【大分高専】特許チャレンジコンテストにて優秀賞を受賞
専攻科生、パルス高電圧によるダニ類の駆除方法を考案
独立行政法人国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校(大分県大分市 校長:山口 利幸 以下「大分高専」という。)専攻科電気電子情報工学専攻1年の溝部裕真さんが行った研究に基づく特許が、大分県主催の特許チャレンジコンテストにて、優秀賞を受賞し、令和5年3月2日に行われた表彰式にて表彰されました。
- 背景/内容
- 特許「ダニ類の駆除装置および駆除方法(特願2022-015273)」について
養鶏業では、ワクモ等の鶏に寄生するダニの被害が深刻化しており、産卵数の低下や汚卵の発生原因となっています。本発明は、平面電極へのパルス高電圧印加技術を応用することで、殺虫剤不要のワクモ駆除技術を提供するものです。本装置を鶏舎内のワクモ通過ルートに複数設置することで、養鶏ケージ内へのワクモ侵入を遮断することができ、飼育中の鶏のストレスを大幅に低減できます。
これまでワクモ駆除には多種の殺虫剤が使われていますが、薬剤抵抗性の発現に伴う殺虫力低下が深刻な課題となっています。殺虫剤以外には、鶏舎の高圧水洗浄や、ワクモ誘引回収法等がありますが、いずれも地面から侵入するワクモを完全駆除できません。また、鶏ダニ駆除関連の特許出願は多数あるものの、本発明のパルス高電圧応用の駆除技術は例がありません。
(2)本技術の新規性
1:新設計の平面電極
平板上に放電極と接地極を配置した電極部を用いて、電極部上を通過するワクモをパルス高電圧で電殺駆除する新システムを提案しました。
2:パルス高電圧の最適化
省電力でもあるパルス高電圧による効果的なワクモ電殺条件を明示しました。なお、本発明法は、汎用的な殺菌技術である「UV照射」や「オゾン殺菌」よりも、高い殺虫効果を有することが確認されています。
3:高粉塵鶏舎環境への適用工夫
電極面への異物堆積回避のための配置角を調整しました。曲面電極化が可能な他、円柱構造部材からのワクモ侵入も防止できます。
- 溝部さんよりコメント
- 上野准教授(指導教員)よりコメント
- 今後の展望
- 大分工業高等専門学校について
【学校概要】
学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校
所在地:大分県大分市大字牧1666番地
校長:山口 利幸
設立:1963年
URL:http://www.oita-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関
◆本リリースに関するお問い合わせ先
独立行政法人高等専門学校機構
大分工業高等専門学校
総務課総務係
TEL:097-552-6075(平日8時半から17時)
e-mail:somu@oita-ct.ac.jp
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https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/
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