【GIGAスクール「その後」の壁】 ICT担当者の7割以上が学校現場のネットワーク環境を課題視。55.7%が「多台数接続時の通信安定性」を改善要望
学校現場におけるICT活用とネットワーク環境に関する調査
株式会社バッファロー(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員CEO:牧 寛之)は、この度、教育委員会に所属しICT関連業務に携わる方86名を対象に、学校現場におけるICT活用とネットワーク環境に関する調査を実施しましたので、お知らせいたします。
調査サマリー

調査概要
調査名称
学校現場におけるICT活用とネットワーク環境に関する調査
調査方法
IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間
2025年8月22日〜同年8月26日
有効回答
教育委員会に所属しICT関連業務に携わる方86名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
利用条件
-
情報の出典元として「株式会社バッファロー」の名前を明記してください。
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ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.buffalo.jp/biz/
調査結果
■7割以上が、学校で導入しているWi-Fiについて「改善したい」と痛感
「Q1.現在、学校で導入しているWi-Fiについて改善したいと感じることはありますか。」(n=86)と質問したところ、「ある」が70.9%、「ない」が18.6%という回答となりました。

・ある:70.9%
・ない:18.6%
・わからない/答えられない:10.5%
■約6割が「一人一台端末を使用する際など、多台数の端末を同時接続した場合に通信が不安定になる」事象の改善を要望
Q1で「ある」と回答した方に、「Q2.実際に改善したいと感じている、または把握している改善要望を具体的に教えてください。(複数回答)」(n=61)と質問したところ、「一人一台端末を使用する際など、多台数の端末を同時接続した場合に通信が不安定になる」が55.7%、「一斉に動画視聴をした際に、再生速度にバラツキが発生し授業進行に支障が出る」が44.3%、「オンライン授業時に、映像や音声が途切れることがある」が34.4%という回答となりました。

・一人一台端末を使用する際など、多台数の端末を同時接続した場合に通信が不安定になる:55.7%
・一斉に動画視聴をした際に、再生速度にバラツキが発生し授業進行に支障が出る:44.3%
・オンライン授業時に、映像や音声が途切れることがある:34.4%
・教室の隅や廊下など、特定の場所でネットワークに繋がりにくい:31.1%
・特別教室や体育館などに移動した際に、ネットワークが途切れやすい:27.9%
・専門知識を持つ担当者が不足しており、トラブル対応が困難:23.0%
・セキュリティー対策が十分でないと感じる:21.3%
・ネットワーク機器の設定変更や管理作業に手間がかかる:18.0%
・機器の故障時に原因特定に時間がかかり、復旧が遅れる:14.8%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.6%
■69.8%が、ネットワーク機器の保守・管理において、機器の集中管理サービスを「利用している」と回答
「Q3.ネットワーク機器の保守・管理において、機器の集中管理サービス(ソフトウェアやクラウドによる管理など)を利用していますか。」(n=86)と質問したところ、「利用している」が69.8%、「利用していない」が15.1%という回答となりました。

・利用している:69.8%
・利用していない:15.1%
・わからない/答えられない:15.1%
■集中管理サービスについての改善要望、「ライセンスの更新費用が高く、継続に課題を感じている」が46.7%でトップ
Q3で「利用している」と回答した方に、「Q4.現在利用している集中管理サービスについて改善したいと感じている、または把握している改善要望課題があれば教えてください。(複数回答)」(n=60)と質問したところ、「ライセンスの更新費用が高く、継続に課題を感じている」が46.7%、「複数メーカーの機器を一元管理できず、管理が煩雑になっている」が38.3%、「サポート体制が不十分で、トラブル時の対応に不安がある」が31.7%という回答となりました。

・ライセンスの更新費用が高く、継続に課題を感じている:46.7%
・複数メーカーの機器を一元管理できず、管理が煩雑になっている:38.3%
・サポート体制が不十分で、トラブル時の対応に不安がある:31.7%
・必要な機能が不足しており、期待した効果が得られない:28.3%
・学校間のネットワーク機器を統合的に管理できない:23.3%
・セキュリティー面で不安を感じる部分がある:20.0%
・操作が複雑で、専門知識がないと使いこなせない:15.0%
・その他:0.0%
・特にない:11.7%
・わからない/答えられない:3.3%
■集中管理サービスを利用していない理由、「初期導入費用が高額で予算確保が困難」「導入後のライセンス更新費用が継続的な負担になる」が上位
Q3で「利用していない」と回答した方に、「Q5.集中管理サービスを利用していない理由を教えてください。(複数回答)」(n=13)と質問したところ、「初期導入費用が高額で予算確保が困難」が38.5%、「導入後のライセンス更新費用が継続的な負担になる」が38.5%、「操作や設定に専門知識が必要で、対応できる人材がいない」が30.8%という回答となりました。

