パーソルプロセス&テクノロジー、独自の先端技術を駆使したシステム開発で旭化成の会議のDXを促進
~AIを駆使した話速解析などの品質向上と関連資料の検索時間削減により生産性向上を実現~
総合人材サービス・パーソルグループのパーソルプロセス&テクノロジー株式会社(東京都江東区、代表取締役社長:横道 浩一、以下「パーソルP&T」)は、旭化成株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:工藤 幸四郎、以下「旭化成」)の会議のDXを推進することを目的に、AI等の独自の先端技術を駆使したソリューションを開発し技術トライアルを支援したことをお知らせいたします。
会議に必要な関連資料の検索などをMicrosoft Teams上で表示させている画面
技術トライアルの実施背景
旭化成では、2016年からデジタル技術を活用し、400を超える現場の課題解決に取り組んできました。その取り組みが評価され、経済産業省が東京証券取引所と共同で実施する「DX銘柄2021」「DX銘柄2022」に2年連続で選定されています。2021年4月にデジタル共創本部を設置し、事業を高度化・変革する会社全体のDXと、はたらく個人のDXを推進する基盤強化の両輪でDX推進を加速させています。本活動は後者の取り組みとして組織・従業員の生産性向上を図るべく、会議の実施前後を含むプロセス全体の効率化と、その過程で生成されるデータの有効活用を目指し、2021年度に試作システムの開発と技術評価を実施しました。
パーソルP&Tは、これまで多くの企業のDXにおいて、マイクロソフト製品を基盤としたソリューションやサービスを提供し、課題解決を支援してきました。特にMicrosoft Azureにおいては国内トップクラスの導入実績を誇っています。さらに、AIなどの最先端技術を駆使したさまざまなシステムを開発し、本活動でもMicrosoft AzureとAI技術を掛け合わせたソリューションを用いて、旭化成のDXを推進する技術トライアルを支援しました。
技術トライアル実施内容
■独自の先端技術を駆使したソリューション開発
①発話量や発話衝突 、話速等をリアルタイムで計測・可視化し、議論の活性化など会議の質の向上が可能に
・参加者ごとの発話量を計測
参加者ごとの発話量をリアルタイムで計測しグラフ化。発言頻度が低い人に対し、ファシリテーターが意見を求めることで、多くのアイディアを引き出すなど、議論を活性化させることにつながりました。
・発話衝突を検知
複数人の声が重なる発話衝突数を計測。ファシリテーターが衝突の傾向を把握し、発言を調整することで、発話者が安心して話せる環境をつくり出すことにつながりました。
・話速・声量を測定
話す速度や声の大きさを測定し、会議参加者が聞きやすい状態になっているか、一目で識別できるように可視化。発話者がそれらを意識し、適宜改善することで、聞き手の理解を深めることにつながりました。
上記3つの計測結果に加えて、会議のアジェンダや発言されたキーワードもダッシュボードに表示。それらを会議中にリアルタイムで確認するだけでなく、会議後の振り返りにも活用できるように工夫しました。
②会議関連の情報をテキストだけでなく、画像や動画ファイルからもキーワードで検索可能に
Microsoft AzureのAI技術を駆使して、過去の会議資料のファイルフォーマットに関係なくアノテーション(*)を行い、全文検索を可能にしました。この機能によって、会議中でも必要なタイミングで必要な情報にアクセスできるようになり、参加者の理解を促進すると同時に、不要な質疑の削減にもつながりました。
*関連する情報をタグ付けすること
③会議に必要な情報はすべてMicrosoft Teams上で表示
Microsoft Teams上にダッシュボードや資料検索の機能を実装することによって、会議中でも他のアプリケーションを起動せずに操作することが可能となり、ユーザビリティの向上にもつながりました。
■既存技術を活用したソリューション開発
④会議日程の自動調整
Microsoft Power Appsを活用し、参加者の空き時間や会議室が空いている候補日時を自動で提案することで、日程調整にかかる作業の大幅な効率化を実現しました。
⑤会議開催の適正化
Microsoft Power Appsなどを活用し、過去の会議履歴を検索・確認できる機能を開発。会議開催を検討する際、その必要性の判断を支援することが可能になりました。
⑥議事内容の自動送信
Microsoft AzureやMicrosoft Power Automate、旭化成が開発した文章抽出と文章要約のスクリプトを組み合わせて、会議の概要や決定事項、関連資料のURLなど、必要な議事内容を会議参加者に速やかに自動配布できる仕組みを実現しました。
■旭化成の今後の予定・展望
現在、旭化成は、本技術トライアルの結果を踏まえた会議DXソリューションの開発を進めております。2023年4月以降に社内ユーザーと業務試行を行い、その後、全社展開を目指して取り組みを推進してまいります。
■関連したソリューション
パーソルP&TではMicrosoft AzureとAI技術を掛け合わせたさまざまなソリューションを提供しております。
データ活用支援サービス for Azure https://www.persol-pt.co.jp/service/synapse/
ナレッジマイニングPoCサービス https://www.persol-pt.co.jp/service/poc/
■旭化成株式会社 上席理事 デジタル共創本部 IT統括部長 寺田 秋夫様 旭化成は、グループ全体で社員のデジタルリテラシー・スキルの向上とその結果としてのデータ連携・データ活用による生産性向上の実現が重要と捉え、社員と組織のデジタル活用推進に取り組んでいます。 IT統括部では、従業員の働き方を改善することに着目し、その分析を進める中で、多くの時間を割いているのが会議であることが分かりました。 この課題に対して、パーソルプロセス&テクノロジーと共にさまざまな技術トライアルを実施。その結果、非常に高い効果を得られることが分かりました。AIなどの新しいデジタル技術と既存の情報技術を組み合わせた課題解決や、それらから生み出されるデータの有効活用を見据えた取り組みに共感し、協働していただけるパートナーとして、旭化成のデジタル推進を支援いただきました。 |
「Microsoft Azure」「Microsoft Power Apps」「Microsoft Teams」「Microsoft Power Automate」は、Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
■パーソルプロセス&テクノロジー株式会社について<https://www.persol-pt.co.jp/>
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社は、人・プロセスデザイン・テクノロジーの力で、人と組織の生産性を高めることを使命としています。
お客様の事業課題に応じたコンサルティングやシステム開発、アウトソーシングのほか、人とテクノロジーが共存できる社会を目指し、RPAやAIなどを駆使した最新のテクノロジーやサービスを提供してまいります。
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人と組織にかかわる多様な事業を通じて、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献していきます。
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