2023年4月 視聴者が検索したテレビCMランキング
~1位は古川琴音さんとCharaさんが共演したサントリー「ほろよい」のCM~
ノバセルにてマーケティングの効果として重要指標としている「指名検索」。CM放映の前後数分間に増えた指名検索数をCMの放映量で割ったスコアを「指名検索スコア」と設定し、理論上はこのスコアが高いほどCMによってブランド名がより効果的に検索されたと計測しています。
あらゆるテレビCMの指名検索スコアが可視化できる「ノバセルトレンド」にて、2023年4月の指名検索スコア順テレビランキングをご紹介します。
2023年4月 テレビCM指名検索スコアランキング
■指名検索スコアについて
ノバセルでは、テレビCMの100万回インプレッションあたりの分間指名検索ポイント(※)を指名検索スコアと呼びます。スコアが高いほど、検索獲得効率が良い傾向があります。クリエイティブや放映枠を相対的に比較する場合にこの値を用います。
■CMランキングについて
2023年4月1日~4月30日までに放送されたテレビCMのうち、指名検索スコアが高かった上位10位までのランキングです。
1位は古川琴音さんとCharaさんが初共演した「ほろよい」のテレビCMでした。
※出所:サントリー公式チャンネル(SUNTORY)「ほろよいで話そ。 30s」2023/04/14 (https://www.youtube.com/watch?v=siHvYXRp5qI)
「ほろよいで話そ。」をキーワードに「ほろよい」を片手に親子がリラックスしながら談笑する様子を前半はアニメーション、後半は実写で作られたCMです。
今回のCMで古川さんとCharaさんは初共演をしており、またCM楽曲にはCharaさんのヒット曲「やさしい気持ち」をシンガーソングライター・プロデューサーの春野さんがオリジナルアレンジで軽やかに歌っているのも印象に残った方が多いのではないでしょうか。
2位は映画「エスター ファースト・キル」のCMでした。
2009年に上映された映画「エスター」は様々なメディアや映画ファンから大反響を呼び起こしたサイコホラー映画。その映画のエピソード0として作られた本作は、テレビCMでもエスターのサイコパスな様子が切り取られ、前作を知っている人もそうでない人にも、強烈な印象を残したCMとなっていました。CMを見た人が気になり映画を検索したことが推測されます。
今月は、この「ほろよい」のCMがなぜ指名検索スコアが高かったのかを分析します。
「ほろよい」CM分析
これはずばり「古川さんとCharaさんの親子役初共演が目を引いたから」と考えます。
「ほろよい」とともに検索されているキーワードを調べてみると、「女優」「曲」が大半を占めており、出演者やCMソングに対する関心が高いことが分かります。
※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT
※期間は2023/4/1~2023/4/30
付随して親子関係に関する検索も生まれており、商品よりもCMの動画自体に強い興味を引いたことが伺えます。
また、検索者も40代の女性が一番多く、90年代後半のCharaさんの楽曲に影響を受けていた世代がCMに感化されているようでした。
※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT
※期間は2023/4/1~2023/4/30
また、ほろよいは通年でテレビCMを放映しており、古川琴音さんを起用し、アニメーションと実写を組み合わせた映像に平成に流行った楽曲をマッシュアップさせたCMソングを掛け合わせたクリエイティブは新バージョンが放映されるたびに注目を集め、指名検索数が伸びています。
過去2年間で最も検索に波及した結果となり一定のインパクトを与えることに成功していると考えられます。
※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT
※期間は2023/4/1~2023/4/30
※指名検索数は、推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではありません
本レポートでは、検索効果における新商品リリースの有効性をお伝えしておりましたが、新しい勝ちパターンの切り口が見えてきたかと思います。驚きのある出演者として「古川琴音さんのお母さんって誰?」と思わせるCharaさんの起用や、マッシュアップ楽曲も若い世代にとっては「この曲誰の曲?」、平成を過ごした世代にとっては「歌っているのは誰?」と気になるポイントをいくつも仕込んだことで、検索してもっと調べたくなる余白を用意したことが功を奏したといえます。
実際に「ほろよいで話そ。」はWEBサイトでのキャンペーンも実施しています。検索した方がサイトにたどり着くことで、キャンペーン参加のために「ほろよい」を購入するきっかけが作られています。CMを起点としたマーケティング設計がとても上手くいっている事例ではないでしょうか。
2023年4月に放映されたテレビCMは、「ほろよい」を中心にランキング内のCMの指名検索数が伸びていました。テレビのながら視聴が増えている現在、CMを見ながらどれだけ検索されているかを知ることで、世の中のトレンドや関心度がうかがえます。
今後も、ノバセルでは視聴者が実際に行動した(指名検索をした)テレビCMにスポットライトを当て、情報を発信してまいります。
ノバセルについて
「ノバセル」は、誰しもが正しい効果を把握し、マーケティングを使いこなせることで、世の中のサービスが成長できる世界を創ることを目指し、企業が成長するために必要なソリューションを多数展開する「マーケティングプラットフォーム」です。その基盤は、ラクスルが5年で30倍の売上を向上させた事業会社としてのノウハウにあります。
ノバセルは、「指名検索数」というレスポンスを重要な指標に掲げ、デジタルマーケティングの手法をテレビCMと融合し、広告効果を可視化することで、運用型テレビCM市場を開拓してきました。「属人的な判断とアナログ業務をなくし、効率化することで余分なコストを抑え、投資対効果を最大化するためのさまざまなサービスをご用意しております。
【サービス一覧】
■運用型テレビCM:https://novasell.com/lp/basic/
■ノバセルアナリティクス:https://lp.novasell.com/analytics
■ノバセルトレンド:https://novasell.com/trend-freemium
■ノビシロ:https://novasell.com/nobishiro
・会社概要:
社名:ノバセル株式会社
所在地:東京都品川区上大崎二丁目 24 番9号
代表取締役社長: 田部 正樹
事業内容:テレビ CM 広告のプラットフォーム 「ノバセル」の運営
設立年月日:2022年2月1日
株主および持ち株比率:ラクスル株式会社100%
■「ノバセル」サービスに関するお問い合わせ:https://novasell.com/contact
ラクスルグループについて
「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」という企業ビジョンのもと、印刷、広告や物流といったデジタル化が進んでいない伝統的な産業にインターネットを持ち込み、産業構造を変えることで、より良い世界にすることを目指します。現在ではネット印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」、マーケティングプラットフォームを提供するノバセル株式会社、物流プラットフォームのサービスを提供するハコベル株式会社、コーポレートITのサービスを提供するジョーシス株式会社を運営しております。(URL:https://corp.raksul.com/)
【ラクスルが取り組む"産業DX"】
私たちは、シェアリングプラットフォームによる取引の効率化、ソフトウェア(SaaS)による業務の効率化、それらに基づく付加価値サービスの3つを統合したプラットフォームの構築により、バーティカルに各産業の課題を解決し生産性・収益性の高い業界に変革していきます。ラクスル株式会社は産業変革者として、デジタル化が進んでいない伝統的な産業に対して、統合バーティカルプラットフォームを通じてDXを推進し、世界をより良いものにしていきます。
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