日本の医療技術で東南アジアの小児がん患者を救う「九州大学病院」とパートナーシップ協定を締結
ジャパンハートはこのたび、九州大学病院とともに、ラオスやミャンマー、カンボジアといった東南アジアの国々で小児がんをはじめとする各種疾患の治療や現地医療者の育成を進めることになりました。
その中でも、新たに始動するのがラオスでの活動です。ラオスは国連が定める世界最貧国の1つで、医療環境も厳しい状況に置かれており、5歳未満児死亡率が東南アジアで最も高い数字で推移している国です。(44.1人/1000人unicef,2020)WHOをはじめとした多くの団体が母子保健や感染症領域に対する活動を継続していますが、いわゆる「非感染症疾患」と呼ばれる、NCDsに対する取り組みは少なく、5歳未満児死亡率に大きな影響を及ぼしていると考えられます。
そして、そのNCDsの中には、高度な治療技術を必要とする小児がんも含まれています。例えば小児固形がんの子どもたちが来院しても医療費の問題や技術不足から治療を受けられない現状が東南アジアにはあります。実際にラオスこども病院では小児三大固形悪性腫瘍の1つである肝臓がんの手術は未だ経験がなく集学的治療ができていません。そのような現状に対しラオス人医療者が小児固形がんの治療に対する知識と技術を身につけることで、今まで救えなかったラオスの子どもたちを救うことができ、5歳未満児死亡率低下にも寄与できると考え、ジャパンハートは新たにラオスで小児がん治療に特化したプロジェクトを行うことになりました。
これまでにも「九州大学病院」の先生方に、ミャンマーやカンボジアでの手術活動にご協力いただいておりましたが、今回のラオスでの活動を始めるにあたり、組織単位での協力体制を強化し、ラオスでの活動に留まらず、ミャンマーやカンボジアなど他のジャパンハートの活動地での医療活動についても連携強化してまいります。
【(認定)特定非営利活動法人ジャパンハートについて】https://www.japanheart.org/
「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動する、2004年に設立された日本発祥の国際医療NGO。海外では、ミャンマー・カンボジア・ラオスにおいて無償で子どもの診療・手術を実施し、その数は年間約3万4千件、累計30万件を超えます。日本国内では離島・へき地への医療者派遣、小児がんの子どもとその家族の外出を医療者がサポートする活動にも取り組んでいます。
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