IT人材の離職理由、トップは「キャリアアップの機会の欠如」
【ヘイズ アジア5カ国・地域 IT人材調査】
外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:グラント・トレンズ、以下ヘイズ)は、アジア5カ国・地域(中国、香港特別行政区、シンガポール、日本、マレーシア)のIT人材394人に対して意識調査を実施しました。
【主な調査結果】
- 全体の回答者82%が「求職中」または「機会があれば転職を検討」
- 直近(2021年6月から2022年5月)で仕事を退職した割合は全体平均で46%、日本は40%
- 積極的に仕事を探しているという回答はシンガポールが最も高く(50%)、次いで日本(41%)
- 全体で退職理由のトップは「キャリアアップやスキルアップ・研修の機会の欠如」
ヘイズ・ジャパンでヘッド・オブ・テクノロジー・リクルートメントを務める塚本勝は、まずは従業員の優先順位を理解することが重要だと指摘した上で以下のようにコメントしています。
「従業員にとって何が重要かを知ることで、仕事へのモチベーションを高めるために必要なことが見えきます。弊社の別の調査によると、柔軟な勤務体系と健全なワークライフバランスが提供されている場合、日本のIT人材は職場にとどまる選択をすることが明らかになっています。さらに、転職するきっかけとなる上位の理由の1つに『学習機会』が挙がっていますが、「スキルアップの意識調査レポート2022」によると、44%のIT分野の社員が雇用主と具体的な学習方法など明確なキャリア開発プランを設定していないことがわかりました」。
近年、アジアのIT業界は仕事に対する新しい向き合い方や徐々に悪化する市場環境、不安定さを増すIT職など、さまざまな課題を抱えています。「Great resignation(大量離職)」や「Great Reshuffling(大量転職)」に続き、人々の仕事に対する姿勢を反映する最新の流行語として「Quiet quitting(静かな退職)」があります。「Quiet quitting(静かな退職)」は、解雇されない程度に必要最低限の仕事だけをこなし、期待される以上のことはしないことを指します。
ヘイズ・アジアのマネージング・ディレクター、マーク・ブラジは、次のように述べています。
「この傾向は、新型コロナウイルスの感染拡大によって働く人々のマインドが大きく変わったことを物語っています。多くの人が自分の優先順位や仕事への向き合い方を見直し、仕事とプライベートの境界線をしっかり引くようになっています」。
キャリア機会は、従業員の満足度やエンゲージメント確保に不可欠です。「エンゲージメントの低い従業員がビジネス上の課題であることは言うまでもありません。生産性や問題解決、顧客体験への悪影響は、長期的にはビジネスに損失を与え、収益を悪化させます」とブラジは警鐘を鳴らしています。また、「アジアにおけるIT専門家の需要の高まりを考えると、IT企業は従業員の意欲とエンゲージメントを高める方法を見つけ出し、魅力的な従業員体験を創り出すことが重要です」とも語っています。
【「ヘイズ アジア5カ国・地域 IT人材調査」調査概要】 調査期間:2022年9月6日から9月13日 調査形式:LinkedInとWeChat 調査対象国・地域:中国、香港特別行政区、シンガポール、日本、マレーシア 回答数:アジア5か国・地域で394人(うち日本は163人) |
IT人材を理解するShow (My World)キャンペーンを展開
Show (My World)では、IT業界の従業員と雇用主に対して、報酬や働き方の柔軟性、働く目的などの質問を設けています。質問ではコミュニティの結束を高めることを目的とし、IT人材が好む趣味についても質問をしています。診断結果はデータが集まるにつれてリアルタイムで更新されます。
IT分野の人材紹介のスペシャリストであるヘイズは未来のビジネスに向けてIT業界の企業と従業員に準備を促すことを目標に掲げています。アジアのITコミュニティの多様な声を集めることは、ビジネスの世界に関連する重要な問題について、確かで迅速な情報や分析を得るための第1歩であり、IT専門家や雇用主にとっても利益となることだと考えています。
Show (My World)キャンペーンのサイトはこちら。
https://www.hays.co.jp/it/campaign/?utm_source=Press+release&utm_medium=Website+PR+times&utm_campaign=showmyworld
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(ヘイズ・ジャパン)について
ヘイズの日本法人として2001年に東京で設立されたヘイズ・ジャパンは、3つの国内拠点(東京本社、大阪支店、横浜支店)を有する人材コンサルティング会社です。15の専門分野(経理・財務、金融、ファイナンステクノロジー、デジタルテクノロジー、マーケティング・デジタル、人事、IT、保険、法務、ライフサイエンス、事務、不動産、営業、サプライチェーン、製造業)に精通した経験豊富なコンサルタントが、「正社員紹介」「契約・派遣社員」「採用アウトソーシング(RPO)」「ITソリューションズ(業務委託)」の4つのサービスを提供し、企業の人材採用と個人のキャリアアップを支援しています。
ヘイズについて
ヘイズ(本社:英国)は、グローバルな人材サービスを提供するスペシャリストの人材紹介会社です。2021年12月31日現在、254 の拠点(総従業員12,100人)において、20の専門分野に特化したハイスキル人材サービスを提供しています。
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