アルバイト探しのコロナ影響は完全収束!採用力1位は3年連続ダイソー!-2023年度アルバイト採用ブランド力調査-
多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所(https://tsuna-ken.com/ 拠点:東京都千代田区/所長:平賀充記)」は、全国のアルバイト求職者16~69歳1,200人を対象に、「2023年アルバイト採用ブランド力調査」(※1)を実施しました。その調査結果をとりまとめましたのでご報告いたします。
トピックス
1. アルバイト探しの軸は2019年/ビフォーコロナに回帰!コロナ影響は完全収束か!
2. 100円ショップ強し!3年連続でダイソー、セリアがワンツーフィニッシュ!
3. ユニクロ、マクドナルドが人気急上昇でTOP10入り!コロナ明けで復活の兆し!
■1.アルバイト探しの軸は2019年/ビフォーコロナに回帰!コロナ影響は完全収束か!
2023年度の調査において、アルバイトを選択する際に重視する項目は、1位【安全】、2位【場所】、3位【仕事/現実】(=自分でも働くことができそう)という結果となりました。奇しくもというべきか、必然というべきか、ビフォーコロナの2019年とTOP3が同じとなっています(※2)。ここ数年、コロナによって左右されていたアルバイト選択の軸が、ベーシックな項目を重視する方向へと回帰していることからも、アルバイト探しにおけるコロナ影響は収束したとみてよさそうです。
一方で、違う観点からみた時、全体的に重視度のスコア自体が低下してきていることが分かります。アルバイトを探すにあたり、募集条件や働き方に対する「こだわり度」がやや希薄になってきている模様がうかがえる傾向となっています。
業界ランキングでは、1位が6年連続で100円ショップとなっていて、業界の成長とともにアルバイトの定番としての地位を確固たるものにした感があります。また、昨年は小売業界がTOP5を独占していましたが、今年はテーマパークとファストフードが食い込んできています。テーマパーク人気の復活は、まさにコロナの収束を実感させる証左といえるでしょう。
■2. 100円ショップ強し!3年連続でダイソー、セリアがワンツーフィニッシュ!
ブランドランキングでは、「ダイソー」が1位、「セリア」が2位と100円ショップ業界が3年連続で1位2位を独占。その大きな要因は、【場所】【安全】【時間】といった求職者にとって重視度の高い項目において、総じて高評価であることです。また、業界の絶対的なストロングポイントが【仕事/現実】項目。100円というシンプルな価格ラインナップの事業構造が、自分でも働くことができそうというイメージ喚起につながることが絶対的な強みとなっています。
今年度のトピックスは、業界のストロングポイントであることから重要項目として位置づけられる【仕事/現実】の評価で、ダイソーとセリアで明暗を分けたことです。今年で4年連続総合1位に輝くダイソーですが、この項目の評価においては、ずっとセリアの後塵を拝してきました。それが今年、遂にセリアを逆転して1位になったのです。セリアは商品戦略上、100円のみの商品ラインナップにこだわっていて、そのシンプルさが働きやすいという優位性につながっていただけに、【仕事/現実】の評価でダイソーに逆転を許したダメージは小さくありません。結果として、セリアの特徴はやや薄まり、全体的にダイソーの2番手というブランドイメージになっています。
■3.ユニクロ、マクドナルドが人気急上昇でTOP10入り!コロナ明けで復活の兆し!
コロナ明けでファッションへの興味が高まったこともあり、ユニクロが19位→6位、トップ10圏外ではあるもののGU(ジーユー)が22位→16位と躍進しました。特に、6位にランクインしたユニクロで特筆すべきは【給与】の評価が急上昇したことでしょう。そもそも入社時給与が競合他社より頭一つ抜けて高いことに加え、昇給システムが整備されているとの声がありました。確かに、採用ホームページでは、昇給・昇格/正社員登用についてきちんと解説されています。7段階のスタッフグレードが用意され、各グレードの期待役割と昇給額が明記されているのも分かりやすく伝わってきます。
また、コロナ禍以降人気度が低下した飲食業界の中で、マクドナルドの14位→8位をはじめファストフードが復活の兆しを見せています。マクドナルドがTOP10入りした要因は、【時間】の評価が伸長し1位となったことに尽きるでしょう。店頭や採用ホームページで、「週イチ2時間からOK」を全面に打ち出したプロモーションが見事に結実しました。採用ホームページに登場する働く人の声でも、勤務時間に関するコメントがズラリと並んでいます。一方で、学生、シニアにも配慮しており、包括的なダイバーシティ採用を企図しているのもうかがえます。等身大で共感できるコピーワークも求職者に届きやすく、採用ブランディング戦略が奏功している好例です。
※1)アルバイト採用ブランドランキングとは
・ツナグ働き方研究所では、毎年「アルバイト採用ブランドランキング」を調査発表しています。単なる人気ランキングでは認知度や表層的イメージに左右されやすいことから、下記のアプローチを用いて「採用力」の高さによってランキングを作成しています。
・アルバイトを選択する際に重視する9因子を抽出し、その重視度において項目の採用力偏差値を算出(図1)。アルバイト勤務先として代表的な50ブランドにおいて、その各因子についての評価を調査。評価ポイントに採用力偏差値の加重値を掛け合わせ、その合計値によってランキングを作成。
※2)2019年度までは重視項目8因子で調査、2020年度から9因子に変更
・調査期間 2023/8/25~2023/9/7
・調査対象 業種を問わずパート・アルバイトとして求職経験が2年以内にある求職者または現就業者
全国の16〜69歳の男女 1,200名 (男性:600名・女性:600名)
・調査方法 ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
・有効回答:1,200名
■ツナグ働き方研究所とは...
株式会社ツナググループ・ホールディングス(本社:東京都千代田区/代表取締役社長:米田光宏)を母体とする「多様な働き方」の調査研究機関。所長である平賀充記(ひらがあつのり)は、リクルートにて、FromA、タウンワーク、とらばーゆ、ガテン、はたらいくなど、主要求人メディア編集長を歴任、メディアプロデュース統括部門執行役員を経て、人と組織の研究家に転身。特に30年以上にわたり観察を続けてきた「職場の若者」について造詣が深い。昨今では、組織コミュニケーション研究の観点から「ポストコロナ時代のリモートワーク」について精力的な研究に従事。近著に「なぜ最近の若者は突然辞めるのか」(アスコム)「イライラ・モヤモヤする 今どきの若手社員のトリセツ」(PHPビジネス新書)がある。
■過去の調査、リリース(一部)は以下に公開しております。
【コロナ影響を紐解く調査⑦】職場の飲み会世代間意識調査
いまだ約7割は職場の飲み会に行っていない!GoToで解禁した人も約1割
https://tsuna-ken.com/report/20201124_2009.html
【コロナ影響を紐解く調査⑥】2020年アルバイト求職意識1000人調査
コロナ禍のバイト探しで重視するのは「安全」「近場」「短時間」
https://tsuna-ken.com/report/20200731_1976.html
【コロナ影響を紐解く調査⑤】職場の飲み会実態1000人調査
自粛明けも約8割は職場の飲み会に行っていない!会社の禁止も2割強!
https://tsuna-ken.com/report/20200710_1968.html
【コロナ影響を紐解く調査④】コロナ起因の求職意識調査
いま求職している人のうち7割が就業中!サクッと稼げる副業ニーズ高まる!
https://tsuna-ken.com/report/20200608_1955.html
【2020年アルバイト採用ブランド力調査】
コロナ禍のアルバイトブランド1位はダイソー!コンビニ人気も復活!
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