【イベントレポート】『ベジ道楽 野菜をおいしく楽しむための偏愛ガイド』刊行記念トークイベント 稲田俊輔と有賀薫が野菜の魅力を語り尽くす
出版物の制作販売を⾏う株式会社⻄東社(東京都⽂京区、代表取締役:若松和紀)が刊行した『ベジ道楽 野菜をおいしく楽しむための偏愛ガイド』の発売記念トークイベント~稲田俊輔と有賀薫が野菜の魅力を語り尽くす~が、2025年4月26日、西荻窪の今野書店主催で開催されました。
本書は料理人・文筆家の稲田俊輔さんが野菜のおいしさをとことん語りつくした、野菜で「道楽」する本。イベントでは同じく野菜をテーマにした『有賀薫のベジ食べる!』(文藝春秋)の著書がある、有賀薫さんと稲田さんがとことん野菜について語りつくしました。イベントの⼀部をレポート形式で紹介します。

■スナップエンドウをおいしく食べるには? 熟考した末にたどり着いたレシピは、まさかの「レシピと言えるのかこれ?」

本書は総フォロワー9.8万人のSNSや書籍、雑誌で食への並々ならぬ興味を発信する、料理人・文筆家の稲田俊輔が、「なぜその野菜はおいしいのか」「どう楽しむのか」を徹底的に言語化。野菜で「道楽」するための読むレシピ本です。
イベントではまず、有賀さんに『ベジ道楽』の感想をお伺いするところからスタートしました。
――『ベジ道楽』と『ベジ食べる!』。似たテーマのご著書がありますが、『ベジ道楽』を読まれての感想を教えてください。
有賀「だだかぶりですよね(笑)だけど、やっぱりタイトルの「道楽」! 「道楽」って使えるのは稲田さんですよね。」
稲田「それ喜んでいいのかな(笑)」
有賀「私は日々の生活の中で血眼になりながら料理する読者さんがいたりするので、栄養とか家族の健康、経済的なこととかのメリットをどうしても言いたくなっちゃうんですが、野菜をおいしく楽しく「道楽」しようって振り切っていて、それでいてちゃんと実用的なのが、さすがです。」
稲田「そういうメリットはあとからついてくるからいいかなって開き直ったところはありますね」
有賀「あと、『ベジ道楽』はレシピ数も多くて。ひとつの野菜についていろいろな面が引き出されているのはすごいです。食材のA面やB面どころかC面やD面も出てきているような。すごく勉強になりました」
稲田「確かに、その野菜を主役として、一番おいしく食べるにはどうするかをすごく考えましたね。そうやって考えに考えた末ですね、結果的に“スナップエンドウマヨネーズ添え”ってレシピを載せました。これをレシピとして載せている本は僕が知る限りないですよ。」
有賀「確かにスナップエンドウはそれがいちばん美味しいかも」

■お浸しなんてなんぼ作ってもいいですからね。
――稲田さん、『ベジ食べる!』を読まれていかがでしたか?
稲田「この本、めちゃめちゃ読みたかったけど読まずに封印していたんですよ! 結果的に読まなくてよかった。読んでたらかぶっていたレシピ外してました。でも、そのレシピに至るまでにストーリーが違いますからね。『ベジ食べる!』は食べる人がいるとか、目的があっての外向きのベクトル。『ベジ道楽』は野菜と1対1で向き合うみたいな、内向きのベクトル。」
有賀「そうですね。私は食材のB面のあたりを中心に引き出そうとしている感じ。マンネリに困っている人に向けてみたいな。『ベジ道楽』はA面、王道も入っていていいですよね。きほんの調理の章も効いている」
稲田「なるほどね。僕の場合はマンネリ上等みたいな。お浸しなんてなんぼ作ってもいいですからね、っていう」

■野菜料理は家庭で楽しむ意義がある
――お二方とも、野菜料理は家庭で楽しむ意義がある、というようなことを書籍の中で語られています。
有賀「普通に考えて、外で安く美味しく野菜料理を食べられることってないじゃないですか」
稲田「僕はお店をやる側だから、なぜできないかもわかるんですよね。手間とコストに見合うだけの料金をつけられない。懐石料理まで行けば美味しいお浸しが食べられるけれど、高くてほんのちょっとしかない。」
稲田「鉢いっぱいのお浸しや筍の煮物とか、お店じゃ少ししか食べられないけれど、家だと普通にそれができるんですよ! これ、実はものすごくめちゃめちゃ贅沢なことだと思うんです!」
有賀「わかる! 私、浸し豆が大好きで。いつも丼いっぱい作ってコーンフレークみたいに食べるんです(笑)。外食だとほんのちょっとしか出てこなくて逆にフラストレーションがたまるっていう(笑)」
稲田「千切りキャベツや大根おろしも絶対に家で食べるべきですよ。自分の家なら水のさらし加減や量も好みにできるし」
有賀「野菜料理は作りたてがすごくおいしいものも多いしね」
稲田「ほらやっぱりメリットだらけじゃないですか、家で野菜を食べるの」
有賀「やらない理由がない」
――野菜レシピ本というものの存在もとっても意味がありますね。一家に一冊!(笑)

トークの後半では質問コーナーも。「野菜の調理の際にこだわりたい調味料は?」「おいしかった地方野菜は?」「セロリのおすすめレシピは?」などさまざまな質問が。最後はサイン会でお見送り。充実した1時間半となりました。

『ベジ道楽』は、野菜の新たなおいしさを発見できる一冊。この本があれば、スーパーや八百屋さんでふと手に取った野菜が、もっともっとおいしく楽しめるようになるはずです。
【本書概要】
■タイトル:『ベジ道楽 野菜をおいしく楽しむための偏愛ガイド』
■発行元:株式会社西東社
■発売日:2025年4月24日(木)
■価格:1,760円(税込)
■判型・ページ数:A5判・160ページ
■ISBN:9784791633647
【販売ページ】
■楽天ブックス:https://books.rakuten.co.jp/rb/18187932
■Amazon:https://amzn.asia/d/cJhSef8
【会社概要】
商号 : 株式会社西東社
代表者 : 代表取締役 若松和紀
所在地 : 〒113-0034 東京都文京区湯島2-3-13
事業内容 : 書籍、小冊子、電子出版物などの制作・販売
URL : https://www.seitosha.co.jp/
■本件に関するお問い合わせ先
企業名:株式会社西東社
担当者名:小林
TEL:03-5800-3120
Email:media@seitosha.co.jp
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