ITフリーランス市場における需給トレンドを表す「ギークス案件倍率レポート」~四半期累計での案件倍率は7.53倍に~
ギークス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:曽根原 稔人、以下ギークス)は、案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめた、「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表いたします。このデータは、ITフリーランス市場における需給トレンドを表すもので、ギークスでは、本レポートを四半期に一度発表しており、今回は2025年7〜9月の案件倍率をまとめています。

2025年7~9月における案件倍率のトレンド
2025年7月から9月において、案件数・案件を探すフリーランスともに、前四半期よりも増加し、案件倍率は、7月:9.52倍、8月:6.30倍、9月:7.07倍、四半期累計では7.53倍となりました。
本四半期の案件数の伸びが大きかった分野として、金融系の案件が挙げられます。大掛かりなシステムリプレイスや、アプリ・Webサイトの顧客体験(UI/UX)向上を目的としたフロントエンドの改修・開発案件の活発化が要因となっています。AI関連の案件も引き続き発生しており、既存のサービスやツールにAI機能を追加するパターンが多く見られます。
企業から求められるスキルとしては、「Java」「PHP」「Python」などサーバサイドの言語の需要が堅調に推移しており、中でもAI開発に関連する「Python」は今後より伸びていくと予想されます。
AI活用の一般化の流れを受け、開発体制において、正社員・フリーランスの技術・役割に応じた最適な人員配置への検討が進んでおり、フリーランスにはAIでは代替できない「特定領域における高度な専門知識」や「戦略的な課題解決能力」が求められる傾向が強まっています。このトレンドにより、プロジェクトの中核を担い、開発現場を牽引するポジションの重要性が増しています。
案件を探すフリーランスに関しては、プロジェクト全体に専門性の高い知見を取り入れられる人材が人気を集める傾向にあります。これは、特定の分野で深い専門性を持つフリーランスにとって、企業の中核を担う戦略的なプロジェクトへ参画できる大きな機会と言えます。また、AI導入・活用におけるリスク管理への意識が必須要件に変わりつつあります。

2025年10~12月のトレンド見込み
今後の見込みとして、案件・案件を探すフリーランス共に、例年通り、1月以降開始の案件に向けて、10月後半〜11月にかけて動きが活発化する見込みです。
AI導入によって、AIに代替される作業領域の案件が減少する可能性は否定できませんが、導入後の保守管理や情報流出・真偽確認など、AI活用が一般化した流れを受けて増加傾向にある案件もあります。また、直近で頻発する企業へのサイバー攻撃に対するセキュリティ強化に付随した案件の増加も予想されています。
一方、企業側ではフリーランスに求める役割の変化により、これまで以上に専門的な技術力が求められると共に、チームとの協調性や高いプロジェクトコミットメントが求められています。出社回帰の流れも相まって、カルチャーフィットを重視する選考フローが増えており、チームへの貢献能力が案件参画の重要な要素となりそうです。自分の適性・強みの客観視や企業側の風土・求める人物像へのキャッチアップも必要となるため、より精度の高いマッチングに向けて、エージェントの活用をおすすめします。
ギークスの「IT人材事業」とは
「働き方の新しい『当たり前』をつくる」を事業ミッションに掲げ、ITフリーランスの働き方を支援し、企業とマッチングするサービスを展開しています。ITフリーランス専門のエージェントサービス「GEECHS JOB(ギークスジョブ)」には現在23,000名を超える登録者を有し、20年以上の支援による豊富なデータ活用とキャリアアドバイザーの継続的なサポートを通じて、企業のニーズに応える最適なマッチングを実現します。
<提供サービス>
ITフリーランス専門のエージェントサービス「GEECHS JOB(ギークスジョブ)」
⼈材サーチ型のマッチングプラットフォーム「GEECHS DIRECT(ギークスダイレクト)」
ITフリーランス向け福利厚生プログラム「フリノベ」
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
