【能登半島地震支援】団体初の試み「おしゃべり喫茶」を輪島で実施「この出会いは生涯忘れられない」
今回の支援は、発災直後から取り組んだ常駐支援を4月20日に撤収して以降、約2カ月ぶりの現地活動となりました。この「おしゃべり喫茶」とは、仮設住宅への入居が進む一方でコミュニティの離散により独居高齢者などが周辺住民との交流機会を失い孤立してしまうケースが増加していることを受け、仮設住宅の入居者を中心に地域住民の方が自由に話せる場として開催したものです。
ジャパンハートの災害救援活動では、急性期支援に終わらない長期的な支援を強みとしており、特に東日本大震災では小児クリニックの運営と「心のケア」を中心に2016年まで活動を続けましたが、今回の被災者コミュニティを軸とした企画は初の試みとなります。
当日は、剱地地区、道下地区、浦上地区、清水地区の4地区を2日間で巡回。気温が30度を超えるなか、経口補水液や清涼飲料水、珈琲をふるまったほか、全国各地から今回の企画のため集まったボランティアスタッフの地元のお菓子などを囲んで団らんしました。スタッフ6名のうち4名は看護師で、歓談のなかで健康相談や血圧の測定、これからの時期に心配な熱中症対策について指導を行い、保健活動を併せて実施しました。
ジャパンハートは4月20日まで輪島市門前中学校に常駐のうえ周辺避難所の巡回診療を実施していたため、2カ月ぶりの再会を喜ぶ声も聞かれ、「ジャパンハートとの出会いは生涯忘れられない。本当にありがとう、また来て欲しい」との言葉もいただきました。また、初めてジャパンハートの企画に参加した方からは、「若い方と話すとエネルギーをもらえる」「病院にいくほどでもないちょっとした健康相談ができるのが良い」などと好評でした。
一方、仮設住宅に近い集会所での開催であっても、身体障害があって参加することが出来ず「(喫茶企画は)知っていたが参加できなかった」という声や、「周囲に知り合いがおらず、発災後は孤立していた」と話す外国籍の方もいたため、喫茶企画と並行しての自宅訪問や、健康相談に限らずカジュアルに悩みを打ち明ける窓口の必要性を感じています。今後も継続して自治体およびNPOと協働しながら、地域のニーズに応えいく予定です。
最後に、以下の5分動画では、現地入りした看護師たち、協働した地元自治体職員らの生の声が語られています。
「看護師からみたジャパンハートの災害医療支援~令和6年能登半島地震~」
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