国際グループ展「London Window」アートかビーフンか白厨にて2026年1月16日から開催
参加アーティスト:トーマス・キャメロン、ジョアナ・ガレゴ、アフォンソ・ロシャ、ジェーン・メクナー、ディエン・ベルジガ

株式会社The Chain Museum(本社:東京都渋谷区、代表取締役:遠山正道、以下「The Chain Museum」)は、当社が運営する六本木にある台湾料理店併設のギャラリー「アートかビーフンか白厨(パイチュウ)」にて、2026年1月16日(金)〜2026年2月7日(土)の会期で、国際グループ展「London Window」を開催いたします。
・本展の出展作品はArtSticker限定で販売いたします。また全て「先着制」で2026年1月16日(金) 17:00から販売受付をいたします。事前にプライスリストをご希望の方は問い合わせください。
・1月16日(金)19:00〜21:00にどなたでも無料でご参加いただけるレセプションを開催いたします。
東京とロンドンというふたつの都市はいずれも、長い文化交流の歴史によって形づくられてきました。これらの都市には過去と現在が共存し、創造性に満ちた豊かな環境が息づいています。アーティストたちは常に、それぞれの時代の特有の雰囲気を記録する親密な視覚表現や物語を提示してきました。
「London Window」展では、英国を拠点とする5人の現代アーティストによる作品を紹介します。本展は、絶えず歴史を刻み続ける大都市での生活、視覚的な鮮やかさ、そして多様な視点が交差する場所で共有された経験を探求するものです。
ポルトガル、スコットランド、オーストリア、イタリアなど、多様なルーツを持つこれらのアーティストたちは、「観察の実践(observational practice)」という共通の意識によって結ばれています。それぞれの作品は、現代的な生活における特別な瞬間を捉えた、文字通りかつ比喩的な「窓」として機能するでしょう。
トーマス・キャメロンは、映画的な視線によって日常に潜む淡い光と静かな情感を捉え、都市の歴史に寄り添うような内省的瞬間を提示しています。また、ジョアナ・ガレゴは、記憶と親密さの建築へとまなざしを向け、人と人とがつながるために私たちが心の中に構築する暖かな心理的空間を描き出します。
アフォンソ・ロシャは、人間の行動が織りなす生き生きとした劇場的シーンを捉え、多様な人々が共に都市生活を営むエネルギーを記録しています。そしてジェーン・メクナーは、日々の営みに付随する普遍的な象徴や「小道具」を鋭く抽出し、機知に富んだ分析的視点を提示します。さらにディエン・ベルジガは、デジタル時代における美学の変容を自身の作品へと取り込み、現前する身体性へと観客を引き戻します。
本展は、ロドリゴ・シャベイロと齋木優城による共同キュレーションのもと、Art Embassy Network (ArtEN)とArtStickerのパートナーシップにより企画され、日本と英国のアートシーンの重要な架け橋となるものです。この展覧会という窓を通じて、国際的なアーティストたちの作品を通じて、ロンドンの「今」を覗いてみましょう。国際的な大都市で共生する人々の生活や個人的な物語は、この場所で私たちにどんなメッセージを伝えてくれるのでしょうか?
アーティスト

Thomas Cameron(トーマス・キャメロン)
1992年スコットランド生まれ。City & Guilds of London Art School にて2022年に MA in Fine Artを取得。2014年に Duncan of Jordanstone College of Art and Design にて学士課程を修了。
キャメロンの実践は、都市環境における日常の静かで見過ごされがちな瞬間の記録に焦点を当てている。自身が撮影した写真や映像を参照しながら、絵画の表面を映画的な質感で扱い、都市固有の光と空気を捉える。作品にはしばしば孤独な人物像や街の素朴な建築物が描かれ、隔絶、静けさ、そして都市に潜む日常の美が主題となる。作品は英国政府美術コレクションなどに収蔵されている。

Joana Galego(ジョアナ・ガレゴ)
1994年ポルトガル生まれ。リスボン大学を卒業後、2017年に Royal Drawing School の The Drawing Yearプログラムを修了し、Sir Denis Mahon Awardを受賞。
ガレゴの作品は、人間関係における感情の起伏を探求し、親密さ、記憶、つながりといったテーマを扱う。絵画には、抱き合う、休む、語らうなど、個人的な関わりのなかにある人物が登場する。観察と想像を行き来しながら、ドローイングを基盤に、流れるような線と豊かな色彩によって、人と人がつながろうとする欲望を描き出す夢想的な物語を形成している。

Afonso Rocha(アフォンソ・ロシャ)
1999年ポルトガル生まれ。City & Guilds of London Art School にて2024年にMA in Fine Artを取得。University of Porto 美術学部で学士課程を修了。
ロシャの実践は、アイロニーとユーモアを交えながら、社会的ダイナミクスや対人関係の複雑さを読み解くものだ。自身のプロセスを「コラージュ」と表現し、美術史からポップカルチャー、個人的記憶まで、多様なレファレンスを重ね合わせることで、現代における生活を解体・再構築する肖像画的な作品を生み出している。彼の絵画はこの社会を描きだす劇場として機能し、現代における対人関係の暗黙のルール、矛盾、混沌としたエネルギーを浮かび上がらせる。Jackson’s Painting Prize のショートリストに選出され、Elizabeth Greenshields Foundation Grant の受給者でもある。

