ASKUL事業・リサーチ専門チーム、全国の仕事場におけるニーズを探る「職場の防災への意識や準備・対策」に関する実態調査<前編>

アスクル株式会社

ー職場での防災用品の備蓄率は48.0%、企業の防災備蓄義務(努力義務)を「知らない」割合は75.2%
ー簡易トイレ、「備蓄している防災用品の10位」である一方で、「備蓄したい防災用品の3位」

 アスクル株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:吉岡晃)はこのたび、事業所向け(BtoB)サービス「ASKUL」(https://www.askul.co.jp/)に登録している事業所を対象に実施した「職場の防災への意識や準備・対策」に関する調査結果を「前編」「後編」に分けてまとめました。今回の「前編」では職場の防災全般に関する意識や準備・対策についての調査結果を、後日公開の「後編」では台風に特化した調査結果を発表します。

 本調査では、昨今の地震や台風・大雨等の自然災害の増加を受け、職場においてどのような防災への意識や準備・対策の実態があるかを把握するためにASKUL事業リサーチ専門チームが調査、全国1,274の事業所(※)の回答を得ました。

(※)BtoBの事業所を対象とし、個人は対象外(企業内個人は含む)
 

【調査方法】 インターネット調査
【調査対象】 事業所向け(BtoB)サービス「ASKUL」に登録している25超の業種
【調査エリア】 全国
【調査期間】 2022年7月27日(水)~8月3日(水)
【回収サンプル数】 1,274
【設計・実施・分析】 ASKUL事業本部 ブランド戦略・リサーチ

 

■「職場の防災への意識や準備・対策」サマリー
✓今回アンケート回答者の防災用品の備蓄率は、48.0%
✓従業員規模では、500人以上の規模で8割以上と最も多く、業種別では「介護・福祉」で多い傾向
✓地域別では、「首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)」が最も多い
✓備蓄開始時期は、東日本大震災後の2011年~2014年で35.7%
✓備蓄対象となっている災害の種類では、「地震」が最も多く9割以上
続いて、「台風」が45.8%、「大雨」も3割を超える
✓地域ごとの違いでは、「地震」は地域による差は大きくないが、「台風」については主に西日本から九州方面で全体より
高く、「豪雪」については北海道・東北や北関東・甲信越が全体より高いなど、地域特性が表れているとみられる
✓備蓄している防災用品で最も多いのは、「保存水」で78.2%、続いて、「マスク」が74.0%と2項目が7割を超える
✓実際に備蓄している防災用品と、備蓄したい防災用品の比較では、「簡易トイレ」が備蓄している防災用品の10位である一方で、備蓄したい防災用品の3位に上がってくる
✓保存水及び非常食の備蓄量は、3日分が最も多く4割
✓企業の防災備蓄義務(努力義務)を「知らない」割合は75.2%
✓個人で準備している防災関連用品は、「食料(おやつなどの軽食含)」が約4割と最も多い
続いて、「歯みがきセット」と「飲料」が3割を超え、続いて「生理用品」も2割を超える
✓防災備蓄をしていない理由でもっと多いのは、「予算化していないから」で約45%

 

■調査内容

【Q1あなたのお勤め先では、地震や台風などの災害に備えて、防災用品を備蓄していますか
当てはまるものを1つお選びください。

【結果】
・防災用品の備蓄率は、48.0%

●従業員規模・業種別
・従業員規模別では、500人以上で8割以上と最も多い
・業種別では、最も備蓄率が高いのは、「介護・福祉」で67.4%、
 続いて「運輸・郵便・倉庫・物流業」が57.9%

地域別
・地域別では、最も備蓄率が高いのは、「首都圏」で62.2%、続いて「東海」で56.0%、
 「北海道・東北」で46.9%


【Q2】あなたのお勤め先で、防災用品を備蓄しはじめた時期はいつからですか
当てはまるものを1つお選びください。

【結果】
・防災用品の備蓄時期で最も多いのは、東日本大震災後の2011年~2014年で35.7%  


【Q3あなたのお勤め先では、どのような災害対策のために防災用品を備蓄していますか?
当てはまるものを全てお選びください。

【結果】
・備蓄対象となっている災害の種類では、「地震」が最も多く9割以上
・続いて、「台風」が45.8%、「豪雨」も3割を超える


●地域別
【結果】
・地震については地域に限らず8割以上
・台風については主に西日本から九州方面で全体より高く、
 豪雪については北海道・東北や北関東・甲信越が全体より高い


【Q4あなたのお勤め先で、備蓄している防災用品について、当てはまるものを全てお選びください。

【結果】
・備蓄している防災用品で最も多いのは、「保存水」で78.2%
・続いて、「マスク」が74.0%と、2項目で7割を超える

●「備蓄している防災用品」と「備蓄したい防災用品」の比較TOP10
・実際に備蓄している防災用品と、備蓄したい防災用品の比較では、
 「簡易トイレ」が備蓄している防災用品の10位である一方で、備蓄したい防災用品の3位に上がってくる
・逆に、「乾電池」が備蓄している防災用品の6位である一方で、備蓄したい防災用品では14位と低く、
 備蓄している防災用品では16位以下である「モバイルバッテリー」が、11位に上がってきている


【Q5「保存水」または「非常食」を備蓄しているとお答えの方にお伺いします。
あなたのお勤め先では、どの程度の量を備蓄していますかそれぞれ当てはまるものを1つお選びください。
※備蓄量の考え方のおおよその目安
 保存水:1人当たり、1日1リットル換算
 非常食:1人当たり、1日3食換算

【結果】
・保存水及び非常食の備蓄量は、3日分が最も多く4割
・それ以上備蓄している割合はおおよそ2割程度で、多くが3日以内


【Q6あなたは、各都道府県や市町村の自治体で、条例等によっては企業に対して防災備蓄の義務(努力義務)があることを知っていますか?当てはまるものを1つお選びください。
※東京都の場合、事業者に対し、従業者の一斉帰宅の抑制と従業者の三日分の食糧等の備蓄について努力義務を課しています。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/001/369/202008.pdf(参照:「東京都帰宅困難者対策ハンドブック」)

【結果】
・企業の防災備蓄義務(努力義務)を「知らない」割合は75.2%


【Q7あなたは、仕事中に災害にあった時のことを想定して、お勤め先で備蓄している防災用品以外にご自分で準備をしているものはありますか?当てはまるものを全てお選びください。

【結果】
・災害時に備えて、一定の防災関連用品を準備している割合は7割
・個人で準備している防災関連用品は、「食料(おやつなどの軽食含)」が約4割と最も多い
・続いて、「歯みがきセット」と「飲料」が3割、「生理用品」も2割を超える


【Q8あなたのお勤め先で防災用品を備蓄していない理由として、当てはまるものを全てお選びください。

【結果】
・防災備蓄をしていない理由でもっと多いのは、「予算化していないから」で約45%
・続いて、「収納・保管するスペースがない」という物理的な問題が30.9%と高く、この2項目が3割を超える


アスクルは今後も、あらゆる職場で気になる情報をリサーチし、仕事場に役立つレポートを発信してまいります。

ASKUL事業・リサーチ専門チームによる調査結果公開ページhttps://www.askul.co.jp/f/special/survey/


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会社概要

アスクル株式会社

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URL
https://www.askul.co.jp/corp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都江東区豊洲3-2-3 豊洲キュービックガーデン
電話番号
-
代表者名
吉岡 晃
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1963年11月