オンセミとSchaeffler社、新たなEliteSiCベースのPHEVプラットフォームで協業を拡大
このトラクションインバータソリューションは、オンセミの次世代EliteSiCを使用して、プラグインハイブリッドEVの航続距離の延長と信頼性の向上を実現

オンセミ(本社: 米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq:ON)は、同社の次世代シリコンカーバイドMOSFETのEliteSiC製品ラインを活用した設計が新たに採用されたことを受け、モーションテクノロジーのリーディングカンパニーであるSchaeffler(シェフラー、以下「Schaeffler」)との協業拡大を発表しました。オンセミのソリューションが、世界有数の自動車メーカーの最先端プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)プラットフォーム向けのSchaefflerトラクションインバータを駆動することになります。
オンセミのEliteSiCテクノロジーは、きわめて低い導通損失と卓越した短絡耐量を実現しており、システム全体の性能を向上させる小型で熱効率の高いインバータ設計を可能にします。このシリコンカーバイドをベースにしたソリューションは、同クラスの他のSiCソリューションと比較して、最もオン抵抗が低く、最高のピーク電力を供給できます。このような利点により、Schaefflerはエンドカスタマーに対して、以下のような測定可能なメリットをもたらす、革新的なトラクションインバータシステムを提供できます。
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高いエネルギー変換効率による航続距離の延長
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信頼性向上による少ないメンテナンスでの安定動作の実現
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最適化されたフォームファクタによる車両設計での柔軟性の向上
Schaefflerのビジネス部門統括責任者クリストファー・ブレイツァメーター氏は次のように述べています。「トラクションインバータは電動ドライブトレインの心臓部であり、オンセミのEliteSiCソリューションは、当社のお客様が求める効率と性能目標を達成する上で、重要な役割を担っています」
自動車メーカーがエネルギー効率と性能を重視する傾向が強まる中、業界では、従来は絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が主流であったコスト重視のEVプラットフォームでさえ、より高度なハイブリッドアーキテクチャへの移行が進んでいます。 オンセミはシリコンカーバイドの業界リーダーとして、この変革の最前線に立ち、Schaefflerが厳しい性能要件やパッケージング要件を満たすEVシステムを供給できるよう支援します。
オンセミでパワー・ソリューション・グループのグループ・プレジデントを務めるサイモン・キートン(Simon Keeton)は、次のように述べています。「このプログラムにおけるシリコンカーバイドの独占的サプライヤーとして、オンセミは世界の主要自動車メーカーから信頼される、イノベーションパートナーとしての地位をさらに強固なものにしていきます。業界をリードするオンセミのシリコンカーバイド半導体技術は、バッテリー電気自動車はもちろんプラグインハイブリッドプラットフォームにおいても、次世代電動パワートレインシステムを開発する上で鍵となる、比類のない効率、熱性能、電力密度を実現します」
この新たな成果は、オンセミとSchaeffler(旧ヴィテスコ・テクノロジーズ)が長年培ってきた協力関係を基盤としており、両社の長期に及ぶ協力関係をさらに発展させ、高効率の電動モビリティソリューションを提供するという共通の取り組みを強化するものです。
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オンセミ(onsemi)について
オンセミ(Nasdaq: ON)は、より良い未来を築くために、破壊的なイノベーションを推進しています。当社は、自動車と産業用エンドマーケットに注力し、自動車の電動化と安全性、持続可能なエネルギーグリッド、産業オートメーション、5G およびクラウドインフラなどのメガトレンドにおける変化を加速させています。オンセミは、高度に差別化された革新的な製品ポートフォリオにより、世界の最も複雑な課題を解決するインテリジェントなパワーおよびセンシングのテクノロジーを創出し、より安全でクリーンでスマートな世界を実現する方法をリードしています。オンセミは Fortune 500® 企業として認められ、またNasdaq-100 Index®とS&P 500®インデックスに含まれています。オンセミの詳細については、https://www.onsemi.jp をご覧ください。
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