【鹿児島高専】「フットパス・コース作り」プロジェクト 鹿児島高専×伊佐市大口東校区コミュニティー
〜地域住民・デザイナーと協力し、マップ等を作成〜
【背景】
令和3年度に一般教育科・熊華磊講師が企画した鹿児島高専SSD活動では、本校都市環境デザイン工学科の学生4名が「伊佐市牛尾校区まるわかりBOOK」のうち、地域の景観を紹介する3ページを作成し、高く評価されました。
この活動に注目してくれた同市大口東校区コミュニティ協議会は、数年前から構想していた地域独自の「フットパスコース」の作成を熊講師に依頼しました。これを受けて、『「フットパス・コース作り」プロジェクトー鹿児島高専×伊佐市大口東校区コミュニティー』というテーマで令和4年度鹿児島高専SSD活動を企画したところ、前年度の学生4名に加え、電子制御工学科の学生2名が新たに参加し、教員1名・学生6名の体制で本プロジェクトに挑みました。
*鹿児島高専SSD(Supporting Students Dreams)とは~ 鹿児島高専に在籍する学生に、各種コンテストへの参加や社会貢献への参画を通じて、『将来の自分をかたち作る新たな武器を手に入れてもらう』と共に、『高専生のポテンシャルの高さを世の中に広く情報発信してもらう』ことを目的としています。これまでの実績としては、以下のような取組み事例があります。
1.教育委員会を通じ、離島の小中学校に出前授業や講話を行った「サイバーセキュリティボランティア」(セキュリティ人材育成事業)
2.今まで応募できなかったコンペの部門に挑戦し、147応募作品中12作品の本選進出に選ばれ、審査員特別賞を受賞した「空間デザイン部門応募プロジェクト」
3.鹿児島県伊佐市牛尾校区コミュニティとコラボして、地域の伝統や風習を後世に伝える活動に参画した「コミュニティ教科書作りワークショップ」
【活動の様子】
学生達は、計6回現地である伊佐市大口東校区を訪問し、地域の方との交流や現地視察を通して、工夫を凝らしながらコースマップ等の作成に取り組んできました。例を挙げると、 地元小学生と一緒に巡見を行う中で、小学生からキャラクターのアイデアを募集し、マップに登場させるキャラクターを創り出しました。また単なるマップでは物足りないと考え、各コースマップに「クイズ」を取り入れる提案をしました。地元の方々と相談しながら、コース上の景観等に関するクイズを考案し、地域の理解を深められるような工夫をしました。
今回の活動を通して、学生からは「相手の方とコミュニケーションをとって、一つの物を作り上げていくことができました。この経験を活かし、相手の意見をよく聞いて自分の意見も伝えることができるようにしたいと思います」、「いかに利用者が見やすく分かりやすい地図を描くのかに苦労しました。常に相手の立場に立って物事を考えることは将来必須になってくるので、この経験は非常に価値のあるものとなりました。」と語っていました。フットパスコース作りを依頼した大口東校区コミュニティ協議会からは、「すごく素敵なパンフレットに仕上がってきました。1年間本当にありがとうございました。地域でご覧になった方からも「いいパンフレットができたね。歩いてみよう」と言っていただいています」との感想が寄せられました。
【指導教員】
熊 華磊(ユウ カライ) 一般教育課 講師/博士(学術)
教育研究分野 文化人類学、民俗学
主な担当科目 政治・経済、政治学、技術倫理総論
【鹿児島高専について】
所在地:鹿児島県霧島市隼人町真孝1460-1
校長:上田 悦子
設立:昭和38年4月
教育理念
・幅広い人間性を培い、豊かな未来を創造しうる開発型技術者を育成する。
・教育内容を学術の進展に対応させるため、また、実践的技術の発展のため、必要な研究を行う。
地域貢献の基本方針
(1) 地域社会及び地域産業界が抱える課題の把握に努め、地域が必要とする取組みや地域に実りある結果をもたらす活動を推進する。
(2) 産学官連携活動及び地域企業や機関等に対する技術開発支援等を集約的に推進するための組織を設置する。
(3) 教職員及び学生は、地域社会の一員として、地域住民や団体、自治体、の教育機関等との相互協力に努め、
地域社会との共生を図る。
URL:http://www.kagoshima-ct.ac.jp/
【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
鹿児島工業高等専門学校
総務課企画係
TEL:0995-42-9020
e-mail:kikaku@kagoshima-ct.ac.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像