Jane Mechner(ジェーン・メクナー)
2000年米国生まれ。オーストリア系アメリカ人。Royal College of Art にて2025年にMA in Paintingを取得し、プラハの Academy of Arts, Architecture and Design でも学んだ。
メクナーの作品は、観察と風刺の交差点に位置し、多文化性、ナショナル・アイデンティティ、社会的均質性といったテーマを探る。オーストリア、フランス、アメリカのあいだで育った彼女は、日常に潜む制服やレジャー活動などの小道具や象徴を外側の視点から分析する。これらの要素を切り離して提示することで、集合的アイデンティティを成り立たせる構造を問い、社会的ルーティンの舞台装置的性質を強調するグラフィックで意図的な表現を用いる。

Dien Berziga(ディエン・ベルジガ)
中国系イタリア人アーティスト。ロンドンを拠点に活動。伝統的絵画とデジタル技術を架橋する、学際的アプローチを特徴とする。
ベルジガは現代都市の物質性を探求し、3Dプリント、デジタルコラージュ、ラテックスやコンクリートといった工業的素材を多く取り入れる。作品は、絶えず変化し続ける都市の質感を記録しつつ、物質的なものと仮想的なものの緊張関係を考察する。現代建築やデジタルスクリーンの表面を模倣することで、急速に近代化する都市における価値、個性、空間の概念を問い直している。
Information
会期
2026/1/16(金) 〜 2026/2/7(土)
会場
アートかビーフンか白厨
住所
〒106-0032 東京都港区六本木5丁目2−4 朝日生命六本木ビル 2階
(エレベーターの左手奥にある階段を2階までお進みください)
電話番号
03-6434-9367
開催時間
17:00〜23:00
(飲食は22:00ラストオーダー)
休館日
日・月
観覧料
無料
アクセス
日比谷線「六本木駅」徒歩4分、大江戸線「六本木」徒歩7分
千代田線「乃木坂駅」徒歩13分、南北線「六本木一丁目駅」徒歩13分
参加アーティスト
Thomas Cameron(トーマス・キャメロン)
Joana Galego(ジョアナ・ガレゴ)
Afonso Rocha(アフォンソ・ロシャ)
Jane Mechner(ジェーン・メクナー)
Dien Berziga(ディエン・ベルジガ)
主催
ArtSticker(運営:The Chain Museum)
共同企画
Art Embassy Network(ArtEN)
展覧会ページURL
https://artsticker.app/events/109463
会場:アートかビーフンか白厨(パイチュウ)


ArtStickerを運営するThe Chain Museum がプロデュースする台湾料理が楽しめるアートギャラリーです。再開発で取り壊しの決まっている雑居ビルにて毎月アートプロジェクトを企画運営しています。「アートかビーフンか」という名前の通り、お客さまにはギャラリー空間での作品鑑賞を楽しんでいただくことも、飲食スペースにて食事をしていただくことも可能です。(ドリンク片手に作品鑑賞も可能です)店名の「白厨」はホワイトキューブへのリスペクトや憧れと、キッチンから漂う安心感や温かみを組み合わせた造語です。
▼Instagram
https://www.instagram.com/paichu_artsticker/
ArtSticker(アートスティッカー)について

株式会社The Chain Museumが運営する、アートに出会う機会と、対話を楽しむ場所を提供し、アート鑑賞の「一連の体験をつなぐ」プラットフォーム。著名アーティストから注目の若手アーティストの作品まで、幅広く収録。作品のジャンルも、インスタレーション、絵画、パフォーミングアーツなど、多岐にわたっています。
また、ArtStickerはデジタル上だけでなく、リアルでユニークな場所と出会うことで、アートやアーティストが世界と直接つながることを希求しています。
▽ArtSticker Webサイト
▽ArtSticker ダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/app/artsticker/id1446438049
株式会社The Chain Museum概要
The Chain Museumは「気付きのトリガーを、芸術にも生活にも。」というミッションを掲げ、これまで、気付きのトリガーを世界中に伝播させるために、アーティストと鑑賞者の新しい関係性が生まれる場をつくる「ArtSticker事業」、生活の中にアートを散りばめるために、ホテルや商業施設、オフィスなどの空間プロデュースを行う「Coordination事業」、そして、アートとのより多様な関わり方を提案するために、自らが運営する「Gallery事業」を展開。デジタルとリアルを相互に駆使し、気付きのトリガーを伝播させてまいります。
社名 :株式会社 The Chain Museum(読み:ザ・チェーンミュージアム)
所在地 :東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階 代官山TOKO
代表者 :代表取締役 遠山 正道
▽The Chain Museum 公式Webサイト
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