ヤマハ発動機、meviy導入で製造DXに向けた新たな挑戦

~ meviy活用により設計業務の習得を加速。現場改善のアイデアを形に~

ミスミ

機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy(メビー)」(サービス提供元:株式会社ミスミグループ本社)が、二輪車、マリン製品などの製造・販売をグローバルに展開する、ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、以下、ヤマハ発動機)に活用されていることを紹介します。

今後もミスミはサービスの向上を通して、IA(インダストリアル・オートメーション)産業のお客さまにグローバルで時間価値を提供し、生産性の向上に貢献してまいります。

■ 導入背景と課題

ヤマハ発動機は、二輪車や電動アシスト付き自転車などのランドモビリティ、船外機やボートなどのマリン製品をはじめ、多岐にわたる事業をグローバルに展開しています。

同社の製造現場では、「理論値生産活動」という考え方が浸透しています。これは、モノづくりにおける“価値ある作業”の比率を最大化し、生産効率を高める取り組みです。ヤマハ発動機の製造DXは、この理論値生産の考え方をベースに、デジタル技術の内製化、現場サイエンティストの育成によって、現場主導で近未来のモノづくりを目指しています。

デジタル技術の内製化を進める中で、新規設備の開発にあたっては、2つの課題に直面していました。1つ目は、設計プロセスの中で、3DCADで設計後、部品調達のため2D図面を作成する必要がありますが、この工程に膨大な時間を要していたことです。2つ目は、設計未経験者への指導において、2D作図の指導が必須なことで、スキル習得まで時間を要してしまうことが課題となっていました。

■ meviyの導入とその効果

1.    設計時間の大幅な短縮により、最適設計を実現、コスト削減にも成功

meviyをさまざまな設備や装置で活用していますが、2D図面作成が不要になったことで、その分の時間を装置の精度向上や使いやすさを検討するための時間に充てられるようになりました。特に、部品の取り間違いやカウントミスなどのヒューマンエラーをなくすために新規開発した「廉価パーツカウンター」はダイバーシティの取り組みとして、障がい者雇用促進に取り組む「ヤマハモーターMIRAI」と協力し、分かりやすいシンプルな部品形状、使いやすい設計を目指していました。そこでmeviyを活用することで、トライアンドエラーに時間を充てることができるようになり、使いやすさや安全性を満たす装置を実現することができました。

また、「廉価パーツカウンター」は多くの現場で導入するため、市販品より安価で製作する必要がありましたが、従来の部品調達プロセスではコスト削減が困難でした。そこでmeviyのAI自動見積もり機能を活用し、部品によっては30回もの設計変更を行うことで、大幅なコスト削減を実現しています。

新規開発した「廉価パーツカウンター」

2.    設計者の教育にも貢献

通常、設計未経験者へは2D作図や材料の特性などを個別に指導する必要がありますが、meviyは3Dデータのみで見積もりが取得できることに加え、meviyのWebサイトにある技術情報が設計業務の習得に役立ち、教育面においても大きな効果が出ています。

meviyで見積もりを取得する設計者

■ ヤマハ発動機 担当者のコメント

生産技術本部 設備技術部 自働化技術開発グループ

佐々木 徹様

「現在は、新規開発する設備の各所において、meviyで製作した部品を使用しています。2D図面を書き起す時間がなくなり、空いた時間でトライアンドエラーを繰り返すことができるようになりました。また、meviyを活用することで、現場改善の意欲はあるが、アイデアを実現するスキルをもっていない現場の方でもすぐに戦力として活躍でき、教育面でも助かっています。」

 

生産技術本部 設備技術部 自働化技術開発グループ

夏目 哲也様

「現場改善のアイデアを形にできず悩んでいた人でも、CAD操作さえ覚えることができれば、meviyで思い描いた通りの形が実現できます。また、meviyサイト内に掲載されている豊富な技術情報のおかげで、半年ほどで設計をして初めての装置を完成させることができました。」

右:生産技術本部 設備技術部 自働化技術開発グループ 佐々木 徹様  左:生産技術本部 設備技術部 自働化技術開発グループ 夏目 哲也様

▼   詳細は事例記事をご覧ください。

ヤマハ発動機株式会社 熟練の設計者も未経験者もメビーを活用!製造DXに向けた、新たな挑戦

https://jp.meviy.misumi-ec.com/info/ja/case/user_case/49628/

■ meviy とは

meviyは機械部品の3DデータをアップロードするだけでAIが自動で即時見積もり、独自のデジタル製造システムにより最短1日での出荷を実現します。これまで、機械部品調達時に発生していた作業時間の9割以上を削減することで、お客さまの部品調達における非効率を解消するプラットフォームです。4年連続で国内シェアNo.1を獲得、第9回ものづくり日本大賞において「内閣総理大臣賞」を受賞し、製造業の生産性向上において高い評価を得ています。海外でのサービス提供も拡大しており、部品調達DXを通じた時間価値をグローバルで提供しています。 ※2023年オンライン機械部品調達サービス国内ユーザー数シェア テクノ・システム・リサーチ調べ

meviy Webサイト   :https://meviy.misumi-ec.com/
お客さまの声        :https://jp.meviy.misumi-ec.com/info/ja/archives/category/case/user_case/

■  ミスミとは

オートメーションの現場で必要とされる機械部品や、工具・消耗品などをグローバル32.3万社(2025年3月時点)に販売しています。製造機能を持つメーカーと他社ブランド品を販売する商社としての顔を併せ持つ、ユニークな事業モデルとそれを支える事業基盤により、「グローバル確実短納期」を実現し、お客さまの利便性向上に貢献しています。

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会社概要

株式会社ミスミグループ本社

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URL
https://www.misumi.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区九段南1丁目6番5号 九段会館テラス
電話番号
03-6777-7502
代表者名
大野 龍隆
上場
東証プライム
資本金
139億3600万円
設立
1963年02月