「JCB消費NOW」を活用した「中小企業指数」による中小企業の売上動向の把握
~中小企業庁 令和4年度中小企業実態調査事業(中小企業の実態把握等のためのデータ利活用に関する委託調査)~
※1 受託企業はデロイト トーマツ コンサルティング合同会社。ナウキャストは再委託を受けて当該事業に参画。
※2 「JCB消費NOW」:プライバシーを保護した形で加工したJCBカードの取引データを活用し、現金も含むすべての消費動向を捉えた国内消費指数。 https://www.jcbconsumptionnow.com/
■中小企業指数の試作について
本事業では、「JCB消費 NOW」のデータから中小企業基本法で定める中小企業を抽出する方法を検討し、企業の売上動向を定期的に把握するための指標(中小企業指数)を業種別に試作し、その有効性・妥当性の評価を行いました。詳細は、中小企業庁の調査報告書をご確認ください。
・令和4年度 中小企業の実態把握等のためのデータ利活用に関する委託調査事業 調査報告書
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2022FY/000326.pdf
■背景
新型コロナウイルス感染症の流行や原油・原材料価格の高騰など、中小企業を取り巻く外部環境は激しく変化しており、実態を踏まえた適切かつ迅速な政策的支援を実施するために、売上げ、生産等の経済活動の状況や、中小企業の経済活動に波及する外部環境の変化を把握することの重要性が高まっています。経済活動の実態や外部環境の変化を把握するにあたっては、政府統計が利用される傾向にありますが、中小企業に限定して動向を把握することが可能な経済指標は限られており、速報性や詳報性にも課題があることから、速報性や詳報性に優れ、公的統計を補完する役割が期待されるオルタナティブデータの有効活用が求められています。
「JCB消費NOW」は、匿名加工されたクレジットカード決済データをもとにした国内消費指数です。約1,000万会員分の豊富な決済情報サンプルを持ち、半月に1度という高頻度で62業種の消費動向を都道府県単位で把握できることから、中小企業の動向を捕捉できる可能性があるとされ、今回、「中小企業指数」の試作に至りました。
ナウキャストとJCBは、今後もクレジットカード決済データやPOSデータ等のオルタナティブデータを活用し、経済や消費の動向把握や組織の意思決定を支援してまいります。
【株式会社ナウキャストについて】
株式会社ナウキャストは、東京大学経済学研究科渡辺努研究室における「東大日次物価指数(現:日経CPINow)」プロジェクトを前身として2015年に設立された、オルタナティブデータのリーディングカンパニーです。次世代金融インフラの提供を通して組み込み型金融を実現するFinatextグループにおいて、ビッグデータ解析事業を担っています。POSデータやクレジットカードなどの決済データをはじめとする「オルタナティブデータ」を扱うサービスを幅広く展開するほか、ビッグデータ解析による消費者物価指数などの経済統計のリアルタイム化、企業の経営戦略の見える化を行い、国内外250社以上の金融機関、シンクタンク、政府、政府系金融機関、海外ヘッジファンド等の資産運用、経済調査業務を支援しています。
会社名 : 株式会社ナウキャスト
代表者 : 代表取締役CEO 辻中 仁士
設立 : 2015年2月
所在地 : 東京都千代田区九段北一丁目8番10号 住友不動産九段ビル 9階
公式サイト: https://nowcast.co.jp/
【株式会社ジェーシービーについて】
1961年に設立し、日本発唯一の国際カードブランドを運営する企業としてJCBカードを利用できる加盟店ネットワークを展開するとともに、アジアを中心に国内外のパートナー企業とJCBカードの発行を拡大しています。また、総合決済サービス企業の実現を目指し、お客様やパートナー企業の皆様の期待にお応えする様々な事業を展開しています。国内外で1億5千万人以上の方にJCBカードをご利用いただいています。(2023年3月末現在)
会社名 : 株式会社ジェーシービー
代表者 : 代表取締役兼執行役員社長 二重 孝好
設立 : 1961年1月
所在地 : 東京都港区南青山5-1-22 青山ライズスクエア
公式サイト: https://www.global.jcb/ja/
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