毎日フォトバンクで明治初期の多色刷り版画「錦絵新聞」公開
~DNPアートコミュニケーションズにも提供~
株式会社毎日新聞社(本社:東京都千代田区)は4月11日、自社で所蔵する明治初期の多色刷り版画「錦絵新聞」を、日本最大規模のデジタル写真データベース「毎日フォトバンク」(https://photobank.mainichi.co.jp/)で公開し、提供するサービスを始めました。
また、大日本印刷株式会社(DNP)の100%子会社、株式会社DNPアートコミュニケーションズ(本社:東京都品川区)が運営する美術と歴史専門の画像貸し出しサービス「Image Archives(イメージアーカイブ)」(https://images.dnpartcom.jp/)内にも「毎日新聞社イメージアーカイブ」を開設し、「錦絵新聞」の提供を開始しました。
錦絵新聞は1874(明治7)年後半から77(同10)年ごろにかけて発行された多色刷りの浮世絵です。人々の関心の高い殺人事件や情痴、珍聞・奇話などの新聞記事をもとに浮世絵師が絵を描き、簡単な解説文を添えた一枚刷りで、毎日新聞の前身「東京日日新聞」の創刊者の一人だった浮世絵師・落合芳幾が手がけたものが始まりと言われています。当時のニューメディアだった新聞と色鮮やかな浮世絵が結びついた錦絵新聞は、ビジュアルで分かりやすく、かな文字が読めるか読めないかという人でも楽しめたため、知識人向けで漢文調の文章でつづられていた「東京日日新聞」本紙よりよく売れたとも伝わっています。
今回、第1弾として公開したのは、大正から昭和初期にかけて記者として活躍し、後に近衛文麿の特別秘書も務めたOBの新屋茂樹氏(1886~1946年)が収集し、遺族が毎日新聞社に寄贈したコレクション「新屋文庫」のおよそ700点ある錦絵・錦絵新聞のうち、東京日日新聞をもとにした錦絵新聞224点のデジタルデータです。各種メディアや美術館などに幅広くご利用いただくことを想定しています。
今後、明治初期の東京銀座通りや内国勧業博覧会を描いた錦絵なども公開していく予定です。
■毎日フォトバンクとは
毎日新聞は「東京日日新聞」として1872(明治5)年2月21日に東京・浅草で創刊された、現存する日刊紙で最も長い歴史を持つ新聞で、2022(令和4)年に150年を迎えました。幕末以来の歴史を記録した貴重な紙面や写真、図表を所蔵しており、その一部をデジタル化して写真データベース「毎日フォトバンク」(約112万枚収録。4月1日現在)で公開し、有料で提供しています。放送、書籍・印刷、広告、インターネットなど各種メディアでご利用いただいています。
・「毎日フォトバンク」(毎日新聞社)
https://photobank.mainichi.co.jp/
・「Image Archives(イメージアーカイブ)」(DNPアートコミュニケーションズ)
https://images.dnpartcom.jp/
■創刊150年特設サイトはこちらから
https://www.mainichi.co.jp/150th/
【本件の内容に関するお問い合わせ先】
毎日新聞社知的財産ビジネス本部 photobank@mainichi.co.jp
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