・初期導入費用が高額で予算確保が困難:38.5%
・導入後のライセンス更新費用が継続的な負担になる:38.5%
・操作や設定に専門知識が必要で、対応できる人材がいない:30.8%
・複数メーカーの機器を使用しており、統合管理が難しい:15.4%
・現状の管理方法で特に問題を感じていない:15.4%
・セキュリティー面でのリスクを懸念している:0.0%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:23.1%
■ネットワーク機器のリプレース検討の際に重要視する機能、製品仕様として、「セキュリティー機能の高さ」や「多台数接続時の通信安定性」が上位に
「Q6.ネットワーク機器のリプレースを検討する場合、重要視する機能や製品仕様を教えてください。(複数回答)」(n=86)と質問したところ、「セキュリティー機能の高さ」が52.3%、「多台数接続時の通信安定性」が48.8%、「通信速度の速さ」が48.8%という回答となりました。

・セキュリティー機能の高さ:52.3%
・多台数接続時の通信安定性:48.8%
・通信速度の速さ:48.8%
・管理・運用負担の少なさ:36.0%
・ランニングコスト(ライセンス費用など):27.9%
・メーカーのサポート体制:25.6%
・導入コスト:23.3%
・設置のしやすさ・柔軟性:14.0%
・既存ネットワークとの連携:11.6%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:8.1%
■ネットワーク機器リプレース時の財源、「自主財源」が35.0%で最多
「Q7.ネットワーク機器のリプレースを検討する場合の財源を教えてください。」(n=86)と質問したところ、「自主財源」が35.0%、「活用可能な補助金(今後発表された場合)」が26.7%、「ネットワークアセスメント補助金」が18.6%という回答となりました。

・自主財源:35.0%
・活用可能な補助金(今後発表された場合):26.7%
・ネットワークアセスメント補助金:18.6%
・リプレースは実施しない(確定):2.3%
・わからない/答えられない:17.4%
■4割がネットワークアセスメントを「実施済み」、約3割が「実施予定」
「Q8.あなたの自治体での、ネットワークアセスメント(現在のネットワーク環境の調査・分析)の実施状況について教えてください。」(n=86)と質問したところ、「実施済み」が40.6%、「実施予定」が32.6%という回答となりました。

・実施済み:40.6%
・実施予定:32.6%
・実施せず:7.0%
・未検討:4.7%
・わからない/答えられない:15.1%
まとめ
今回は、教育委員会に所属しICT関連業務に携わる方86名を対象に、学校現場におけるICT活用とネットワーク環境に関する調査を実施しました。
まず、教育委員会のICT担当者の70.9%が「学校のWi-Fi環境について改善したい」と感じていることが明らかになりました。具体的な改善要望として、「多台数接続時の通信不安定」が55.7%で最も多く、続いて「一斉動画視聴時の再生速度バラツキ」が44.3%となりました。ネットワーク機器の集中管理サービスについては、69.8%が利用している一方で、利用者の46.7%が「ライセンス更新費用の高さ」を課題として挙げています。また、利用していない理由として「初期導入費用の高額さ」と「ライセンス更新費用の継続負担」がそれぞれ38.5%となりました。ネットワーク機器リプレース時に重要視する要素では、「セキュリティー機能の高さ」が52.3%、「多台数接続時の通信安定性」と「通信速度の速さ」がともに48.8%でした。最後に、ネットワークアセスメントの実施状況については、40.6%が「実施済み」、32.6%が「実施予定」と回答しています。
今回の調査では、GIGAスクール構想導入後の教育現場において、一人一台端末の活用が進む中で多台数接続時の通信安定性やネットワーク機器の集中管理サービスのライセンス費用負担などネットワーク環境の課題が顕在化していることが判明しました。教育のデジタル化が加速する現在、安定したICT教育環境の実現は教育効果向上の鍵となっています。しかし、予算制約や専門人材不足といった現実的な障壁により、理想的なネットワーク環境の構築に苦労している教育現場が多いのが実情です。
今後は多台数接続時でも安定稼働する機能を持ったネットワーク機器の利用とライセンス費用を抑えた機器集中管理サービス、そして現状を正確に把握するためのネットワークアセスメントサービスの活用などにより、持続可能なICT教育基盤の整備を行うことが重要です。
多台数接続時も”安定稼働”
バッファローの学校向けネットワーク

バッファローのネットワーク機器は、学校ネットワークを支えるさまざまな機能を備えています。例えば、Wi-Fiアクセスポイントは、タブレット授業など多台数の端末を同時に利用する際に通信のバラツキを抑える「公平通信制御機能」や端末を持ちながら学校内を移動した際に最適なWi-Fiへの切り替えを支援する「ローミング支援機能」など公平でスムーズな授業をサポートする機能を搭載しています。機器の集中管理には、無料のリモート管理サービス「キキNavi」、更新費用のかからない買い切りモデルもあるネットワーク管理ソフトウェア「WLS-ADTシリーズ」をご用意しております。全国の学校で多数の導入実績もあり、安心してご利用いただけます。
また、校内のネットワークでお悩みがある場合は当社グループ会社のバッファロー・IT・ソリューションズが行う「ネットワークアセスメント」が有効です。綿密なヒアリングを行ったうえでネットワーク環境の現状を調査・分析し、結果を詳細にまとめたレポートと共に最適な対策を提案いたします。
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※速度表記が記載されている場合、特別な断りが無ければ規格値であり、実環境での速度ではありません。
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※記載されている仕様、価格、デザインなどは予告なく変更する場合があります。
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