏」をテーマに若手7名の政策提言を審査

株式会社PoliPoli(所在地:東京都千代田区、代表取締役:伊藤和真)は、次世代の政策リーダーを発掘・育成するプロジェクト「政策懸賞論文『1万人未来圏』」の最終プレゼンテーションおよび表彰式を、2025年12月14日に開催いたしました。
約80団体の事前登録応募があり、書類審査を経て、ファイナリスト7名が最終プレゼンに挑みました。慶應義塾大学教授 安宅和人氏、東京大学 FoundXディレクター 馬田隆明氏、一般社団法人コード・フォー・ジャパン 代表理事 関治之氏の3名の審査員による審査の結果、人口5人の島での実体験に基づき「生存戦略としての半透膜モデル」を提唱した梅本将輝氏が大賞を受賞しました。
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大賞(1名):賞金50万円
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特別優秀賞(1名):25万円
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優秀賞(3名):10万円
プロジェクト詳細はこちら:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000268.000032735.html
当日の様子
最終プレゼンテーションでは、各発表者が2040年の未来を見据えた独自の政策モデルを披露しました。「雪かき等の地域の困りごとを可視化するOS」「尊厳ある最期を支える新しい自治体モデル」「あえて開発しない『原野』としての土地活用」など、多様な切り口で「1万人規模」の可能性がかたられました。
質疑応答では、審査員の3名から「空間の『密度』をどう設計するか」「経済合理性の外にある価値をどう定義するか」といった指摘が飛び交い、議論が展開されました。




受賞結果とプレゼンテーション概要

【大賞】 梅本将輝 氏(共同執筆者:梅本加奈 氏)
テーマ:生存戦略としての半透膜モデル ─縮小社会における自律と生存のための制度設計─
概要:都市と地方(1万人以下の町)の間に、細胞膜のような「半透膜」という緩やかな境界を設定するモデル。 地方を都市の経済競争に巻き込むのではなく、独自の「時間クレジット」を用いた互助経済圏として確立。「経済合理性がないから切り捨てる」のではなく、都市の持続可能性のために地方が必要であるというロジックを構築し、審査員から高く評価されました。
発表内容はこちらからご覧ください
【論文】https://drive.google.com/file/d/1nDkvRNnKWAkjxGASUxGjxtmyguXaND9n/view?usp=drive_link
【スライド】https://drive.google.com/file/d/1uImfP7XM6gSqtmO_dnmtX1mvrYBwGj1z/view



【特別優秀賞】杉本結花 氏
テーマ:人生の時間配列を変える ─教育・就業・家族形成を重ねられる社会へ
概要:「学ぶ→働く→育てる」という「直列型」のライフコースについて、どこか一つのステップでつまずくと巻き返すのが難しいことを指摘。これを「並列型」に変えるための3つの具体的を提案。自身の実体験に基づく説得力と、「人生の時間配列を変える」という本質的な視座が評価されました。
【論文】https://drive.google.com/file/d/1lEK6GXSz7vhreQfwZfrGcumQBGtY27bM/view?usp=drive_link
【スライド】https://drive.google.com/file/d/1QQIGAjKweGWUqV2KzJb4xrcMxyKNcFvy/view



【優秀賞】高岡昌寛 氏
テーマ:共助の制度化が支える 2040 年の自治 ─小規模自治圏向け「CoLocal(コ・ローカル)」構想とプロトタイプ実装─
概要:地域の小さな困りごとをタスク化し、共助を促進するOS「Co-Local」を提案。実体験に基づいたリアルな課題解決と、すでにプロトタイプを開発している実装力の高さが評価されました。
【論文】https://drive.google.com/file/d/1xFJUwGbZ6NaJ6oOcq5zo4D4diMjJDltV/view?usp=drive_link
【スライド】https://drive.google.com/file/d/1OI2P11NlSO5Zw-whHyooLg4DPfVZricb/view?usp=drive_link



【優秀賞】沖村樹 氏
テーマ:評価なき透明性:Fact/Narrative/Civic による政治理解インフラの制度設計
概要:政治家の活動を「事実(Fact)」「意図(Narrative)」「Civic(理解)」に3つに分離して可視化し、評価ではなく「理解」を促す新しい民主主義のUIを提案。現在のアルゴリズム依存や数字による評価の危うさの指摘と、政治の本質的な理解に切り込んだユニークな視座が評価されました。
【論文】https://drive.google.com/file/d/1aK3EDmbYtrI2A5EW7c_4PgH0wL0UQCNg/view?usp=drive_link
【スライド】https://drive.google.com/file/d/1pUq6x3cDtNFRjWLW7LKkF805-xfKVzzz/view



【優秀賞】海老原桂介 氏
テーマ:Gov2.5 主体的な公共を実現する半自律分散型自治体の提案
概要:Web3(DAOやNFT)やAI技術を駆使して、従来の「お任せ民主主義」から脱却し、住民が主体となって街をつくるための新しい統治モデルを提唱。学生でありながら、非常に難解で複雑な「ガバナンスOS」という領域に、最新テクノロジーを武器に真っ向から挑んだ姿勢が評価されました。
【論文】https://drive.google.com/file/d/1kLhPp5SZYeuvMWKhF6MRvc7Kz9Zf6tx9/view?usp=sharing
【スライド】https://drive.google.com/file/d/1mihP9BvM9W9NRhN4-x-IJ3LF04luVsNr/view?usp=drive_link


「この”まち”は、まだ存在していない。」PoliPoliがこの挑戦に込める想い

社会の課題が複雑化する現代において、特定の専門分野に閉じることなく、制度・経済・技術を横断した多様な視点から、未来の社会を構想する人材が求められています。PoliPoliはこれまでも、テクノロジーを用いて政策プロセスを可視化し、国民と政治・行政をつなぐ取り組みを広げてまいりました。既存の枠組みにとらわれず、根本的な問いを立て、未来の公共を創り出すには、さらなる挑戦が必要です。
この政策懸賞論文は、政策提言のための寄付基金『Policy Fund』でご一緒している寄付者様とPoliPoliが企画として立ち上げたものです。その狙いは、日本の政治分野に革新をもたらす「将来の政策人材」を発掘・育成することにあります。私たちは、未来の社会を構想する情熱を持った方々こそが、日本の未来を形作っていくと信じています。そのための第一歩として、「論文」という形で具体的な成果を生み出すことを目指します。
私たちは、問いを立て、仮説を描くその思考こそが、次の公共を形づくると信じています。それを実現するプラットフォームとして、PoliPoliは伴走支援をしてまいります。
会社概要

会社名:株式会社PoliPoli
代表者 :伊藤 和真
所在地:東京都千代田区
設立 :2018年2月
企業理念 :新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する。
コーポレートサイト:https://www.polipoli.work/
事業内容:
政治に声を届けるウェブサイト『PoliPoli』
行政に声を届けるウェブサイト『PoliPoli Gov』
企業・団体向けルールメイキングのためのサポートサービス『PoliPoli Enterprise』
政策情報メディア『政治ドットコム』
社会課題解決のための寄付基金『Policy Fund』
SIBを活用した地域課題解決のためのプロジェクト『自治体共創ファンド』
「事業開発(Policy Fund 責任者候補)」をはじめ、採用募集中です
詳しくはこちら:
https://herp.careers/v1/polipoli/1OVvycFzguAu
https://polipoli.notion.site/PoliPoli-97249831893141dc968440811591fbe3
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