巨大な灯籠の山車「粟田大燈呂」が夜の街を練り歩く。今年も京都芸術大学の学生が大燈呂を制作しました
■本件のポイント
・粟田神社における「粟田祭」の神事の一つ、「夜渡り神事」の巡行が今年は規模を縮小して斎行!(2020年は新型コロナウイルス感染防止の観点で中止。)
・長らく制作されていなかった「夜渡り神事」の大燈呂を、2008年に京都芸術大学の学生が180年ぶりにアートの力で復活させ、その後「粟田大燈呂プロジェクト」として毎年大燈呂を制作。
・2023年は『スサノオノミコト』、『オオナムチノミコト』、『龍』の3基の大燈呂を新制作し、学生も巡行に参加。
粟田祭とは
京都市東山区にある粟田神社における祭礼行事。悪疫退散を願う神社最大の行事となっています。体育の日前々日の「出御祭(おいでまつり)」体育の日前日の「夜渡り神事」、体育の日の「神幸祭(しんこうさい)」「還幸祭(かんこうさい)」、そして15日の「例大祭(れいたいさい)」までの神事・行事を総称して粟田祭と呼んでいます。
今年の大燈呂は『スサノオノミコト』、『オオナムチノミコト』、『龍』の3基を新たに制作
「粟田大燈呂プロジェクト」の活動期間は約半年。祭りの成り立ちや歴史を学ぶため、粟田神社とその地域一体のリサーチを重ね、粟田祭実行委員会の方々へのプレゼンテーションを経て大燈呂を制作します。2023年は、スサノオノミコト、オオナムチノミコト、龍の3基の大燈呂を新たに制作しました。
スサノオノミコトの制作リーダーを務めた上原未羽さん(こども芸術学科・2年)は「素戔嗚命の目の大きさや眉の長さもひとつひとつ確認しながら描いた。勇ましい表情に注目してほしい」と語ります。
「夜渡り神事」の粟田大燈呂プロジェクト
大燈呂とは、その名の通り大きな灯篭の山車。今日の「ねぶた」の原型とも言われており、1567年(永禄10年)に行われた「夜渡り神事」の記録に記載されているほど歴史が深いもの。しかし、この大燈呂は長らく制作されることなく、過去の歴史の一つとなっていました。京都芸術大学の学生が取り組む「粟田大燈呂プロジェクト」は、2008年に本学の学生が180年ぶりに「夜渡り神事」の大燈呂をアートの力で復活させたことに始まり、今年で16年目を迎えました。当日はあいにくの悪天候でしたが、10基の山車がずらりと並び、奏楽に見送られて巡行を行いました。
巡行について、プロジェクトに参加した中野萌々子さん(オオナムチノミコト制作リーダー/美術工芸学科 染織テキスタイルコース・2年)は「実際に巡行が始まって、地元の人が「今年の新作だ!」と言っているのが聞こえたときは涙を流しながら巡行しました」と感動を語りました。
ホテルにも龍の大燈呂を展示予定
2023年10月28日(土)からTHE HOTEL HIGASHIYAMA by Kyoto Tokyu Hotel (京都市東山区三条通白川橋東入三丁目夷町175-2)のショーウインドウに掲出されます。ぜひご覧ください。
京都芸術大学 https://www.kyoto-art.ac.jp/
12学科22コースからなる国内最大規模の総合芸術大学です。芸術を通して社会で必要な力を育成しています。 芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に “社会と芸術”の関わりを重視した芸術教育を推進。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」が年間100件以上あります。学科を超えたグループワークや実際の仕事を通して、社会性を備えた表現者を育成しています。
住所:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
学科編成:12学科22コース(美術工芸学科、キャラクターデザイン学科、情報デザイン学科、プロダクトデザイン学科、空間演出デザイン学科、環境デザイン学科、映画学科、舞台芸術学科、文芸表現学科、アートプロデュース学科、こども芸術学科、歴史遺産学科)
在籍者数:3,976名(芸術学部 正科生、2023年5月現在)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像