【岡山大学】イネの安定多収に欠かせないケイ酸チャネルの構造基盤を解明
2021(令和3)年 11月 7日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)異分野基礎科学研究所の菅倫寛准教授、齊藤恭紀特任助教、同大資源植物科学研究所の馬建鋒教授、三谷奈見季准教授らの共同研究グループは、東京大学先端科学技術研究センターの斉藤圭亮准教授、石北央教授と共同で、イネ由来ケイ酸チャネルLsi1の立体構造を1.8 Å(1 Å = 1×10–10 m)の解像度で決定しました。立体構造からLsi1がケイ酸を選択的に吸収する分子メカニズムが明らかになりました。
この研究成果は、日本時間10月29日(金)午後6時(英国時間:29日午前10時)、英国の科学雑誌「Nature Communications」に掲載されました。
イネは根から大量のケイ素を取り込んで蓄積し、倒伏、害虫、病原菌などの各種ストレスから自身を保護しています。植物が根から栄養素を吸収する輸送体の立体構造を深く理解し、コントロールできれば、作物の生産性の安定や安全性の向上に役立つことが期待されます。
◆菅倫寛准教授からのひとこと
私のグループは、タンパク質のかたちを視て、生体内での働きを原子レベルの解像度で理解する研究を行っています。基礎的な研究ですが、タンパク質の機能を自在に制御して作物の生産性を向上することにも役立つと期待されます。大学院生を広く受け入れておりますので一緒に研究したいと思われましたらご連絡ください。
◆論文情報
論 文 名:” Structural basis for high selectivity of a rice silicon channel Lsi1”
「イネ由来ケイ酸チャネルLsi1の高いケイ酸選択性の構造基盤」
掲 載 紙:Nature Communications
著 者:Yasunori Saitoh, Namiki Mitani-Ueno, Keisuke Saito, Kengo Matsuki, Sheng Huang, Lingli Yang, Naoki Yamaji, Hiroshi Ishikita, Jian-Ren Shen, Jian Feng Ma, and Michihiro Suga
D O I:10.1038/s41467-021-26535-x
U R L:https://www.nature.com/articles/s41467-021-26535-x
◆詳しいプレスリリースについて
イネの安定多収に欠かせないケイ酸チャネルの構造基盤を解明
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20211029.pdf
◆参 考
・岡山大学異分野基礎科学研究所
http://www.riis.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学資源植物科学研究所
https://www.rib.okayama-u.ac.jp/
・東京大学先端科学技術研究センター
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学異分野基礎科学研究所 准教授 菅 倫寛(すが みちひろ)
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス 岡山大学異分野基礎科学研究所 206
TEL:086-251-7877
https://sites.google.com/view/sugalab/home
岡山大学資源植物科学研究所 教授 馬 建鋒(ま けんぼう)
〒710-0046 岡山県倉敷市中央2-20-1
TEL:086-434-1209
https://www.rib.okayama-u.ac.jp/plant.stress/index-j.html
東京大学先端科学技術研究センター 准教授 斉藤圭亮(さいとう けいすけ)
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年11月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
<発表のポイント>
- ケイ素はイネの健全な生育に欠かせない栄養素で、Lsi1というケイ酸チャネルタンパク質によって根から吸収されますが、その立体構造がわかっていませんでした。
- Lsi1タンパク質の立体構造を高解像度で解明し、その選択的吸収機構を突き止めました。
- Lsi1タンパク質を立体構造に基づいて改変すれば、安定・安全な作物の作出に役立つことが期待されます。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)異分野基礎科学研究所の菅倫寛准教授、齊藤恭紀特任助教、同大資源植物科学研究所の馬建鋒教授、三谷奈見季准教授らの共同研究グループは、東京大学先端科学技術研究センターの斉藤圭亮准教授、石北央教授と共同で、イネ由来ケイ酸チャネルLsi1の立体構造を1.8 Å(1 Å = 1×10–10 m)の解像度で決定しました。立体構造からLsi1がケイ酸を選択的に吸収する分子メカニズムが明らかになりました。
この研究成果は、日本時間10月29日(金)午後6時(英国時間:29日午前10時)、英国の科学雑誌「Nature Communications」に掲載されました。
イネは根から大量のケイ素を取り込んで蓄積し、倒伏、害虫、病原菌などの各種ストレスから自身を保護しています。植物が根から栄養素を吸収する輸送体の立体構造を深く理解し、コントロールできれば、作物の生産性の安定や安全性の向上に役立つことが期待されます。
◆菅倫寛准教授からのひとこと
私のグループは、タンパク質のかたちを視て、生体内での働きを原子レベルの解像度で理解する研究を行っています。基礎的な研究ですが、タンパク質の機能を自在に制御して作物の生産性を向上することにも役立つと期待されます。大学院生を広く受け入れておりますので一緒に研究したいと思われましたらご連絡ください。
◆論文情報
論 文 名:” Structural basis for high selectivity of a rice silicon channel Lsi1”
「イネ由来ケイ酸チャネルLsi1の高いケイ酸選択性の構造基盤」
掲 載 紙:Nature Communications
著 者:Yasunori Saitoh, Namiki Mitani-Ueno, Keisuke Saito, Kengo Matsuki, Sheng Huang, Lingli Yang, Naoki Yamaji, Hiroshi Ishikita, Jian-Ren Shen, Jian Feng Ma, and Michihiro Suga
D O I:10.1038/s41467-021-26535-x
U R L:https://www.nature.com/articles/s41467-021-26535-x
◆詳しいプレスリリースについて
イネの安定多収に欠かせないケイ酸チャネルの構造基盤を解明
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20211029.pdf
◆参 考
・岡山大学異分野基礎科学研究所
http://www.riis.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学資源植物科学研究所
https://www.rib.okayama-u.ac.jp/
・東京大学先端科学技術研究センター
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学異分野基礎科学研究所 准教授 菅 倫寛(すが みちひろ)
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス 岡山大学異分野基礎科学研究所 206
TEL:086-251-7877
https://sites.google.com/view/sugalab/home
岡山大学資源植物科学研究所 教授 馬 建鋒(ま けんぼう)
〒710-0046 岡山県倉敷市中央2-20-1
TEL:086-434-1209
https://www.rib.okayama-u.ac.jp/plant.stress/index-j.html
東京大学先端科学技術研究センター 准教授 斉藤圭亮(さいとう けいすけ)
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/index.html
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
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岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
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岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年11月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000314.000072793.html
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https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
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